天国へのカレンダー

藤原紀香主演のこのドラマ、何でも実話をモチーフにしてるそうですが、末期癌なのに最期まで看護婦として人生を全うするというこのストーリー、ボクは単純に美談とは認めたくないですね。

だって末期のスキルス胃癌と言われているのに、入院している癌患者の為に尽くすなんて、よっぽどの事ですよ。普通は自分の事で精一杯なのに。幸いボクは寸前で食い止める事が出来たけど、もし「手の施し用ありませんから！残念！」とか言われたら発狂してたもん。

だから渡辺いっけいが「人の心配するより、自分の心配しろよ！」と言う方に感情移入できたし、悪態ついてても最後には「あんたの夢なんだろ？」と嘘に乗ってくれる不器用な優しさにむしろホロリときましたもん。と言うか、この辺はやっぱり役者としての技量の差でしょうか。

こう言っては失礼ですが、主役に藤原紀香は無理があったよなあ。でも誰をブッキングすればいいのかは判断が難しいですね。ボクは基本的にはノー天気に楽しめるドラマの方が好きですから。