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胃癌からの生還

早期胃癌(克服?)に自律神経失調症(鬱病)と闘病記オンリーかと思いきや、趣味に徹する毎日に仕事の愚痴も少々あり?

ラストワンマイル

2007-01-08 22:53:16 | 小説
連休最終日は家でのんびり過ごしました。録画してた映画見たり、この本を読んだり。

実はこの小説、以前我が家で「フジサンケイ・ビジネスアイ」を産経新聞と併読してた頃に連載していた話で、家計の事情により併読を打ち切り産経1本にしたことから「最後はどうなったんだろう・・・???」と気になってた話でして、作者の楡周平氏のことは全く知りませんでした。

結論から言うと、ものすごいハッピーエンドでしたね。高田総統の言う「守るより作り出せ!」を地でいく展開で、既存利益を奪われるときに「何とか守る」のではなく「なら代替手段として全く新しいビジネスを創造する」なんてカッコ良すぎるよ!

でも連載時に読んでて「やっぱり新しいものを作り出すには紆余曲折あるんだな~」と思ってたけど、その後も最後までハラハラどきどきモノの展開だったなあ。

ただ残念なのは、連載開始当初にボクも思ったけど「これってライブドア×フジテレビ騒動と郵政民営化。2つの時事ネタを掛け合わせて作っただけじゃん」と言われても仕方ない部分がある事。まあ面白ければ何でもいいんだけどね。設定はベタでも、展開はエキサイティングだもん。

それはさておき、ラストで共同出資の新会社へ出向になる主人公。ちょっと続編も読みたいところですが、この先を考えるのは厳しい(絡める時事ネタがない)から無理っぽいかもね。

神様からひと言

2006-11-19 21:22:47 | 小説
昨日の続きですが、さらにWOWOW加入に傾きつつあります。というのも、荻原浩原作のこの小説がオリジナルドラマになって来月放送するって言うじゃありませんか!しかも主役がテレビ版電車男でヒロイン(一応)に原沙知絵というのも微妙で、地上波のトレンディドラマみたいにキャスト第一ではない所に逆にWOWOWの自信を感じるって言うか。

だってそれなりに有名な作家ではあるけど、荻原浩原作ってだけで地上波が食いついてくる(個人的に好きなプロデューサーはいるかもしれないけど)とは思えないし、これだけ原作モノブームでも、スポンサーを口説き落とせるか微妙なランクの作家だしね。

でもボクはこの小説を図書館で借りて読みましたが、サラリーマンの悲哀をユーモアたっぷりに描きながらも最後は会社と喧嘩するし(この辺はネタバレになるし記憶も曖昧なので詳しくは書かないけど)、とても面白かったです。「クレーム処理」なんて言う仕事は、どんな仕事をしていてもついてまわるからボクにも経験あるし。(実際謝罪に行ったらボク1人に対して担当者とその上司というハンディキャップマッチもあったし)

あとの問題は昨日も言った「ウチのアンテナが対応してるか?」と言う事と、WOWOWの他の面白そうな番組(調べてみると、「あらしのよるに」の他にも「ターミナル」とか「最後の恋の始め方」とかいろいろあるんだよね)が、スカパー!や地上波で放送する面白そうな番組とバッティングしないか?って事。この辺はテレビガイド誌を読み比べてみるしかないね。

ポチは待っていた

2006-06-26 23:37:55 | 小説
去年見たオムニバス映画「いぬのえいが」の中のエピソードの小説版を昨日本屋で偶然発見し、速効で購入し、きょう通勤電車内で読みました。(ちなみに、映画版の感想は◇コチラ◇です)

さすがに小説版だけあって映画版では泣く泣くカットしたと思われる話(ポチの住処になった病院の看護婦の話とか)が出て来たのは良かった!でもって、もっと良かったのは「ポチの視点」が書かれていた事。これはさすがに映像化できないもんね。

いちばん泣けそうになったのは、永遠の旅に出る時のポチの心境。これを読むと、中村雀童だけポチと「再会」できたのは不公平だったな~とつくづく思ってしまいました。ポチも最期の最期にちゃーんと『ヤマダくん』とか今まで逢った人達と再会してたと思うと感涙モノです。

あと中村雀童と小西真奈美の再会もなかなかいいエピソードに膨らんでいるし、やっぱり映像の限界を突破できる活字は、まだまだ捨てたものじゃないのだ。でしょ?

※去年発行した文庫本だけど、今のご時世じゃ大きな本屋じゃないと探すのは難しいと思いますが、機会があれば立ち読みでもいいから手に取る事をオススメします。ちなみに角川書店発行で著者:竹内清人。タイトルは「『いぬのえいが』小説・ポチは待っていた」税別476円でございます。