アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

CSI: Miami 5-1 "Rio"

2006年09月20日 | TV: CSIシリーズ
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年9月18日】※第5シーズン、いよいよ開始。昨シーズンの最終話からの続きで、リオ・デ・ジャネイロが舞台(7月中旬にロケ撮影が行われた)。また、CSI内部に異動あり。

ホレイショ・ケイン警部補がリオの全景を見下ろせる高台に立っている。後方にはリオのシンボルである巨大なイエス・キリスト像が見える。(何のためにホレイショがそんなに高い所まで登って行ったのかは不明だが、映像的に圧巻なので、細かい事は言わずもがな!?それにしても、リオでもスーツというのは暑そう。)

6週間前、ホレイショの妻、マリソル・デルコ・ケインが凶弾に倒れ、死亡した。ホレイショとエリック・デルコ捜査官はその射殺命令を下したアントニオ・リアスを追ってブラジルまでやって来たのだった。

リアスはブラジルに着くやいなや、「証拠不十分」という理由であっさりと釈放されてしまう。リアスが警察署の外に出ると、ホレイショが待っていた…と思ったが、それはどうやら、リアスの錯覚だったらしい。ホレイショはまだ高台にいるのだ。(ホレイショが超能力を使った…となると、別の番組になってしまうので、ここはリアスの罪の意識または強迫観念の表れと解釈するのが妥当だろう。)

ホレイショとエリックはいざ、ブラジルに来てはみたものの、現地の政府も警察も住民もアテにできない。リアスの息はあらゆる所にかかっているようだ。だが、ブラジルにはホレイショの弟のレイ(レイモンド)たちが住んでいる。

レイの家(というか、邸?)。レイの妻のイェリーナ(ホレイショのかつての同僚でもある)によれば、レイは(潜入捜査で?)リアスの下で働いているはずだが、連絡が取れないという。ホレイショは家の中にあるレイの靴の底の写真を携帯電話で撮り、マイアミに転送する。(ん?ブラジル行きは休暇ではなく出張扱いなのかな?FBIでもないのに、そんな事が許されるんだろうか?)

マイアミ・デイド署。ホレイショが留守の間、カリー・デュケイン捜査官がCSIチームの指揮を執っている。カリーはラボ職員のダン・クーパーとともに、ホレイショから送られてきた靴底の映像を分析する。靴底に付着していた葉の欠片は熱帯雨林にのみ生息する食肉植物のものだとわかる。(携帯電話の解像度って、こんなに細かいの?)

リオは熱帯雨林には属さないが、屋内熱帯雨林なら市内に存在する。(こういうのはアメリカの動物園にもある。)

屋内熱帯雨林では血だらけのレイが逆さに吊るされていた。レイは「レイ・ジュニアをリアスから救ってやってくれ」と言いながら、ホレイショの腕の中で息を引き取る。

ホレイショはレイが死んだことをイェリーナに告げる。レイ・ジュニアは行方をくらましていたが、その腕時計にはGPS発信器が内蔵されており、イェリーナのPDAで追跡できるようになっている。信号はボンデ(Bonde)市から発信されていた。ボンデにはリアスの拠点がある。

ホレイショとエリックはボンデの街中でリアスとレイ・ジュニアを見つける。リアスに何を言い含められているのか、レイ・ジュニアはホレイショの言う事を聞かずにリアスとともに去って行く。そして、レイ・ジュニアはリアスの指示に従って、電車の中から腕時計を投げ捨てる。この時、ホレイショが「そいつがおまえの父さんを殺したんだ」と言ってしまえば良かったのに…。

一方、マイアミでは主婦の殺人事件が発生し、カリーはライアン・ウルフ捜査官と、新たにCSIに昇格したナタリア・ボア・ヴィスタ(今回からオープニング・シークエンスにも登場)を現場に派遣する。ライアンはナタリアがスパイだったことを根に持っており、彼女とチームを組むのを嫌がるが、カリーは「ナタリアは有能な捜査官よ」と言って送り出す。

パメラ・シルヴァーズは自宅で何者かに殴られて死んでいた。直接の死因は「胸の内部から溢れて来た血液が唾液と混ざって咽喉を塞いだ」…いわば、溺死と同じようなものだった。ライアンはナタリアに証拠収集のための指示をするが、言い方が意地悪な感じだ。

パメラの第一発見者である夫のカールは「私が帰宅した時にはすでに死んでました」と主張する。だが、彼のシャツには血液が点のように飛び散っている。つまり、まだ生きていたパメラが咳き込んだためにそうなったのだろう…だとすると、カールがパメラを殺したという可能性が高い。

カールはパメラの最期を看取ったことを認める。実はCPR(人工呼吸)を試みたのだが、その甲斐もなく、パメラは死んでしまったのだという。その事をすぐに言わなかったのは「自分が殺したと疑われたくなかった」からだ。

ナタリアが尋問室の外からカールの尋問を観察していると、パメラの息子のスコットが現れ、「継父のカールが母を殺したに違いない」と言う。ナタリアは「尋問官たちは優秀だから、きっと、真犯人を捕まえるわ」と約束する。ただ、この時にナタリアが使った「him」という代名詞が「カール」のことだったのか、または「真犯人」のことだったのか…ということが後で問題になる。(それにしても、尋問室の中が廊下から見えるというのはあんまり良くないんじゃないかなあ?)

真犯人は結局、カールではなく、シルヴァーズに出入りしていた塗装業者だった。「今回はいやにあっさりと解決したな」と思ったら…。

カールが釈放された時、廊下ですれ違ったナタリアが「ご迷惑をおかけして、すみませんでした」と謝る。ライアンがそれをたしなめていると(容疑者に下手に謝ったりすると訴えられるので)、出入り口付近で銃声が響く。スコットがカールを撃ち殺したのだ。

スコットはその場で逮捕されるが、ナタリアの顔を見て、「あいつを捕まえてくれるって言ったじゃないか!」と叫ぶ。ライアンは「君、カールが犯人だってスコットに言ったのか!?」とナタリアを責め、「いくら自分の元夫がヒドい奴だったからって、他人の夫も皆、そうだと決め付けるなよ!」と付け加える。(ウルフ君ったら、一言、多いってば。でも、こういう確執がある方がドラマとしては面白い。)

いずれにしろ、ナタリアはCSIに昇格早々、クビになってしまうかもしれないという危地に立つことになってしまった。人の良い彼女ならではのミスだが、情に流されてばかりいては仕事にならないのである。

ブラジル。ホレイショとエリックは「レイ・ジュニアが『綺麗な女性&数人の少年たち』とともに車に乗った」という情報を得る。

ホレイショはイェリーナの家を再び訪れる。イェリーナによると、レイは生前、麻薬の運び屋としてリアスに取り入っていたらしい。その時、ホレイショの携帯電話が鳴る。マイアミのカリーからだ。カリーは「エリックのGPSが消えました」と報告する。

エリックはリアスを高台のヘリパッドに追い詰めていた。リアスは2本の飛び出しナイフでエリックに襲い掛かる。(まるで、格闘ゲームのシーンみたい。)エリックは素手で対応し、1本のナイフを落とさせることに成功するが、もう1本のナイフで殺されそうになる。だが、ホレイショが間一髪で駆けつけ、リアスを倒す。(これって、殺人じゃないの?)

リアスが持っていたメモにはマイアミ地域の住所が書かれていた。どうやら、レイ・ジュニアはマイアミに向かっているらしい。ホレイショとエリックはマイアミに戻ることにする。

マイアミ・デイド署。カリーがナタリアに事情聴取をする。スコットは「temporary insanity(一時的な狂気)」を主張している。要するに、ナタリアが余計な事を言ったせいで継父を撃ち殺すハメになってしまったのだ…というわけだ。もっとも、カリーはナタリアを責めているわけではなく、「ちょっとした言動が大きな失敗に繋がることがある」ということを言いたいのだ。

カリーがスコットを尋問する。カリーは「スコットが凶器の拳銃を数日前に盗んでいた」という証拠を示し、「一時的な狂気を主張する被告は最初から罪を認めている被告よりも終身刑が課せられる確率が5倍高い」と説明する。すると、スコットは最初から殺意があったことを認める。その様子を見ていたナタリアは安堵する。

フロリダに戻ったホレイショとエリックはリアスのメモに書かれていた住所の倉庫に行く。すると、中には少年の死体があり、アナという女性が立っていた。少年はレイ・ジュニアではなかったが、ホレイショは「誰かの息子であることには変わりない」と苦い顔をする。

アナはリアスに雇われ、ブラジルから少年たちをエスコートして来たのだった。少年たちの仕事は麻薬が詰められたラテックス製の小球(ラテックス製手袋の指の部分を使って作ったもの)を飲み込んで密輸するというものだった。ところが、フロリダに着いた後、少年の1人が突然、脂汗を流しだすなどして具合が悪くなったので、女性が麻薬業者に緊急連絡を取った。麻薬業者の男はすぐさま駆けつけ、まだ生きている少年の腹をナイフで開き、麻薬の小球を取り出したのだ。実は小球の1つが破れて薬がこぼれ出したため、その少年は内臓がやられて中毒症を起こしていたのだった。男にとっては少年の命よりも麻薬の方が大事だったのだ。その少年は死んでしまったが、恐れをなした他の少年たち(レイ・ジュニア含む)は逃げ出してしまった。

ホレイショがアナの携帯電話をリダイアルすると、すぐ近くで着メロが鳴る。犯人の男は携帯電話を捨てて(忘れて?)行ったのだ。携帯電話に付着していた皮膚細胞のDNAをデータベースで照合すると、アンヘル・デラモルテという男のものと一致する。デラモルテはティアゴ・マトスという麻薬密売業者の使っ走りだが、殺される事を恐れて、「マトスに命令された」ことを認めようとしない。もちろん、マトス自身も少年たちの居所については何も知らないと主張する。

レイ・ジュニアがイェリーナに携帯電話で連絡を取る。イェリーナはレイ・ジュニアを探しにマイアミまで来ていた。レイ・ジュニアは「父さんの命を救うために麻薬の密輸に加担した」ことを話すが、イェリーナが「父さんはもう死んでるのよ」と言う前に電話を切ってしまう。(ここでも「あなたに言わなきゃならないことがあるわ」なんていう前置きなしで、いきなり「お父さんは死んだのよ」と言えば良いのに…。)

レイ・ジュニアと一緒にいたもう1人の少年…パブロは病院で麻薬の小球を取り出す手術を受ける。CSIたちが小球を調べたところ、アンの指紋が着いていた。アンは少年たちをエスコートしただけでなく、麻薬を小球に詰める仕事までしていたのだ。「その方が報酬が高いから」だという。

エリックは意識を取り戻したパブロから麻薬の取引場所を聞き出す。そこに行けばレイ・ジュニアがいるはずである。ホレイショは取引現場に急ぐ。

取引現場。レイ・ジュニアとティアゴ・マトスが拳銃を構えて向かい合っていた。レイ・ジュニアが「父さんはどこだ!?」と問い、マトスが「先に麻薬を寄越せ!」と言う。どちらも譲らない。いつ、どちらかが発砲してもおかしくない…という時、レイ・ジュニアの後方からホレイショが現れる。

ホレイショは慎重に拳銃をマトスに向けながら、レイ・ジュニアに父の死を告げる。そして、ホレイショの説得に従い、2人は銃を下ろす。

次の瞬間、マトスが銃を持った手を再び挙げて発砲するが、ホレイショの方が一瞬早くマトスの胸を撃ち抜き、マトスの狙いが逸れる。マトスはほぼ即死だった。

マイアミ・デイド署。イェリーナはホレイショを訪れ、「ブラジルに戻るべきかどうか、迷っている」ことを打ち明ける。「今さら、マイアミに何があるというわけでもないし…」と言うイェリーナにホレイショは「家族がいる」と答えるのだった。

ホレイショは元々、イェリーナに気がありながらも、レイのために遠慮していたわけだが、この先、2人の関係に進展があるんだろうか?レイもマリソルも死んだばかりだけど…?

レイ・ジュニアが1年ちょっとであまりにも成長してるのでビックリしたが、今回、
レイ・ジュニア役をつとめた子役はCarter Jenkinsで、これまでとは異なる。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あっけにとられるマイアミらしさ (josetangel)
2006-09-20 13:45:24
CSIマイアミには常々「why」を言ってはいけないと、思っておりますが、さらにその度合いは増して、ファンタジーの領域に入っているような気がします。エピガイ、ありがとうございます。

リオの光景は本当にお見事でした。

Raymond Sr.の人は、3シーズンのラストに出てきた人とは別人ですね。子役が替わるのは理解できるとして、大人の役がこうも変わるとはね。そう言えば、VOYのパリスのお父さんが途中で変わってしまいましたが。

Yelina親子はブラジルに帰ったのでしょうか。制作側はSofia Milosにショーにカムバックして欲しいような事を言っていましたが、彼女今連続ドラマがあったんですよね。
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すご! (ぴこまこ)
2006-09-20 15:31:53
ジョウさん、今日(火曜日)帰ってきました。

まだビデオ見てないのですが、昨日うっかりホテルでちらちらと見てしまったので、こちらを訪ねてしまいました・・・・ははcheatingです。

josetangelさんのコメント、最高です。そうか、「why」を言っちゃいけないと思えば・・・ってか、何回why言わせるの!って初回から突っ込み入れっぱなしですよね(爆)

まだ完全に見てないのですが、女性陣、マイアミだかロスだかの日差しのせいでしょうか、めっきり老け込んでしまった気がするのですが・・・・・??

エリックは6週間で髪が伸びたのか、パーマかけたのか微妙です



イェリーナとっても大好きです。マリソルが登場したときに似てる!って思いましたけど、ホレイショは基本的にこの人が好きでマリソルは代わりだったのかな~~なんて思いました。これは男のファンタジー??



にしても、1話目からFOX系ドラマのドギモを抜く展開のようですね(笑)
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初めまして (はなぽこ)
2007-01-10 19:03:38
初めまして、はなぽこといいます。よろしくお願いします。以前からこちらのブログさんを見て、CSI:マイアミ情報を眺めておりました(苦笑)
すごく詳しく書いてあって、感動しております。
私はCSI:シリーズが大好きで特にベガスのヴァルタン刑事の大ファンです♪
残念ながらCSI:7には彼は出演しておりません。

マイアミのホレイショも大好きです。日本では今season4
放送中で、毎週欠かさずみてます。
早くseasonn5が観たいですね!!!

またたくさん勉強させてください。

突然の訪問で失礼しました
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はじめまして♪ (ジョウ)
2007-01-13 01:46:10
はなぽこさん、コメントありがとうございます。感動して頂けるなんて、嬉しいです。日本でもすでに第4シーズンをやってるんですね。

こちらこそ、よろしくお願いします。
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はじめまして (M)
2007-03-24 07:34:51
LOST、プリズンブレイクと好きな海外ドラマは沢山あるけれど、
CSIシリーズも大好きです。
全体的によくできているのは、やっぱベガスだなあと思います。
でもPCの壁紙も携帯の待ち受けもホレイショ(笑)
日本時間では今夜10時から、4の23話が放送されます。

実は色々録画してもらっているDCの友人がカレシができちゃって(笑)
シーズン5の送付が滞りがち(LOSTも止まってる;) けどまあ、彼女が幸せなら待つよ…
なので、こちらの更新を楽しみにしています。

ちなみに、マイアミ4のあとはベガス6です。
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エピガイ (ジョウ)
2007-04-14 07:37:29
Mさん、レスが遅れてすみません。私はマイアミ編が一番好きです。

エピガイなんですが、第100話の分が書きかけのまま、「節目のエピソードにしては大したことないなあ」と思って筆が止まってしまったため、その後の分も書けないでいます(汗)。ううむ、どうしよう???
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お待ちしております(笑) ()
2007-04-22 04:01:28
エピガイ、正直、マイアミだけでも良いのでお願いします(笑)
お時間ある時に、ぼちぼちと…
宜しくお願いいたします。

日本ではCSIのファンブックが発売されます。
もしご入用でしたら買って送りますよ?
おまけDVD付きで、かなり気合入れて製作してるみたいです。
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