アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Smallville 5-11 "Lockdown"

2006年02月01日 | TV: Smallville
今回(1/19放送)はこの番組の要ともいうべき3人のメインキャラ…つまり、クラークとラナとレックスの三角(?)関係が大きなウェートを占める話。

前回はジョナサン・ケントが殺されそうになったが、今回はレックスとラナの命が危ない。次回の第100回記念エピソードでは「クラークの身近にいる(クラークにとって大切な)誰かが死ぬ」ことになっているので、そのティーザー的役割があるのだろう。

上院議員選挙が一週間後に迫っていた。

2人の警察官がレックスの屋敷を乗っ取る。レックスは咄嗟にパニックルームに逃げ込む。警察官たちの1人は正確には「元警官」だという。2人はレックスに「宇宙船の在り処を教えろ」と迫るが、レックスは「何の事だかわからないね」とトボけ通そうとする。このパニックルームは「先日のミサイル発射事件の後に強化しておいたから、たとえ核爆弾を使っても侵入できない」という。もちろん、警官たちが屋敷にいるうちはレックスも外には出られないのだが…。とにかく、警官たちは「開ける方法を見つける」つもりらしい。

ラナはケント農場の納屋にあるクラークの勉強部屋(厳密には「部屋」ではないけど)を訪れていた。ラナは「ねえ、クラーク、『一緒に勉強しよう』って言ったのは本当に勉強するつもりだったわけ?」とガッカリした様子だ。そして、キスをねだる。

クラークはラナにちょっとだけキスしてから、再び勉強に戻ろうとする。ラナが「あのね、従姉妹にキスしてるんじゃないんだから、もっとちゃんとやってよ」と言うと、クラークは今度は長めのキスをするが、突然、「授業に遅れちゃう」と言って、そそくさと出かけようとする。

ラナは「ここ数週間にわたって、レックスと一緒に(隕石群とともに降下して来た)宇宙船について調べていた」ことをクラークに話す。クラークが「どうして今まで話してくれなかったの?」と訊くと、ラナは「いつもその話になると、あなたは話題を変えようとするからよ」と指摘する。

そして、クラークが「そんな物にこだわるべきじゃないよ」と言うと、ラナは「あたしはあの宇宙船から出てきた者たちに殺されそうになったのよ!それを『こだわるべきじゃない』ってどういうこと!?少なくともレックスはあなたと違って真実を正面から見つめようとしてるわ!」とキレる。

ケント家の前。クラークは母のマーサにラナとの事を相談する。マーサは「ピートやクロエはあなたの秘密を知っても友だちとして扱ってくれたでしょう?ラナだってそうかもしれないわ」と言う。だが、もし、そうでなかったら?

「もし、そうじゃなかったら、ラナとはどうせ結ばれる運命にはないっていうことじゃないかしら?」とマーサは指摘する。クラークが「でも、ラナの他には誰も考えられない」と言う。

その時、車寄せにロイスの車が入って来た。(このタイミングがイイ!もちろん、この時点のクラークはロイスが「運命の人」だなんて事は知らず、逆にロイスにうんざりしてるのだけれど…。)

ロイスはジョナサンのキャンペーン・マネージャーとしてテキパキと仕事をこなしていた。広告、TV出演、雑誌インタビュー、イベントの手配等、やる事は沢山ある。だが、ジョナサンは「その資金は一体、どこから出てるのか?」と訝しがり、ロイスを問い詰める。ロイスは最初のうちはハッキリ答えようとしないが、ジョナサンが食い下がると「ライオネル・ルーサーです」と明かす。

ロイスは「ライオネルは自分の息子のレックスを勝たせたくないだけなんです」と言うが、ジョナサンは「ライオネルは絶対、何かを要求してくるだろう」と信じて疑わない。そもそも、庶民の敵ともいえるライオネルの援助を受けることは「悪魔に魂を売るようなもの」で、ジョナサンにとっては本末転倒なのだ。

ラナが運転しながら携帯電話で話している。(片手運転じゃなくて、ちゃんとヘッドセットを使ってるところに若い視聴者への配慮が伺える。)相手はクロエだ。ラナは「クラークのよそよそしい態度」について相談を持ちかけてるのだ。クロエはクラークの秘密を知ってるので、クラークとラナの両方の気持ちがわかるのだが、クロエの口からその秘密を明かす事はできない。

ふと気が付くと、後ろにパトカーが着いて来ていた。ラナは「あとでまた話すわ」と電話を切り、車を止める。スピード違反だろうか?いや、ラナを止めたのはレックスの屋敷を占拠した警官の1人だった。警官はラナに拳銃を突きつけ、レックスの屋敷に連れて行く。

そう、パニックルームの扉を開ける…いや、開けさせる方法とはラナを人質に取ることだった。

2人の警官は宇宙船の中から出てきたモノたちに警官隊がほぼ全滅させられた際、現場にいた1人の若い女性…つまり、ラナが生き延びたという事を知っていた。そして、ラナとレックスがここ数週間にわたって宇宙船について調べてる事も…。

警官たちがラナに拳銃を突きつけるのを見たレックスはパニックルームの扉を開けて出て来る。ラナとレックスはそれぞれ拳銃を突きつけられるが、隙を見て警官たちに飛びかかり、2人ともパニックルーム内に逃げ込む。とりあえず、レックスはラナの命を救うことになった。しかし、彼は右胸を撃たれていた。

ジョナサンはマーサに「全くなんてこった!ロイスがライオネルから金を受け取るなんて!」と怒りを顕にする。すると、マーサは「ライオネルからお金を受け取ったのはロイスじゃなくて私なのよ」と告白する。

マーサはジョナサンに「この選挙があなたにとってどんなに大切なものなのかがわかっていたからこそライオネルの援助を受けることにしたのよ。どんな立派な理想を掲げていてもキャンペーン資金が足りなければ選挙には勝てないわ。それに、すでに資金を提供してくれている農業組合とかだって、あなたがいざ当選したとなれば、いろいろと便宜を図ってもらうよう要求してくるはずよ。政治ってそんなものじゃない?この際、プライドは捨てるべきよ」と説得しようとする。

クラークは学生寮にクロエを訪れ、ラナとの事を相談しようとする。クラークが「今朝、喧嘩しちゃったんだ」と言うと、クロエは「知ってるわ。さっき、ラナから聞かされたもの」と答える。それなら話は早い。クラークは「ラナが例の宇宙船についてどれだけ知ってるのか、聞き出してもらえないか?」と頼む。だが、クロエとしてはクラークもラナも大切な友だちだ。その2人の間でスパイ行為のような事はできない。

クロエとクラークがそんな話をしているところに電話がかかって来る。ラナだろうか?いや、相手は保安事務所だった。道路脇でラナが乗り捨てたらしい車を見つけたというのだ。

クラークは早速、現場に駆けつける。「あなた、空からでも降ってきたの?」と驚く保安官にクラークは状況を尋ねる。ラナの車そのものにはダメージがない。ラナは誘拐されたのだろうか?クラークは透視力を使い、車に取り付けられていたGPS装置を見つける。保安官は「つまり、ラナは誰かに追跡されてたということね。それにしても、あなた、これをどうやって見つけたの?」と不思議そうな顔だ。クラークが「ただの勘ですよ」と言うと、保安官は「あなた、ホントに勘がいいわね…いつもそうだけど。あなたみたいな人が警官になってくれると良いんだけど」と、まんざら冗談でもなさそうだ。

クラークからGPS装置の通し番号を聞いたクロエはデイリー・プラネット社のコンピュータを使い、持ち主を割り出す。その持ち主はグレゴリー・フリンという元警察官だった。グレゴリーは隕石群とともに宇宙船が降下して来た際に駆けつけた警官隊の1人で、唯一の生き残りだった。だが、彼は事件後、精神病施設に入院していたらしい。

クラークとクロエは精神病施設に潜入し、グレゴリーの記録を調べる。映像記録を見てみると、グレゴリーは「宇宙船がどうとか」と口走っている。それは事実なのだが、医師たちが信じてくれなかったのも無理はないだろう。グレゴリーはさらに、「若い女性が1人、現場から逃げて生き延びた」とか「レックス・ルーサーが宇宙船を回収した」とか言っている。若い女性というのはラナのことだ。

「…だとすると、グレゴリーはラナを拉致してレックスの屋敷に行ったんじゃないかしら?」とクロエが言い終わるか否かのうちにクラークはサッと消えてしまう。

ラナの車を調べていた保安官は「ルーサー邸から非常警報が入った」という知らせを受ける。現場にはハリー警官が向かったという。だが、ハリー警官からの無線連絡によれば、それは「間違い」だったらしい。

そのハリー警官こそ、グレゴリーの婚約者かつ共犯者だった。ラナを拉致したのもハリー警官だ。

グレゴリーはクリプトン人たちに大火傷を負わされたが、死んだふりをして生き延びたのだ。そして、レックスが宇宙船を回収させる様子も目撃していたが、その時、レックスが「宇宙船を回収するのに夢中で、俺たち警官がまだ生きてるかどうかも確認しようとしなかった」と恨みに思っていた。

パニックルーム内。レックスはショック症状に陥り、今にも気を失いそうだった。ラナは「このまま眠ったりしたら死んじゃうかもしれないわ。何でも良いから喋り続けるのよ」と励ます。

レックスは「この間、夢を見たんだ」と話す。そして、その夢の中で一番大切な人はラナだったと…。(これはほとんど「愛の告白」でしょう。)

ラナは「いっそのこと、宇宙船の在り処を喋っちゃえば良いじゃない?」と提案する。このままの状況が続くと、レックスが死ぬのも時間の問題だろう。レックスは「喋ったとたんに2人とも殺されちゃうだろう」と言うが、やがて、「実は宇宙船がどこにあるのか知らないんだよ。消えてなくなっちゃったんだ」と打ち明ける。「どうして教えてくれなかったの?」と問うラナにレックスは「言おうと思ってたんだけど、どう説明したら良いのかわからなかった。でも、今後は何も隠したりしないと誓う」と答える。

それと前後して、保安官がレックスの屋敷を訪れていた。出迎えたハリー警官は「非常警報は間違いだったんですよ」と驚いた様子だ。「それにルーサー氏は留守みたいですし…」とハリー警官が言うと、保安官は「たとえ警報が間違いだったとはいえ、家主に直接会って確認する必要があるわ。特に相手は上院議員選挙に立候補してるレックス・ルーサー氏よ。その無事を自分の目で確認して握手の1つもしておかなきゃ」と言いながら奥に入る。

保安官は屋敷の使用人(?)の銃殺死体を見つけ、銃を抜く。その向かい側にいたグレゴリーも銃を抜き、2人は睨み合う形になった。そして銃声が…!

保安官はハリー警官に後ろから胸を撃ち抜かれていた。(あれ、防弾チョッキは着てないの?)

ラナはグレゴリーとハリー(ファーストネーム不明)に「宇宙船の在り処を教える」と伝える。レックスを救うためには他に方法がない。

グレゴリーとハリーとラナの3人は宇宙船が保管してあった倉庫に到着する。グレゴリーたちは時限爆弾をセットする。「宇宙船を爆破すれば大騒ぎになり、その存在が認められることになる」と言う。そうすれば、グレゴリーの主張がようやく信じてもらえるのだ。

クラークがレックスの屋敷に到着すると、保安官が死んでいた。そして、パニックルームの中に瀕死のレックスを見つける。レックスは朦朧としながらもクラークにラナの行く先を告げる。(これで保安官も最期かぁ。黙祷。)

倉庫内に宇宙船はなかった。「以前は確かにあったわ!本当よ!」と叫ぶラナ。(まあ、それは嘘じゃないけど…。)

ラナはグレゴリーたちと揉み合った末、気絶してしまう。

グレゴリーは起爆装置を解除しようとするが、もはや間に合わないと悟り、ハリーとともに脱出する。

ラナは爆弾の近くで気絶している。

そして、爆弾が爆発…!!

間一髪(実際にはカスってたかも?)のところで駆けつけたクラークがラナを救出する。

倉庫の外。ラナはやがて、クラークの腕の中で目が覚める。「一体、どうなったの?」と問うラナにクラークは「わからない。ボクが着いた時、君はここに倒れてたんだよ」と答える。

クラークが「レックスは自分の命を守るために君を利用したんだな」と決め付けると、ラナは「いいえ、これはあたしが自分でした事よ。だって、レックスはあたしの命を守ってくれたんだもの。彼が助けてくれなかったら、あたしは今頃死んでたはずよ」とキッパリ告げる。

デイリー・プラネット社。クラークは「ラナはレックスが命を救ってくれたって感謝してるけど、ボクが彼女の命を救ってあげた事はどうでも良いのか!?」とクロエに不平をもらす。すると、クロエは「もし、彼女がその事を知ってたら(感謝してくれるでしょう)ね」と指摘する。

クラークは「ボクはラナを凄く愛してる。一生を共に過ごしたいんだ」と言う。クロエにはその気持ちは痛いほどわかるが、「それを実現させるには彼女に真実を伝えるしかないわ」と指摘せざるを得なかった。

(それにしても、クロエはクラークへの気持ちをもう吹っ切れたんだろうか?ここまで来たら、そんな感じだけど…?あと、デイリー・プラネット社がいつも閑散としてるみたいなのはどうして!?それから、クロエはちゃんと新聞の仕事をしてるんだろうか?)

ジョナサンは結局、先祖代々受け継いだ土地の一部を売り払い、その金をライオネルに返すことにする。それでもまだ全額返金するには足りないのだが…。

【今日の一言】
Clark Kent: I love her (Lana) so much, Chloe.
Chloe Sullivan: ....... I know. But all you're doing right now, Clark, is pushing her farther away.
Clark Kent: That's not what I want. I want us to be together for the rest of our lives.
Chloe Sullivan: The only way that's ever going to happen is if you tell her the truth.


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1 コメント

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Unknown (josetangel)
2006-02-01 13:34:18
クラークがラナを愛していると言うときのクロエの表情は、私には涙ぐんでいるように感じられますけどね。女性としたら、どうしてもクロエの肩を持ってしまいます。

ストーリーの都合とはいえ、ラナもかわいそう。しかし、ママの発言にはちょっと驚いてしまいました。
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