アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Supernatural 2-6 "No Exit"

2006年11月10日 | TV: Supernatural
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年11月2日】※ジョーが現場で活躍。また、彼女の父とジョン・ウィンチェスターの関係への言及もあり。タイトルの「出口なし」には二重の意味がある?

ロードハウスの外。ディーンが「次の目的地はカリフォルニアのロサンジェルスだ。カルトにさらわれた女の子を助けに行こう」と言う。サムが「その子の名前は?」と訊くと、ディーンは「ケイティー・ホームズ」と答える。なんの事はない。ただのジョークだったのだ。(サイエントロジーから抗議されそう?)

ロードハウスの中。エレンとジョーが口論をしている。ジョーは亡き父と同じように魔物ハンターになりたいのだが、エレンは「そんな事するんなら、学校に戻りなさい」と叱り付ける。

ジョーが集めた資料によると、ペンシルヴァニア州フィラデルフィア市のあるアパート・ビルで、ここ80年の間に6人の女性が失踪しているのだという。ディーンとサムが興味を示すと、エレンは「じゃあ、あなたたちに任せるわ」と言ってファイルを渡す。ジョーも同行したいのだが、エレンはそれを許さない。ディーンたちもジョーの調査能力には感心するが、やはり同行を断るのだった。女性差別をするわけではなく、素人に着いて来られると足手まといになるからだ。

ちなみに、この母子喧嘩の最中に店に入って来た家族連れが「あっちのArby's(実在のファストフード・チェーン)にでも行ってみます」と、スゴスゴと去って行ったのが楽しい。

フィラデルフィア。ディーンとサムが問題のアパートを調べると、エクトプラズムが見つかる。かなりタチの悪い霊がいる証拠だ。(『うしろの百太郎』のエクトプラズムは白かったけど、ここでは黒で、見た目は古いエンジン・オイルのような感じ。)

ディーンとサムが廊下に出ると、ジョーが管理人とともに現れる。ジョーは管理人に「こっちはあたしの彼氏のディーンで、もう1人はディーンの友だちのサムなの」と勝手に紹介し、「ここに決めた」と言って家賃を現金で払ってしまう。

ジョーはエレンに「ラスベガスに行く」と嘘をついて出かけて来たのだった(たとえクレジットカードの使用歴を調べても「ラスベガスに向かっている」と思わせる仕掛けになってるらしいけど、そんな事、どうやってやるの?)。ディーンは「帰った方が良い」と言うが、ジョーは聞き入れない。やがて、エレンがディーンに電話をかけて来る(着メロはDeep Purpleの『Smoke on The Water』)。もちろん、ジョーを探しているのだ。ディーンは少し迷うが、結局、「ここにはいませんよ」と答えてしまう。

電話を切った後、ディーンは「俺は子どもの頃から魔物狩りをするハメになってしまったが、君にはそれ以外の選択肢もあるんだ」と説得しようとするが、ジョーは「でも、あなた、心のどこかでは魔物狩りを楽しんでるんじゃない?」と訊く。そう言われてみれば、そうかもしれないが…。

ディーンとサムとジョーはアパートの建物内を手分けして調べる。ジョーが1人で廊下に立っていると、足元の換気孔から手が伸びて来る。だが、ジョーが気配を感じて振り返ると、手は引っ込む。そこに来たディーンが「どうしたの?」と尋ねると、ジョーは「うーん、わからない」と答える。(「何ともないわ」と言わないところがエライ!)

ディーンはあるニオイに気付くが、それが何のニオイなのか、思い出せない。

換気孔に霊知器(私が勝手に命名。『スタートレック』シリーズのトリコーダみたいなやつ)をかざすと、顕著に反応する。ディーンは換気孔の格子を外して懐中電灯で覗く。そして、手を突っ込んで中を探る(危ないよー)と、ブロンドの毛髪がついた頭皮が見つかる。

その夜、ディーンたちが「借りた」のとは別の部屋でテレサ・エリスという若いブロンド女性が消える。現場の壁や天井はひび割れており、やはりエクトプラズムが残されていた。

翌朝、ディーンが目覚めると、ジョーは資料を調べていた。彼女は昨夜、眠ってないらしい。ジョーの父親はディーンたちの父親が亡くなる少し前に亡くなったばかりだったが、「あたしは魔物狩りをする事によって父に近付きたいの」と語る。そこにサムが現れ、テレサという女性が失踪した事を報告する。警察も調べているという。

ジョーの資料の中に、このアパート・ビルが建てられる前の写真があった。写真で見ると、この敷地自体は空き地だったのだが、実は隣の敷地に建っていた刑務所の処刑場として使われていたのだという。ジョーはアッシュに電話して処刑者のリストを取り寄せる。「ママには決して言わないでね」と釘を刺すのも忘れない。

処刑者は膨大な数に上ったが、サムはリストの中にHerman Webster MudgettことHH・ホームズ(実在の人物)が含まれているのに気付く。HH・ホームズとは連続殺人鬼の元祖ともいうべき男で、1896年に死刑に処せられたのだが、彼の好みは小柄のブロンド女性ばかりだったという。ホームズはクロロホルムで気絶させて拉致した女性をシカゴのホテルの隠し部屋に入れ、しばらく生かしておいて拷問したらしい。だとすると、テレサ・エリスがまだ生きている可能性もある。また、ディーンは廊下で嗅いだニオイはクロロホルムだったのだと気付く。

3人はアパート・ビルの壁の裏を調べる。サムは1人だったが、ディーンはジョーを守るため、一緒に行く。やがて、ディーンとジョーはかなり狭い場所に行き着く。ディーンにはとてもこれ以上、進めない。すると、ジョーは1人で入って行ってしまう。

ジョーは携帯電話でディーンと連絡を取りながら、どんどん先に進む。しばらく行くと、地下に続く縦穴がある。ジョーはディーンが止めるのも聞かず、梯子を下って行く。ディーンは一旦、廊下に戻り、別の場所まで降りて行ってから、見当をつけた壁をスレッジハンマーでぶち破る。(あのー、管理人とか住人とか警察とかに見咎められないわけ?)

だが、ジョーも結局、HH・ホームズの霊にさらわれてしまう。

エレンが再びディーンに電話をかける。彼女はディーンが嘘をついた事に腹を立てていた。アッシュから話を聞き出したのだ。エレンはジョーが拉致されたと知り、「次の飛行機でそっちに行くわ」と言って電話を切る。

サムはシカゴのホテルの見取図を調べ、地下室があった事を知る。このアパート・ビルには地下室はないが、真下に昔の下水道の跡がある。HH・ホームズの霊がそこにテレサやジョーを隠している可能性が高い。

ジョーが目覚めると、身体がどうにか入るぐらいの隙間に横たえられていた。立つ事も座る事もできない。まるで棺桶のようだ。懐中電灯を「天井」(といっても、すぐ目の前)に照らしてみると、以前の被害者が残した血だらけの爪痕まで残っている。顔の横にある格子の向こうには部屋があり、その向こうにはもう1つの格子が見える。そして、その格子の向こうにはテレサが同じように横たわっている。

ジョーは「これじゃ頼りなく思うかもしれないけど、あなたを助けに来たのよ」と言ってテレサを勇気付けようとする。

その時、HH・ホームズの霊の手が格子を通して伸びて来て、ジョーの髪を掴む。

ディーンとサムは金属探知機を使って地面の下に埋もれたマンホールの蓋を見つけ、下水道に降りる。

HH・ホームズの霊が「おまえ、綺麗だなあ」と言いながら、ジョーの身体を撫でる。ジョーは父の形見のナイフをホームズの腕に突き立てる。

ホームズの霊は一旦引き下がるが、しばらくして戻って来て、今度は(クロロホルムを使って?)ジョーの鼻と口を押さえる。もはや、これまでか…という時、ディーンとサムが現れ、岩塩弾をホームズに撃ち込む。ホームズの姿が消える。だが、そのうち、また戻って来るだろう。

ジョーは一刻も早くその場を去りたかったが、ディーンに「囮になってくれ」と頼まれ、仕方なく従う事にする。

ジョーが部屋の真ん中に置いた椅子に、入り口を背にして腰掛けていると、案の定、HH・ホームズの霊が戻って来る。ホームズが部屋に入った瞬間、ディーンとサムは多量の塩を部屋の壁に沿って振り撒き、ホームズを囲んでしまう。(入り口以外の分はあらかじめ振り撒いておいたのかな?)

ホームズはその場から動けなくなる。(床か天井を抜けて逃げる事はできないんだろうか?)

ディーンたちは地上に戻り、下水道にセメント(これだけで足りるのかなぁ?)を流し込む。ホームズの霊を閉じ込めている塩が雨水等で流されてしまっては困るので、完全に塞いでしまおうというのだ。

夜のハイウェイ。ディーンとサムはエレンとジョーを車でロードハウス(一体、どこにあるの?)まで送る事にする。エレンは本当に飛行機で駆けつけて来たのだった。ディーンがカーステレオをオンにするが、助手席のエレンがすぐにオフにしてしまう。話しかけても無言だ。ディーンは「こりゃあ、長いドライブになりそうだ」と溜息をつく。

やがて、ロードハウスに着くと、ディーンはエレンに「ごめんなさい。俺が悪かったんです。でも、ジョーはお父さんも喜んでくれるような活躍をしました」と言う。だが、エレンは「ジョーと2人だけで話をしたい」と言ってディーンとサムを追い出す。

エレンはジョーに「まったく、あの親にしてあの子ありだわ」と言う。(ここで、私は「ジョン・ウィンチェスターがエレンを囮に使った事がある」&「ジョーの父親は実はジョンだった」という話なのかな…と思ったが、結局、両方ともハズレだった。)

エレンによると、ジョーの父もジョン・ウィンチェスターもそれぞれ、普段は単独で魔物狩りをしていたのだが、1度だけ一緒に仕事をした事があった。だが、その時、ジョンがジョーの父を囮に使って死なせてしまった。それ以来、ジョンはエレンに顔向けができなくなっていたのだ。ジョンが息子たちにエレンとジョーの事を言わなかったのもそのためだったのである。

ロードハウスの外。ジョーが飛び出して来て、ディーンに「あなたたちのお父さんがあたしの父を死なせたのよ!」と、エレンから聞いた事を話す。そして、「もう放っといてちょうだい!」と叫んで歩き去る。


「ロードハウスの母子はウザッタイので、あまり頻繁に出さないでほしい」と思ってたんだけど、これでしばらく出て来なくなるかも?毎回、代わる代わる出て来る美形の女性ゲストがこの番組の売りの1つでもあるしね。

なお、ジョーが愛用してる小型ナイフには「William Anthony Harvelle」(亡き父の名前)が彫ってある。それから、Wikipediaにエレンジョーの項目がそれぞれあるのでご参照あれ。


★名言・迷言集

【その1】
Jo Harvelle: (「魔物狩りに行くぐらいなら学校に戻れば?」と言われて) I didn't belong there! I was a freak with a knife collection!

【その2】
Jo Harvelle: What are you going to do? Going to chain me up in the basement?
Ellen Harvelle: You know what? You've had worse ideas than that recently.

【その3】
Sam Winchester: What's in L.A.?
Dean Winchester: Young girl got kidnapped by an evil cult.
Sam Winchester: Yeah? And does this girl have a name?
Dean Winchester: Katie Holmes.
(トム・クルーズが信仰してるScientologyの事だろう。最近、政治的にヤバイ台詞が多い?)

【その4】
Jo Harvelle: So... are you gonna buy me dinner?
Dean Winchester: What are you talking about?
Jo Harvelle: It's just if you're gonna ride me this close, it's only decent you buy me dinner.
Dean Winchester: Oh, that's hilarious.

【その5】
Jo Harvelle: Take it. I won't bite.
Dean Winchester: No, but your mom might.

【その6】
Dean Winchester: That's ectoplasm. Well, Sam, I think I know what we're dealing with here. It's the Stay-Puff Marshmallow Man.
(映画『Ghostbusters』より)

【その7】
Sam Winchester: Where'd you get all that money?
Jo Harvelle: Working at the Roadhouse.
Dean Winchester: Hunters don't tip that well.
Jo Harvelle: They're not that good at poker, either.

【その8】
Dean Winchester: My dad started me in this when I was so young... I wish I could do something else.
Jo Harvelle: You love the job!
Dean Winchester: Yeah, but I'm a little twisted.
Jo Harvelle: You don't think I'm a little twisted, too?

【その9】
Jo Harvelle: (電話で) Thanks, Ash... and if you breathe a word of this to Mom... that's right... I will... with pliers.

【その10】
Dean Winchester: (電話に出て) Yeah.
Ellen Harvelle: You lied to me. She's there.
Dean Winchester: Ellen...
Ellen Harvelle: No, Ash told me everything. The man's a genius, but he folds like a cheap suit. Now you put my damn daughter on the phone.
Dean Winchester: She's gonna have to call you back. She's taking care of... feminine business.
Ellen Harvelle: Yeah, right. Where is she? Where is she?!
Dean Winchester: Look, we'll get her back.

Ellen Harvelle: Get her back? Back from what?
Dean Winchester: The spirit we're hunting. It took her.
Ellen Harvelle: Oh, my God.
Dean Winchester: She'll be okay... I promise.
Ellen Harvelle: You promise. That is not the first time I've heard that from a Winchester.

【その11】
Sam Winchester: So... is this as glamorous as you thought it would be?
Jo Harvelle: Except for all the pee-your-pants scares, yeah.

【その12】
Jo Harvelle: You ripped off a cement truck?
Dean Winchester: I'll give it back.

【その13】
Jo Harvelle: Dean.... Turns out my dad had a partner on his last hunt. Funny, he usually worked alone, this guy did, too, but I guess my father figured he could trust him. Mistake. Guy screwed up, got my father killed.
Dean Winchester: What does this have to do with...
Jo Harvelle: It was your father, Dean.
Dean Winchester: What?
Jo Harvelle: Why do you think John never came back? Never told you about us? 'Cause he couldn't look my mother in the eye after that. That's why.


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1 コメント

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たのしんでる? (tinker)
2006-11-10 14:15:34
ディーンが悪霊狩りを楽しんでるんじゃないかというのはちょくちょく伏線になって出てきますよね。彼はそれでよく悩んでるし。彼はじぶんでも気づかない間に人助けをしてるつもりが、ハンティングを楽しんでるみたいにおかしくなっちゃうかもという不安があるみたい。こんな生活をずーとやってたら確かにおかしくなりそうですよね。

ロードハウスはたしかオクラホマとかいう台詞がいぜんにあったような気がします。

ところで、ジョウさんTBしてくれました?すませんがpingが届いてないみたい。よくわかんないんですけどときどきあるんです。よかったら手が空いたときにもうイッパツやってください。めんどうですません。私もTBします。
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