アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

オレンジ郡の火事 [The Santiago Fire] - 第9~15日

2007年11月06日 | アメリカ生活
第9~15日の分をまとめて...。


10/29(月)--- 第9日

学校は今日も休み。もっとも、この日は火事発生以前から予定されていたスタッフ研修日なので、先生や事務員は「出勤」している。

私と妻は息子を知り合いの家に預けて出勤する。
私の職場ではエア・フィルターが週末の間もフル回転だったらしく、空気がだいぶ良くなっているが、まだ100%快適とは言えない。

今日は雨が降るかもしれないというが、どうだろうか?

ところで、朝のラジオのニュースで、「ワールドシリーズ、すでに終了」と聞いて驚いた。今夜は見ようと思ってたのに...。
今年は火事騒動のおかげで、ワールドシリーズはほとんどフォローしていなかった。なんとなく、「レッドソックスが勝ち越しているらしい」と知ってはいたのだが、勝ち越していたどころではない。なんと、ロッキーズを4タテにしてしまったのだ。
「元チームメイトの松坂対松井の勝負だけでも見たいな」と思っていたのだが、やはり、火事騒動で気疲れしてるせいか、見逃してもあまり残念に感じない。そもそも、この2人が対決したのかどうかも知らない。

夕方、帰宅すると、空気がいくらかきれいになってたので、もっと悪い空気がこもっていたガレージだけ換気した。まだ、家の中を換気できるほど、きれいではない。

オレンジ郡の消防機関が「サンティアゴ火災の発生時(10/21の午後6時前後)に撮影された写真&ビデオ」を募集している。デジカメ、カメラフォン等の普及のおかげで、放火犯逮捕に繋がる膨大な量の証拠写真&ビデオが存在するかもしれないからだ。
「『めぼしい物は写ってない』とか『画像がブレてる』とか思えるものでも、プロの捜査官の目で見れば重要な手掛かりになる可能性があるので、どんどん提供してほしい」とのことだ。

ところで、他に多数起きた火災のうち、1件は「子どものマッチ遊び」が原因だったという。マッチ遊びで2万エーカー余り(?)が燃えてしまったのだ。

夜、日本の実家に電話してみたのだが、話し中だった。


10/30(火)--- 第10日

昨日から昨夜にかけて降るかもしれないといわれていた雨は結局、降らなかったが、今朝は場所によっては霧が出ている。今、燃えている森林地帯まで霧が届いているようには見えないが、今日は気温も下がるようだし、いくらかでも消火の助けになってくれるとありがたい。

学校が6日ぶりに再開され、うちの息子も登校したが、まだ空気が悪いせいか、1日中クシャミをしていた。可哀相に...。

鎮火率が90%になった。11/4(日)に完全鎮火の見込みだという。60%の時に「11/2(金)に完全鎮火」と言っていたのだが、鎮火率が上がったら、逆に完全鎮火が延びるというのは少し不可思議?

サンティアゴ火災は北側のリヴァーサイド郡との境界線の手前で食い止められているが、念のため、リヴァーサイド郡側の消防員たちも近くで待機しているそうだ。

夜、日本の実家にまた電話してみる。今度は母がすぐに出た。
お互い、声を聞くと、やはり安心する。
今回の火事の規模と経緯をかいつまんで説明した後、お互いの近況報告から、私が子どもの頃の思い出話まで、あちこちに話が飛んだ。


10/31(水)--- 第11日

今日はハロウィーンだ。朝はまだ煙のニオイが少ししていたが、夕方にはほとんど感じられなくなった。
息子は友だちの家を拠点にして、5~6人のグループで「trick-or-treating」に出かける。
ハロウィーンまでに空気がだいぶきれいになって良かった。

今週は宿題も少ないので、親も久しぶりにリラックスさせてもらう。


11/1(木)--- 第12日

朝、またもや煙のニオイが強くなっていた。山の方はやはり、まだ煙が漂っている。


11/2(金)--- 第13日

鎮火率は90%のまま変わらないが、煙のニオイはほとんどなくなった。
フットヒル・ランチ地域のレストランで夕食を摂る。煙のニオイがする間はこの辺りでの外食も控えていたのだ。


11/3(土)--- 第14日

第2回Orange County Little League Challenger Classicに、うちの息子がボランティアとして参加した。
これは障害児たちの野球試合で、各プレイヤーに「Buddy」と呼ばれるパートナーがずっと付き添ってリードしてあげるのだが、息子はそのバディの1人を務めたというわけ。

前回はオレンジ郡各地のリトルリーグのフィールドを使って行われたが、今年はBank of Americaがスポンサーになり、MLBのロサンジェルス・エンジェルズが本拠地球場を提供してくれた。
エンジェルズのプレイヤーも数人、助っ人に駆けつけてくれ、一緒に記念写真を撮ったり、サインしてくれたりしたので、プレイヤーだけでなく、バディの子どもたちも大喜びした。

息子が今プレイしているチームは参加しなかったのだが、旧チームの監督(「C氏」)が「チャレンジャー・ゲームをまたやるから、参加しないか?」と招待してくれたのだ。

リトルリーグのチームというのは毎年(オフ・シーズンの「ウィンター・ボール」を含めると年2回)、シャッフルされて、チーム、監督、コーチ、プレイヤーが入れ替わる。学校のクラス替えのようなものだ。
ただ、監督&コーチ(ともにボランティアで、彼らの子どももチームに入っている)にも派閥のようなものがあり、特定の人たちがくっつきたがる傾向がある。

その是非はともかくとして、C氏、そして彼といつもタッグを組む、もう1人のコーチ(「D氏」)がうちの息子に大変良くしてくれたので、今回もチャレンジャー・ゲームの助っ人を頼まれた時には即、「イエス」と返答した。
もちろん、「今回はエンジェル・スタジアムでやる」というのも魅力だったけれど...。

なお、D氏は他ならぬサンティアゴ・キャニオンに住んでおり、「サンティアゴ・キャニオンで火事発生」と知った時から、ずっと気になっていた。
消防機関のレポートやニュースで見る限り、火はD氏が住んでいるような新興住宅街には回っていなかったが、かなり近くまで来たのは確かである。
D氏の家族も当然、避難しなければならなかったが、一家揃って意外にケロッとした顔をしていたので安心した。

チャレンジャー・ゲームの詳細は別件でお伝えする。


11/4(日)--- 第15日

今日で100%鎮火されるはずだったが、まだ90%のまま。どうやら、さらに2日かかるらしい。

午後、リトルリーグの試合が行われた。
先週末は火事の影響でキャンセルされてしまったから、2週間ぶりの試合である。
思えば、前回の試合があった日にサンティアゴ火災が発生したのだった。

ちなみに、今は「ウィンター・ボール」と呼ばれるオフ・シーズンのオープン戦で、スコアも記録されないので、キャンセルされた分はそのまま「お流れ」だ。

煙のニオイはもう感じられないが、山の方にはまだ煙がわだかまっており、山の輪郭が微かに見えるかどうかというところだ。

試合途中、息子が「あそこに鹿がいるよ」と教えてくれる。
指差す方を見ると、近くの丘の上に2頭の鹿がいる。草を食べながら、ゆっくりと歩いているのだ。
火事で棲家を追われたのだろうか?


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