アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Heroes 2-05 "Fight or Flight" 【前半】

2007年11月07日 | TV: Heroes
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2007年10月22日】※ピーターは誰かに追われている?マットが父と対面。ヒロたちは白ヒゲを倒せるのか?モヒンデルの新たな任務とは?

ニューヨーク。モヒンデル・スレッシュ博士のアパート。
モヒンデルはマット・パークマンを責める。
モリー・ウォーカーはマットの父マーリーを見つけてあげようとしたために昏睡状態に陥ってしまったのだ。
しかし、これで、マーリーがフィラデルフィアのアパートにいる事がわかった。
モリーを救うためにも、マットはとにかく、そこに行ってみなければならない。

Mohinder: Molly faced her worst nightmare for you. Do the same for her. Find him.

早朝。ルイジアナ州ニューオーリンズ。バーガー・ボナンザ。
刑事は「昨夜、ここに押し入ったのはこの男じゃありませんか?」と、モニカ・ドーソンに写真を見せる。
写真の男はこの地域のギャング団のメンバーで、これまで、他にも何軒かの店を襲っているが、いずれも証人が報復を恐れて証言してくれないため、逮捕できないでいるのだという。
モニカは「相手の顔をよく見ませんでしたし、何があったのかさえ、よく覚えてないんです」と嘘をつく。

アイルランドのコルク市。ワンダリング・ロックス・パブ。
ケイトリンは店を閉め、ピーター・ペトレリと熱烈なキスを交わす。

その頃、港では謎の若い女性(エル)がピーターの行方を探していた。
エルは手の先から電光を発することができる特殊能力者だ。ザ・カンパニーに送り込まれたのだろうか?

※ピーターの電光パワーはエルから得たのだろうか?

ワンダリング・ロックス・パブ。
リッキーが手下のフィッツパトリックとともに入って来る。
リッキーは妹のケイトリンがピーターとキスしているのを見ても怒らない。
だが、気になる事がひとつある。
リッキーはピーターを呼び寄せ、フィッツパトリックの話を聞かせる。
どうやら、アメリカ人の若いブロンド女がピーターを探しているらしい。
だとすると、その女がこのパブに現れるのも時間の問題だろう。

リッキーはピーターに、「ブロンド女は俺に任せて、おまえは身を隠せ。それから、ケイトリンにはこの事は言うな」と指示する。

Ricky: No worries, boyo. I think I can help.
Peter: This is my problem.
Ricky: Not given what I just saw between you and my sister. You care about her, don't you?
Peter: Right now she's the only thing in my life that means something.

バーガー・ボナンザ。
モニカは親友兼同僚のカミールに、「自分に異変が起こっているらしい」と、おそるおそる話す。
トマトを花形に切ったことといい、強盗を撃退したことといい、TVで見ただけで新技術をマスターしてしまうなんて、有り得るのだろうか?

ペンシルヴァニア州フィラデルフィア市。
マットはニューヨーク市警に母アンジェラの「濡れ衣」の件で怒鳴り込んで来たネイサン・ペトレリとともに、父マーリー・パークマンのアパートにやって来る。
だが、いざ、アパートのドアの前に立つと、迷いが生じる。
13歳の時からずっと会いたかった父なのに、ここまで来て、ドアをノックすることさえできないのだ。
それを見かねたネイサンが勝手にノックしてしまう。

Nathan: Hey, you okay?
Matt: When I was 13, my father ran out on us. I haven't talked to him... I haven't seen him. I've spent half my life thinking about what I'm going to say to this guy if I ever got the chance and now I can't even knock on the door.
Nathan: (ドアをノックして) You're welcome!

結局、マットとネイサンは中に押し入り、「容疑者」のマーリーに手錠をかけることになる。

Maury: Still angry, huh, Matt? Feel better slapping the cuffs on your dad? Make you feel good?
Matt: Starting to, yeah.

しかし、マーリーはモリーを苦しめている「悪夢の男」とはほど遠いイメージで、「おまえは大きな思い違いをしてるんだ」と、しどろもどろに話す。
なんと、マーリーにも赤い半螺旋模様が描かれた顔写真が届けられていたのだ。
つまり、本当の敵はマーリーをも狙っているということになる。

マーリーはマット同様、他人の心を読むことができる特殊能力者で、最初はリンダーマン氏らとともに「世界を救おう」と躍起になっていた。
マーリーに「いいから、俺の心を読んでみろ」と言われるまま、マットはテレパシーのアンテナを伸ばす。
その途端、強烈な頭痛がする。
マーリーはベテランだけあって、マットがまだ習得していない応用技術をいろいろと使えるのだ。
「手錠を外してくれたら、俺が知っている事を全部教えてやろう」

ニューオーリンズ。ドーソン宅。
モニカが帰宅すると、ハトコのマイカ・サンダーズがピアノを弾いていた。
ナナは「素敵じゃない?我が家にミュージシャンが戻って来たのよ」と喜んでいる。
モニカの母が亡くなって以来、ずっと、誰もそのピアノには触れようとしなかったのだ。

Nana: Isn't it wonderful? We've got a musician in the house again.
(Monicaが近付くと、Micahが手を止める)
Monica: Nobody's touched that thing since my mother died.
Micah: Oh, I'm sorry. Nana said I could, but if you...
Monica: Oh, yeah. It's okay. Please... keep playing.
Micah: You must really miss your mom.
Monica: Yeah, I do.
Micah: I miss mine, too.
Monica: Oh, I'm sure she's fine and missing you right back.
Micah: She wouldn't even tell me where she was going.
Monica: You gotta remember she cares about you. I know new things can be scary. My mom always said, "God doesn't give us anything we can't handle."

故・マザー・テレサ名言↓が元ネタか?

"I know God will not give me anything I can't handle. I just wish that He didn't trust me so much."

モニカはマイカの隣に腰掛ける。
「お姉ちゃんもピアノ、弾くの?」
「ううん、一度も習ったことないわ」

Micah: You play piano, too?
Monica: No, never learned.

モニカは無意識のうちに、見よう見まねでピアノを弾き始める。それはとても初心者とは思えない上手さで、速度も増していくのだった。弾くごとに、みるみる上達しているかのようである。
マイカは驚いて手を止める。
「ピアノ弾けないって...じゃあ、今のは何?」

Micah: If you don't play, then what was that?

ニューヨーク。
モヒンデルは電話でノア・ベネットと話す。
ノアは今、ハイチ人とともにウクライナ共和国を訪れている。
モヒンデルは「モリーをザ・カンパニーに看てもらう」と主張する。
モリーに何が起きてるのかを解明できるのは彼らしかいない。第一、このままではモリーの命がもたないだろう。
ノアは「奴らに弱みを握られるだけだ」と反対するが、モヒンデルにとってはモリーの健康が最優先なのだ。

Mohinder: Molly won't last, not like this. They are the only people who can understand what's happening to her.
Noah: Don't do this. The moment you trust them with what you care about most, they'll have you. Don't forget whose side you're on.
Mohinder: I'm on her side.

フィラデルフィア。マーリーのアパート。
マットに手錠を外してもらったマーリーは「おまえと母さんを捨てて悪かった」と謝り、事情を説明する。
ザ・カンパニーの創設者の中から特殊能力を悪用する者が続出した。マーリー自身、そういう悪の誘惑に負けたこともあるが、後に改心したらしい。
なお、最初は単なる読心術にすぎない能力もいろいろな方向に発展させることが可能だという。
マーリーは「そうだ、あれを見てもらった方が話が早い。着いて来いよ」と、マットに手招きしながら、さっさと奥の部屋に入ってしまう。

マットは釈然としないまま、マーリーの後に続く。このまま、逃げられてしまっても困る。
だが、その部屋は真っ暗だった。
マーリーの姿は見えず、呼んでも返事がない。
マットはそこから出られなくなってしまう。

異変を察知したネイサンがマットを追ってドアを開ける。
すると、そこはなんと、デヴォー・ビルの屋上だった。
空から白い物が舞うように降って来る。
それは雪...いや、灰である。
ネイサンの目の前には廃墟となったニューヨークの景色が広がっていた。
核爆発は食い止めたはずではなかったのか?



マットとネイサンはそれぞれ、マーリーの罠にハマり、悪夢の中に閉じ込められてしまったのだ。
マーリーは悠々と、アパートを出て行く。



東京。博物館。
安藤マサハシは剣聖タケゾウの刀の鍔に入っていたミニ巻物(過去に跳んだ中村ヒロからの手紙)を知り合いの復元技師の研究室に持ち込む。

ミニ巻物は数巻あるが、どれも1671年に書かれたものだから、すっかり茶色くなっており、そのままでは読み取れない文字も多いのだ。(そうは見えないけど?)

技師が巻物を開き、分析器にかけると、文字が浮かび上がって来る。
300年以上前に書かれたものとはいえ、筆者は現代人のヒロだから、古語を現代語に訳すような手間はかからない。
安藤と復元技師は巻物を次々と読んで行く。
それによると、ヒロはタケゾウの英雄譚を実現させるための重要な役割を果たしていた。
ヒロは自分自身の恋心を犠牲にし、タケゾウとヤエコの間をも取り持っていたのだ。
そして、タケゾウはいよいよ、日本征服を狙う悪の首領、白ヒゲに迫ろうとしていた。




(後半につづく)


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