アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Supernatural 2-15 "Tall Tales"

2007年02月28日 | TV: Supernatural
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2007年2月15日】※悪霊と異星人と人食いワニが同時に登場!?ディーンとサムの悪戯ごっこがエスカレート?

夜。オハイオ州スプリングフィールド市にあるスプリングフィールド大学のキャンパス。アーサー・コックス教授が執務室のある建物(クローフォード講堂)に着くと、入り口の前に白いドレスを着た若い女性がいる。彼女はコックス教授のクラスの受講生で、相談事があるのだという。コックス教授は彼女には見覚えがなかった。もっとも、彼のクラスの受講生は数百人にも上るので、1人1人の顔を覚えているわけではない。

コックス教授は女学生(?)を執務室に招き入れ、「研究課題は進んでるかね?」と水を向ける。相談というのはおそらく、その件だろう。彼女は「あたし、実は学生じゃないんです」と言い、教授に色目を使う。教授は躊躇したものの、結局、彼女のキスに応じる。ひとしきりキスをして顔を離すと、彼女の顔が変化していた。腐敗しており、まるでゾンビのようだ。教授は恐怖で後じさる。

建物の外。コックス教授が窓から落ちて地面に激突するところを掃除夫が目撃する。

1週間後。モーテル。ディーン&サム・ウィンチェスターが口論している。サムがディーンの愛車インパラに悪戯したとか、しないとか…と、いつもの調子だ。(冒頭に流れる悪戯シーン総集編が楽しい。)

そこにボビー・シンガーが現れる。コックス教授の怪死に始まる一連の不可解な事件を解決するのを手伝ってもらうために呼び出したのだ。

まず、サムがボビーにあらましを説明する。学生たちから聞き込んだところによると、コックス教授の怪死事件があったクローフォード講堂は「30年前にある教授と不倫した女学生が飛び降り自殺した」というイワクつきのものなのだという。なお、サムがバーで学生たちに聞き込みをする一方で、ディーンは「purple nurple」という酒で酔っ払い、だらしない風体の女を口説いていた。

ディーンが「おい、ちょっと待てよ!」とサムの話を遮り、「訂正」する。

Dean: Woah, woah, woah, woah...! Hold on a minute!!
Sam: What?
Dean: C'mon, dude. That's not how it happened!
Sam: No? So you never drank a purple nurple?
Dean: Yeah, maybe that, but I don't say things like "fiesty little wildcat" and her name wasn't Starla.
Sam: Then what was it?
Dean: ... I don't know, but she was a classy chick. She was a grad student. Anthropology and folklore. We were talking about ghost stories.

ディーンは上品で素敵な大学院生に口説かれそうになりつつも捜査を全うしようとしたのだ。

Co-ed: My God, you are attractive.
Dean: Thanks, but no time for that now. You need to tell me about this urban legend. Please! Lives are at stake.
Co-ed: Sorry, I can't even concentrate. It's like staring into the sun...
(2人はキスを交わす)
Sam: Dean, what do you think you're doing?
Dean: Sam, please... if you wouldn't mind, just give me five minutes here.
Sam: Dean. this is a very serious investigation. We don't have time for any of your blah blah blah blah. Blah blah blah blah. Blah... blah blah blah. Blah blah blah blah. Blah!

ボビーはあきれた顔でウィンチェスター兄弟を見る。この2人、ストレスが溜まってるんだろうか?

サムが再び説明を引き継ぐ。サムとディーンは大学に出かけ、コックス教授の落下死を目撃したという掃除夫から話を聞く事にした。だが、ディーンは口いっぱいに食べ物を頬張っていてまともに話ができなかったので、聞き込みはまたしてもサムが1人で行わなければならなかった。

掃除夫は「たしかに、女の子が教授と一緒に建物の中に入るところは見たけど、事件後に彼女が出て来た様子はなかった」と証言する。もっとも、コックス教授が女の子を執務室に連れ込むのは珍しい事ではなかったという。

次に起こったのはUFOによる拉致事件だった。ある夜、カーティスという学生がクローフォード講堂の前を通りかかった時、頭上が明るく光った。見上げると、未確認飛行物体…いわゆる空飛ぶ円盤が浮かんでいた。カーティスは走って逃げたが追い着かれ、吸い込まれてしまったのだという。

ボビーはUFOに関しては懐疑的だ。魔物や幽霊とは次元が異なる。カーティスがサムとディーンに話した内容はタブロイド紙や映画等でよくある陳腐なUFO拉致事件のレポートと変わらなかった…一部を除いて。なんと、カーティスは異星人にチークダンスを強要されたのだという。

Curtis: They did tests on me and er... (酒を飲み) they probed me.
Dean: They probed you?
Curtis: Yeah, they probed me... again and again and again and... (酒を飲み) and again and again and again and then one more time.
Dean: Yikes.
Curtis: And that's not even the worst of it.
Dean: How could it get any worse? Some alien made you his bitch!
Curtis: ....
Dean: ....
Curtis: They... they made me... slow dance!

また、ディーンは「サムもカーティスの友だちを抱擁した」と主張する。

[Deanの回想]
Sam: So you and this guy, Curtis... you were in the same house?
Curtis' frat brother: Yeah.
Dean: You heard of what happened to him, right?
Curtis' frat brother: Yeah, he said it was aliens, but you know... whatever.
Sam: Look, man, I know this all has to be so hard.
Curtis' frat brother: Not so much.
Sam: But I want you to know... I'm here for you. (少し間を置いて) You brave little soldier. I acknowledge your pain. Come here. (抱きしめる) Too precious for this world.
[現実に戻り]
Sam: I never said that!
Dean: You're always saying pansy stuff like that.

どうも、サムとディーンの記憶は微妙に異なるようだ。

サムはさらに調査を続けるが、愛用のノートパソコンがポルノ・サイトでフリーズしてしまったと思ったら、遂には紛失してしまったため、なかなか思うように捗らない。ディーンが隠したのだろうか?

第3の事件はある研究者が下水道に棲むワニに食い殺されたというものだった。サムとディーンは死体安置室に忍び込み、死体(といっても一部しか残っていなかった)を調べる。すると、たしかにワニの鱗が付着していた。

これらの事件はお互いに関係あるのかどうかわからない。ともかく、兄弟は「自分たちだけでは手に負えなさそうだ」と判断し、ボビーに連絡を取ったのだ。

ボビーが到着する少し前、ディーンは愛車インパラのタイヤが全てパンクしている事に気付いた。車の近くにはサムのマネー・クリップが落ちていた。ディーンは「おまえが悪戯したんだろう」とサムを責める。サムは否定し、「金を返せよ」と迫るが、ディーンは返そうとしない。ボビーが到着したのは、そうやって2人が争っている時だったのだ。

ここまで話を聞いたボビーは「おまえらにはガッカリさせられたよ」とボヤく。ディーンとサムはトリックスター(Trickster)にバカされているのだ。一連の事件だけでなく、ディーンの車に悪戯したりサムのノートパソコンを消したりしたのもトリックスターの仕業だろう。なお、トリックスターというのは見かけは普通の人間と変わらない。3人は「掃除夫がトリックスターに違いない」という結論に達する。

その頃、掃除夫のアパートでは掃除夫…いや、トリックスターがタブロイド紙を眺めながら、セクシーな女性たちやご馳走を自在に出現させて楽しんでいた。

ディーンとサムはクローフォード講堂に戻り、掃除夫を再び訪れる。ディーンが掃除夫と話している間、サムは口実を作って席を外し、掃除夫のロッカーを調べる。そこにはタブロイド紙の束が入っていた。

ディーンとサムはクローフォード講堂を出た後、今後の行動について口論する。ディーンが「掃除夫=トリックスターを今すぐ退治すべきだ」と主張する一方で、サムは「もっと証拠が必要だ」と言い、掃除夫のアパートを1人で調べに行く事にする。そんな2人をトリックスターが講堂の窓から見下ろしていた。

サムは「俺が戻って来るまで何もするなよ」と釘を刺すが、ディーンは待ちきれず、単独でクローフォード講堂の講義室に足を踏み入れる。天井にはディスコのミラーボールがあり、バリー・ホワイトの曲が流れている。カクテル等も用意されている。そして、赤いシーツのベッドにいる2人の美女がディーンを誘う。ディーンが拒絶すると、トリックスターが「これは友好の印だよ」と言う。

トリックスターは「見逃してくれれば、この町をおとなしく去るつもり」なのだという。だが、そうなれば、他の町に行って悪さをするのは目に見えている。ディーンとしては今、この場で退治してしまいたいのだ。ディーンの決意を悟ったトリックスターは「でも、1人で来るべきではなかったね」と指摘する。1対1の戦いならトリックスターが優位だ。

しかし、ディーンは1人ではなかった。サムとボビーが講義室に入って来る。先ほどのディーンとサムの口論は芝居だったのである。トリックスターは感心するが、それでも全く動じず、チェーンソー男を出現させる。

サムとボビーがチェーンソー男と戦い、ディーンは美女たちと戦うのだが、美女たちは見かけによらず強く、ディーンはトリックスターの足元まで投げ飛ばされてしまう。しかし、その時、サムが杭をディーンに投げて寄越し、ディーンはそれをトリックスターの心臓に突き刺す。チェーンソー男と美女たちが消えて行く。

ディーンとサムとボビーはトリックスターの死体をそのまま残し、外に出る。サムがディーンに謝ろうとすると、ディーンも「俺もだ…」と言い、2人はお互いを見つめ合う。ボビーは「感動のシーンで悪いんだが、さっさとズラかろうぜ」と促す。

[原文]
Sam: Dean, I... I'm...
Dean: Hey, me too.
Bobby: You guys are breaking my heart. Can we please just leave?

講義室の中。1人の男がトリックスターの死体に歩み寄ると、死体はボヤけるように消えて行く。男…本物のトリックスターはニヤリとする。奴はまだ生きていたのである。(そういえば、ミラーボールやベッドは消えなかった。)



このエピソードに登場する『Weekly World News』は実在のタブロイド紙で、怪奇現象を主に扱う。なお、同紙は今回のトリックスター事件も『Winchesters Fight Supernatural Menace with Weekly World News!』という見出しで、ディーン&サムのコメントをまじえてレポートしている。


※今回の音楽:
* "Lady in Red" by Chris DeBurgh
* "Walk Away" by James Gang
* "Can't Get Enough of Your Love, Babe" by Barry White
* "Next to You" by JunkFood

また、Deanの「This is my shuttle co-pilot, Major Tom.」というセリフの「Major Tom」はDavid Bowieの "Space Oddity" に登場するキャラ。


★名言・迷言集: (本文中に引用したものを除く。順不同。)

【その1】
Sam: Your dirty socks in the sink! Your food in the fridge!
Dean: What's wrong with my food?
Sam: It's not food anymore, Dean! It's Darwinism!

【その2】
Sam: Maybe we should get some help. I'll call Bobby. Maybe he's run into something like this before.
Dean: Oh, I'm sure he has. Just your typical haunted-campus-alien-abduction-alligator-in-the-sewer gig. Yeah, simple.

【その3】
Sam: I'm telling you, Dean. This is made by some kind of jet engine.
Dean: Oh... what do you mean? Like some saucer-shaped jet engine?
Sam: Well, what else can it be?
Dean: What the hell?!
Sam: I don't know.
Dean: Well, seriously dude. What the hell?!
Sam: I don't know!! I mean first The Haunting... now this? They tie alone. There's gotta be some sort of connection here.
Dean: What? You mean between the angry spirit and er... the sexed up ET? What could the connection possibly be?

【その4】
Sam: Dude, were you on my computer?
Dean: Er... no.
Sam: Oh, really? Cuz it's frozen now... on bustyasianbeauties.com?
Dean: (相手にせず、立ち去ろうとする)
Sam: Dean! Would you just... Don't touch my stuff anymore, okay?!
Dean: Why don't you control your OCD?

【その5】
Bobby: You're bickering like an old married couple.
Dean: No. See... married couples can get divorced. Me and him? We're like... Siamese twins.
Sam: It's conjoined twins.
Dean: See what I mean?


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5 コメント

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アイディア豊富なDude (Kumi)
2007-03-01 01:52:32
Thank you for update information on SN-Ep15!
なるほど、Major Tomはそこから由来していたのですね。STAR TREKネタかな?と思っていました。
Deanは“ビキニ検査官”といい、play off the cuffに富んでいますよね。
SNも、たまにはチークダンスを踊るエイリアンなどのギャグキャラが出ても楽しくていいかも。
Samのセリフ“Cause it's frozen now,on?”は、フリーズしたことを言っていたのですね!謎が解けてすっきりしました。
言い回しで度々引っかかるので、ジョウさんの英語つき解説に助かっています
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楽しいエピソード (ジョウ)
2007-03-01 02:46:17
Kumiさん、今回は軽いスタンド・アローン・エピソードで楽しかったですよね。エピガイは書きにくかったですけど…。

まさか、この番組には異星人は出さないだろうと思ってたので、「こういう手があったか」と感心しました。

Deanはスタッフ陣の年齢を反映してか、20~30年前のネタにも強いですよね(笑)。

フリーズといえば、サムが「...comでフリーズしてる」って、URLを言ってますが、どなたかお試しになりましたか?
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Unknown (TB)
2007-03-08 02:23:01
bustyasianbeauties.com  残念なことに何も出てきませんでした。今までアジア系美人は出てこなかったので、好みじゃないのかと思ってましたが、なんでもOKなんですね。さすが。

でも pansy stuff って人のこと言えますか兄! サムももっと言い返していいのに。OCD が Obsessive-Compulsive Disorder と知ってさらにガーン。兄って!

今回は見てるだけでも楽しいエピでした。でもやっぱり可笑しいのはセリフなので、英語が分かって基礎知識(?)があったほうがもっと面白いんだろうなーと、ジョウさんの解説を読んで感じました。
例えばサムが「鍵もかかってたし、メイドさんも入れてないだろ!」と言った後に、兄が「Poindexter」と言っているようなのですが…うーん、分からない。
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Poindexter (ジョウ)
2007-03-09 05:55:59
TBさん、おっと、あのサイトは架空でしたか。

ディーンはホント、弟のことをボロクソに言ってますね(笑)。

「Looks like you lost it, Poindexter」っていうセリフ、たしかにありましたね。

コレ↓のことでしょう。
http://en.wikipedia.org/wiki/Poindexter

"...today the term "Poindexter" is applied to people who are overly nerdy, geeky or bookish"
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Unknown (TB)
2007-03-09 17:00:45
わぁ ありがとうございます! コレですか!
http://www.felixthecat.com/friends-poindexter.htm
うははは! サム、可愛い~!!
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