アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Supernatural 1-22 "Devil's Trap"

2006年10月23日 | TV: Supernatural
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年5月4日】※第1シーズン・フィナーレ。前回からの続き。

ディーンがジョンの携帯電話にかけると、メグが電話を取り、「おまえら、父親にはもう会えないよ」と言う。つまり、ジョンはもう死んだという事なのだ。

ディーンとサムはもちろん、父のジョンが死んだなどという事は信じない。ジョンを救出するためには助けが必要だと判断した2人はジャンクヤードを経営するボビー・シンガーという知人を訪れる。ボビーはディーンとサムに聖水の小瓶を渡す。また、ボビーは魔物封じの円陣等が紹介された本を見せてくれる。

ボビーは「最近、あちこちでデーモンに憑依される者の数が極端に増えて来ている」と教えてくれ、「大きな戦いが迫っている」可能性を示唆する。

そこにメグが現れる。メグはディーンを突き飛ばし、部屋の中央に進む。メグはウィンチェスター兄弟の行き先を把握しており、本物のコルト銃を奪いに来たのだ…いや、これは実は兄弟が仕掛けた罠だった。メグが天井を見上げると、魔物封じの円陣が描かれている。メグはその場から移動する事ができなくなる。

ディーンは椅子に縛り付けたメグから情報を引き出そうとするが、うまく行かず、顔に平手打ちを食らわす。ボビーは「その娘は憑依されてるだけだ。宿主の身体を傷付けないように気をつけなさい」と忠告する。そこで、兄弟は作戦を変更する。サムが悪魔祓いの呪文(ラテン語?ヘブライ語?)を唱える一方で、それにもがき苦しむメグにディーンが尋問を行うのだ。つまり、デーモンにとっては拷問だが、宿主の身体を傷付けるわけではないというわけだ。

メグの身体が揺れ出し、どこからともなく風が吹いて来る。メグは「ジョンは死んだ」と言い張るが、ディーンは信じようとせず、サムに呪文を唱え続けるよう指示する。苦しみに耐えられなくなったメグの中のデーモンは遂に「ジョンは(ミズーリ州の)ジェファーソン・シティにいる」と白状する。

「このデーモンには用がなくなった」と判断したディーンはサムに「悪魔祓いを完遂しろ」と命じる。ボビーは「この娘はビルから落ちたって言っただろう?だとすると、デーモンが祓われたら死んでしまう事になるぞ」と警告する。サムは躊躇するが、結局、「宿主をここで死なせてやるのも情けだ」というディーンの主張に従う事にする。

サムが呪文を唱え終えると、メグの口から黒い煙のような物が現れ、天井の円陣に吸い込まれる。メグは鼻や口から血を流しながら、苦しそうに「ありがとう」と言う。彼女は1年前から憑依されていたのだという。ディーンは「デーモンが言っていた事は本当か?」と訊く。メグは「本当よ。他のデーモンたちがお父さんを見張ってるわ」と認める。そして、「サンライズ…」と言いかけて息絶える。(メグ、可哀相。合掌。)

ボビーは魔物封じの円陣が描かれている本をウィンチェスター兄弟に託し、送り出す。

ウィンチェスター兄弟はミズーリ州ジェファーソン・シティの町外れに車を駐める。サムが例の本を見ながら、トランクの上に『悪魔の罠 (devil's trap)』と呼ばれる模様を描く。デーモンはその模様が描かれた物を壊したり、あるいはその中に入ったりする事ができないのだという。サムは「念のため、この中にコルト銃を隠しておこう」と主張する。ディーンは渋々、賛成する。

ディーンとサムが市内を歩いていると、目の前に『サンライズ・アパート』と書かれた建物が見えて来る。メグはこの事を言っていたのだ。ほとんどの住人たちは普通の人間だろうが、誰がデーモンに憑依されてるのかは見分けがつかない。しかし、相手はこちらの顔を知っている。そこで、兄弟は火災報知器を作動させる。デーモンに憑依されていない人たちは皆、避難するはずだ。

間もなく、消防車が現れる。ディーンとサムは消防服を盗んで変装し、建物に入る。そして、まだ避難していない住人がいるアパートを見つけ、ドアを叩く。そして、ドアが開けた住人たちに聖水スプレーを浴びせる。案の定、そのアパートに住む夫婦はデーモンに憑依されていた。

2人は奥の部屋に入り、ドアを閉めて、床に塩を撒く。夫婦が入って来れないようにするためだ。その部屋には意識不明のジョンがベッドに縛り付けられていた。ディーンがその縄を解こうとすると、サムは「念のため」に聖水をジョンにかけてみる。ジョンは「おまえら、なんで俺に水をかけてるんだ?」と言いながら目を覚ます。どうやら、憑依されてないようだ。

ディーンとサムがジョンを外に連れ出すと、別のデーモンたちが消防員や野次馬に憑依し、立ち塞がる(原作版『デビルマン』終盤の無差別憑依みたい?)。そのうちの1人(前回、メグと一緒にいた奴?)がサムをメッタ打ちにし、もはや、これまでか…という時、ディーンがコルト銃を撃ち、そのデーモンが倒れる。ディーンはサムに内緒でコルト銃を持参していたのだ。これで、残る弾はあと2発になったが、サムの命には代えられない。

数時間後、ジョンとディーンとサムは無人の小屋にとりあえず落ち着く。ディーンはサムに「俺は憑依された人間を撃つのを躊躇しなかった。そんな自分が恐ろしい」ともらす。別室から入って来たジョンが「おまえは正しい事をしたんだ」と、ディーンをねぎらう。

突如、風が吹き荒れる。どうやら、デーモンたちが追って来たらしい。ジョンはサムに「ドアや窓を全て塩で塞げ」と指示する。サムは「もうやりました」と言うと、ジョンは「再確認しろ」と言う。サムは仕方なく、再点検を行うために別室に行く。

ジョンは続いて、ディーンに「コルト銃を寄越せ!」と命じる。ディーンは顔をしかめ、「父さんがコルト銃の弾を無駄にした事を怒らないはずがない」と言う。ジョン(デーモン?)は「そんな事を話してる時間はない。早く銃を渡せ!」と叫ぶ。

ディーンはコルト銃をジョンに向かって構える。そこに戻って来たサムに、ジョンは「おまえの兄さんは気が狂ったんだ」と言う。サムはジョンとディーンの顔をしばらく見比べた末、ディーンを信じる事にする。

ジョンの目が金色に変わる。彼はやはり、デーモンに憑依されていたのだ。しかも、それはディーンとサムの母、そしてサムの恋人のジェシカを殺した奴だった。デーモンはその魔力でディーンとサムを壁に張り付け、コルト銃を奪い、「俺には聖水なんか効かないのだ」と自慢する。

デーモンはさらに、メグに憑依していたデーモンは自分の娘で、先ほどサムを殺そうとしたデーモンは自分の息子だったと言い、「家族を殺された者の気持ちを想像してみろ」とうそぶく。そもそも、この戦いは、このデーモンがディーンとサムの母親を殺した時に始まったのだ。

サムは「どうして、俺たちを襲ったんだ?」と訊く。デーモンの狙いはサム…そして、サムのような子どもたち(超能力者?)で、サムの母親はその妨げとなったから殺したのだという。

ディーンが悪態をつくと、デーモンは「ジョンのお気に入りはサムの方なんだ」とあざ笑いながら、魔力でディーンの身体を絞り上げる。ディーンは全身(上半身だけ?)から血を流し出し、やがて吐血する。

ディーンが苦しむ姿に刺激されたのか、ジョンの意識が一瞬戻り、サムを壁に張り付けていた魔力が緩む。サムはデーモンが机の上に置いておいたコルト銃を手に取り、ジョンの脚を撃つ。

意識が完全に戻った様子のジョンは「奴はまだ俺の中にいる。心臓を撃つんだ」と命じる。ディーンは「サム、撃つな!」と叫ぶ。ディーンは先ほど、「俺は憑依された人間を躊躇なく撃った」と言っていたが、その相手が自分の家族となれば、やはり事情は違うのだろう。

ジョンは「奴が逃げ出さないうちに早く撃ってくれ!」と急かすが、サムは引き金を引けなかった。やがて、ジョンの口から黒い煙が出て、床板の隙間の向こうに消えて行く。

ディーンとサムはジョンを車に乗せ、病院に向かう。コルト銃の弾丸はあと1発しか残っていないが、また最初からやり直せば良いさ…と話していると、横から大きなトラックが突進して来る。

数分後。デーモンに憑依されたトラック運転手が半壊した車をジッと見下ろしている。車の中にはウィンチェスター一家が倒れている。3人とも死んでしまったのだろうか?(そんなわけはないだろうけど。)

…というところで、第1シーズンはおしまい。


★名言・迷言集

【その1】
Dean Winchester: (サムに) Boy, you and Dad are a lot more alike than I thought, you know that? You both can't wait to sacrifice yourself for this thing, but you know what? I'm gonna be the one to bury you.

【その2】
Bobby Singer: (2つ持った小瓶の1つを渡しながら) Here you go.
Dean Winchester: What is this? Holy water?
Bobby Singer: That one is. This is whiskey.

【その3】
Sam Winchester: And these... er... these protective circles... (do) they really work?
Bobby Singer: Hell yeah! You get a demon in one, they're trapped... powerless. It's like a satanic roach motel.

【その4】
Meg Masters: I swear, after everything I heard about you Winchesters, I'm a little underwhelmed. First, Johnny tries to pawn off a fake gun and then he leaves the real gun with you two chuckleheads. Lackluster, man. I mean, did you really think I wouldn't find you?
Dean Winchester: Actually, we were counting on it. (と言って天井に描かれた魔物封じの円陣を指し示す)

【その5】
Meg Masters: You know, if you wanted to tie me up, all you had to do was ask.

【その6】
Dean Winchester: Where's our father, Meg?
Meg Masters: You didn't ask very nice.
Dean Winchester: Where's our father, bitch?

【その7】
Dean Winchester: (メグの悪魔祓いを始める時) Oh, we're going for it, baby. Head spinning, projectile vomiting, the whole nine yards.
(これはもちろん、映画『エクソシスト』の事だろう)

【その8】
Dean Winchester: No, you're gonna burn in hell... unless you tell us where our dad is.
Meg Masters: ....
Dean Winchester: Well, at least you'll get a nice tan.

【その9】
Meg Masters: (ジョンのこと) He begged for his life with tears in his eyes. He begged to see his sons one last time and that's when I slit his throat.
Dean Winchester: For your sake, I hope you're lying... 'cause if it's true, I swear to God I will march into hell myself and I will slaughter each and every one of you evil sons of bitches... so help me God!

【その10】
Meg Masters: That's kind of a turn-on, you hitting a girl.
Dean Winchester: You're no girl.

【その11】
Meg Masters: (ジョンのことを白状したにも関わらず悪魔祓いをされてしまうと知り) You son of a bitch! You promised!
Dean Winchester: I lied!

【その12】
Bobby Singer: You think you guys invented lying to the cops. I'll figure something out.

【その13】
Dean Winchester: I always wanted to be a fireman when I grew up.
Sam Winchester: What? You never told me that!

【その14】
Sam Winchester: Hey, er... Dean? Umm... you saved my life back there.
Dean Winchester: So I guess you're glad I brought the gun, huh?
Sam Winchester: I'm trying to thank you here.
Dean Winchester: You're welcome.

【その15】
Dean Winchester: You know that guy I shot? There was a person in there.
Sam Winchester: You didn't have a choice, Dean.
Dean Winchester: Yeah, I know. That's not what bothers me.
Sam Winchester: Then what does?
Dean Winchester: Killing that guy, killing Meg... I didn't hesitate. I didn't even flinch. For you or Dad, the things I'm willing to do or kill... it scares me sometimes.

【その16】
John Winchester (The Demon): Your dad... he's in here with me, trapped inside his own meat suit. He says "Hi," by the way.

【その17】
Dean Winchester: I swear to God...
John Winchester (The Demon): What? What are you and God gonna do?

【その18】
Dean Winchester: Listen, you want to just get this over with, huh... 'cause I really can't stand the monologuing.

【その19】
John Winchester (The Demon): What? You are the only one who can have a family? You destroyed my children. How would you feel if I ever killed your family? Oh... that's right. I forgot. I did. Still, two wrongs don't make a right.

【その20】
John Winchester (The Demon): Sam... he's clearly John's favorite. Even when they fight, it's more concern than he's ever shown you.
Dean Winchester: Yeah, I bet you're real proud of your kids, too. Huh? Oh wait. I forgot. I wasted them!

【その21】
John Winchester: I'm surprised at you, Sammy. Why didn't you kill it. I thought we saw eye to eye on this. Killing this demon comes first, before me, before everything.
Sam Winchester: No, sir, not before everything.


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