アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Heroes 2-09 "Cautionary Tales" 【前半】

2007年12月02日 | TV: Heroes
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2007年11月19日】※ザ・カンパニー絡みの2組の父娘の対比が描かれる。ヒロは父を救えるのか?

朝。カリフォルニア州コスタ・ヴェルデ市。バトラー(ベネット)宅。

ノア・ベネットの「これ以上、ここにいたら危険だ」という判断により、バトラー一家は急遽、荷物をまとめて引き払うことになったが、クレアだけは頑固に「ここに残る」と言い張るのだった。
「今日はチアリーダー団の練習があるし、あたしは学校に行く」
ノアが「おまえは事態の深刻さを理解していない!」と怒鳴り、クレアが「ウェストを実験材料にしたこと、知ってるのよ!」とやり返す。
2人の口論は次第にエスカレートしていく。

Claire: No matter what I do, this is never gonna end, is it, Dad? We're always gonna be running.
Noah: Do not walk out of that door!
Claire: What are you gonna do? Tie me up?
Noah: If I have to. (ガムテープを掴む)

これまで、大抵の事には目をつぶって来たサンドラも遂にシビレを切らし、ピシャリと宣言する。
「クレア、今日は学校に行って、友だちにお別れを言って来なさい。そして、今夜、ここを発つのよ。いいわね?」

クレアは「パパなんて、大っ嫌い!」と叫び、飛び出して行く。

※それにしても、本物のチアリーダーはチアリーダー服で登校しないと思うよ。

東京。青山墓地。

中村カイトの葬儀が行われている。
ヒロの姉キミ子(着物姿)も参列しているが、弔辞は長男であるヒロが述べることになっていた。
ところが、ヒロはまだ、父の死を受け入れることができず、席を外させてもらう。

安藤が歩み寄り、「大丈夫か?」と気遣う。
ヒロは全然「大丈夫」ではなかった。
だが、自分には時空間操作能力がある。だから、時間を遡って父の死を未然に食い止めれば良いのだ...とヒロは気付き、タイムスリップする。

※墓石から、カイトは漢字で「楓翔」と書くことが判明。また、先に亡くなった妻イシ(「伊詩」)の名も連記されている。ちなみに、ヒロは「広」と書く。

※葬儀はなぜか、全て屋外でやってるのだが、この場所はヒロが1671年に跳んで剣聖タケゾウの影武者と出会った場所にソックリ?

1週間前。昼間。

ニューヨーク。デヴォー・ビルの屋上。

中村楓翔とアンジェラ・ペトレリが話している。2人とも、死の宣告を受けたところだった。
未来からやって来たヒロはとりあえず、物陰から様子を窺うことにする。

現在。

朝。ニューヨーク。モヒンデルとマットのアパート。

マット・パークマンは父マーリーのアパートで見つけたザ・カンパニー幹部のグループ写真を足がかりに、調査を続ける。
写真には数枚のStick-Itメモが貼ってあり、それぞれ、わかっている範囲で、幹部の名前と表向きの肩書きが書いてある。

※ボブのフルネームは「ロバート・ビショップ」で、肩書きは「プライマテック・リサーチの所長」となっている。

幹部のうちの何人かはすでに死んでおり、そうでない者たちも危険に晒されている。
それは彼らの長年に渡る「陰謀」と関係あるようだが、本人たちはまともに説明してくれない。
だから、マットなりのやり方でコツコツと調べているのだが、なかなか進展がない。

モリー・ウォーカーが起きて来る。昨夜は久しぶりに、よく眠れたようだ。
それは「ナイトメア・マン」ことマーリー・パークマンに悩まされることがなくなったからだった。

マットはマーリーとボブの間に写っている女性幹部が誰なのか、気になっていた。
まだ、名前すらわかっていないが、彼女が重大な鍵を握ってるような気がする。

モリーは「あたしが見つけてあげる」と申し出る。
しかし、前回、それをやった時、モリーの意識が悪夢世界に閉じ込められ、昏睡状態に陥ってしまったではないか。
それをやっと救い出したばかりなのである。
マットは「同じ失敗を繰り返すわけにはいかない」と、キッパリ断る。
それに、できるだけ「普通の女の子」としての生活を満喫させてあげたい。

Matt: If you wanna help, help me put the nightmare man behind us so we can get back to normal, Okay, and just be a little girl, go to school, have fun. And I'll be an underpaid cop. Deal?

モリーは「あたしは普通の子じゃないのよ」と食い下がる。
だが、マットが心の中で念じると、モリーはおとなしく従うのだった。
マットは自分がマインド・コントロール能力を習得したことを悟る。

コスタ・ヴェルデ。海辺のホテル。

ボブ・ビショップはモヒンデル・スレッシュ博士に今回の任務を説明する。
「クレアを拉致し、ノアを殺す」というものだ。
そして、新しいパートナーを紹介する。それはボブの「娘」、エルだった。

Bob: Dr. Suresh, I would like you to meet my daughter, Elle.
Mohinder: Your daughter? She is the executioner.
Elle: (Mohinderの鼻の絆創膏を見て) What's your super power? Punching bag?

※モヒンデルはニキに殴られた鼻がまだ腫れているようだ。なお、アイザックの予知絵で拳銃を構えているモヒンデルも鼻に白い絆創膏をしている。

コスタ・ヴェルデ地域の原っぱ(自然公園?)。

クレアが石を並べて「SORRY (ごめんなさい)」と書いているところにウェストが着地する。
ウェストはクレアを「スパイガール」だと決め付ける。
クレアは事情を説明するが、信じてもらえない。

West: You don't have to pretend anymore. The jig is kinda up, spygirl.
Claire: I'm not pretending. And I'm not a spy, I swear. I just... I'm just a cheerleader.

※この場所も1671年の日本によく似てるなあ。

ニューヨーク。NYPD(ニューヨーク市警)。

フラー刑事はマットが中村楓翔殺人事件の捜査をまだ続けていると知り、叱りつける。
「その件はアンジェラ・ペトレリの自白でカタがついたんだ。そんな暇があったら、他の事件を調べろ!」
マットは「この事件には大きな裏があるんです」と説明しようとするが、取り合ってもらえない。

Matt: There's something bigger going on here. I don't know what it is, but these guys are involved with some kind of organization... like from back in the '70s.
Det. Fuller: Like a disco?

マットは心の中で、「アンジェラをもう1度尋問させてほしい」という事と、「24時間の猶予を与えてほしい」という事を念じてみる。
すると、フラー刑事は「じゃあ、アンジェラをもう1度尋問してみたまえ。24時間の猶予をやろう」と言うのだった。
マットは「それは良い考えですね!ありがとうございます」と喜んでみせる。

バトラー(ベネット)宅。

ノアは古いファイルの束からウェストのものを取り出し、「この子かい?」と、写真をサンドラに見せる。
写真は数年前のものだが、たしかに、先日クレアを訪ねて来た少年に間違いない。
「あなた、人さらいをしてたなんて、本当なの?」
「世界を救うために、良かれと思ってした事なんだ」
だが、当時のノアはザ・カンパニーに騙されていたのだ。
できれば、ウェストに直接会って、謝りたい。

ノアはモヒンデルに電話し、「ウェストを見つけてくれ」と頼む。

海辺のホテル。

モヒンデルは電話の内容をボブに正直に報告し、「ノア・ベネットを生け捕りにしましょう」と提案する。
しかし、ボブは「奴は殺すべきだ」と譲らない。
ノアはザ・カンパニーについて知り過ぎている。生かしておいたら、いつ足元を掬われるかわからない。
エルはモヒンデルの身体を撫でながら、「いざとなったら、ベネットだってあなたを殺すんじゃないかしら?」と訊く。
「いや、そうは思わないね」
「可愛い!ねぇ、パパ、この人、あたしにくれる?」

Elle: Don't you think if push came to shove, he would do the same to you?
Mohinder: No, I don't.
Elle: He's adorable! Can I keep him?

※この場合の「keep」は「(ペットを) 飼う」という意味。

1週間前。

デヴォー・ビルの屋上。

アンジェラがいなくなると、ヒロはカイトに歩み寄り、カイトがまさにこれから死ぬ運命にある事と、自分はそれを阻止しに来たのだという事を告げる。
カイトはもとより逃げるつもりだったが、ヒロの話を聞かされると、逆に「運命を受け入れよう」という決心が固まる。
だが、ヒロとしては納得できず、父を連れてタイムスリップする。

バトラー(ベネット)宅。


ノアはモヒンデルからの報告を待ち切れず、自分でウェストを探しに行くことにする。どうせ、この時間は学校にいるはずである。
すると、ドアの外で待ち伏せしていたウェストがノアに飛びつき、空の上にさらって行く。

ウェストはクレアが本当にノアのスパイだったのか、確かめに来たのだ。
返答次第では、このまま手を放し、ノアを落下死させてやる覚悟だった。
ノアは「クレアは私に嘘をついてまで、君の存在を隠し通そうとしたんだよ」と明かす。

2人が着地して間もなく、ノアの携帯電話が鳴る。モヒンデルだ。
モヒンデルは「モリーがウェストの居場所を突き止めてくれたが、いつまでもそこにいるとは限らないので、早くいらっしゃい」と、場所を教える。
ノアは隣にいるウェストを見遣り、今いる場所のストリート名を確認する。
明らかに、モヒンデルが言っている場所とは異なる。
つまり、モヒンデルは嘘をついて、ノアをおびき出そうとしているのだ。
ノアは何も気付かないフリをして電話を切ってから、ウェストに「クレアが危ない」と告げる。

コスタ・ヴェルデ高校の校庭。

チアリーダー団の練習中、「州の教育委員会のビショップ氏」がクレアに会いに来る。
ボブである。クレアはボブの顔も名前も知らない。
「先日のチアリーダー泥酔事件について訊きたい事があってね」
ボブはありきたりの質問をいくつかした後、わざと「ベネットさん」と言ってみる。
クレアははっとする。
「今、あたしを何て呼びましたか?」
ベネット一家はここでは「バトラー」という偽名を使っている。
本当のラストネームはウェストにさえ教えていない。
だとすると、この男はザ・カンパニーの手の者に違いない。
クレアは全速力で逃げる。
ボブは無表情で見送る。

コスタ・ヴェルデ地域。裏通り。

ノアはモヒンデルに言われた通りの場所に着くや否や、「この裏切者め!」と責める。
モヒンデルは「不死身であるクレアの血液が人命を救うのに役立つんだ」と、説得を試みる。
モヒンデルとしてはノアとの殺し合いを避けたいのだ。

バトラー(ベネット)宅。

クレアが家の中に駆け込み、母サンドラに「追手が来たの!あたしのせいだわ!」とまくしたてる。
一刻も早く、ここを去らなくては...。
だが、気がつくと、拳銃を構えたボブが玄関に立っていた。
ボブはおそらく、わざとクレアが家に戻るように仕向けたのだろう。
学校で騒ぎを起こすよりもこの方が都合が良いからだ。

サンドラはボブを知っていた。
彼はプライマテック製紙会社の地域マネジャー...つまり、かつて、ノアの上司だったのである。

※クレアはなぜ、電話を使わなかったのだろうか?

モヒンデルがノアに拳銃を向ける。
ノアはその拳銃を一目見て、ザ・カンパニー専用モデルだとわかる。
やはり、こいつは魂をザ・カンパニーに売ったのだ。
ノアはまた、モヒンデルの鼻の上の白い絆創膏を見て、アイザックの予知絵を思い出す。
自分はここで死ぬことになるのか?

ほどなく、エルが姿を現す。
ノアとエルは旧知の仲だった。

エルは電光波でノアを攻撃しようとするが、上空で待機していたウェストにタックルされ、意識を失う。

ノアはモヒンデルから拳銃を奪い、頭に狙いをつける。
もし、その場にウェストがいなかったら、ノアはモヒンデルを射殺していただろう。
だが、クレアのボーイフレンドの愕然とした表情を見て、気が変わる。


(後半につづく)


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