<スマトラ沖大地震・インド洋大津波>タイ;津波被災者支援のための署名活動

被災コミュニティーの土地を奪い、リゾート開発を目論む投資家、地方行政の動きに対して、「NO!」と言いましょう!

<インド洋津波>海岸線100m内で再建禁止 スリランカ]3.19

2005年03月19日 17時59分04秒 | ▽▽▽タイの津波記事▽▽▽
<インド洋津波>海岸線100m内で再建禁止 スリランカ
(毎日新聞) - 3月19日19時19分更新

 インド洋大津波で4万人近い死者・行方不明者を出したスリランカ政府は、被害再
発防止のため海岸線から100メートル以内ですべての建物の修理、再建を禁じる
「100メートルルール」の導入を進めている。しかし、全国規模で漁師や観光業者
らが「海から離れると生活できない」と反発。観光と漁業の町ヒッカドゥワでは、被
災から3カ月近くたっても生活再建のメドは立っていない。【ヒッカドゥワ(スリラ
ンカ南部)で西尾英之】
 「毎年大雨による洪水で多くの死者が出るのに、誰も川岸の住民に立ち退けとは言
わない。政府は海岸線から100メートル以内の鉄道を再建した。なぜ我々だけが新
築や修理を禁じられるのか」。海岸線でダイビングショップを経営するチャミ・セミ
バグディゲさん(31)はまくしたてた。
 店舗兼ホテルは津波で半壊。2月になってようやく修理工事にかかったが、地元警
察に工事の中断を命じられた。
 漁師のウィカルパファンさん(27)も「毎日、海を24時間観察して漁に出られ
るか、どの漁場がいいかを決める。内陸へ移れというのは漁をやめろということだ」
と訴える。
 スリランカでは一部で既に海岸から100メートルの地点に印をつける作業がス
タートしたが、移転した場合の私有地や家屋の補償については具体的な情報は住民に
はほとんど伝わっていない。
 ヒッカドゥワ役場の担当者は「漁師には海の近くにアパートを建設して提供する」
と語るが、何世帯が100メートルルールで移転の対象になるのか、調査もまだ完了
していない。「中央政府はホテルもすべて禁止だと言うが、この町の事情を考えれば
移転は難しい」と言葉を濁した。
 一方で、政府が住宅を提供してくれるならという条件付きで移転に賛成する声もあ
る。半壊した住宅で暮らす主婦のレヌーカさん(37)は「夫は漁師だが、津波の後
『海が怖い』と言って漁に出ない。早く移転して新しい仕事を見つけないと食べてい
けない」と語った。


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