お山の大将 Web Diary Ⅱ

セカセカしてても過ぎ去る一日
ボーッとしてても過ぎ去る一日
そんな毎日をちょっと書き留めてみると
こんな感じです。

雨に震えた蒜山一周サイクリング

2014年10月04日 | 自転車

 

 それは、バレーボールに興じ終えた前夜9時過ぎに決行が決まった。

そろそろ山岳ステージをとメイルのやり取りをしていたが、次の三連休は天気が下り坂の

模様だったので、「明日はどう?」「いいよ」で決まった。

 

 そしてステージは蒜山。

大山も加えようかと思案したが、それは身の程知らずだろうということで

蒜山一周となった。

 朝6時出発。

山陽道、岡山道、中国道と快晴の中を走っていく。

米子道を北に進むにつれ曇り空が広がってきた。蒜山SAに着くと、蒜山三山は雲に隠れていた。

前日の天気予報では、米子エリアは曇りのち晴れとなっていたので、回復を信じてインターを下りる。

 スタート地点の道の駅「蒜山高原」に到着するも、閑散として淋しい限り。

それよりも冷たい風がビュービューと。

 9:00にスタート。山岳コースに備えてのんびりゆっくりと、のどかな高原を犬狭峠に

向けて登っていく。峠では、20人くらいの登山者がガスガスの下蒜山に向けて出発準備中だった。

 峠を越えると一気にダウンヒル。降った雨で路面は濡れ、その上に落ち葉が積もって

怖いのなんの。そう思うと余計に体が強張って、ヘアピンのセンターラインをオーバーすること幾度。

 朝一番のヒヤヒヤを無事終えて関金の街に入ると「コロッケ」の看板が目に飛び込んで来た。

 相棒のHくん、スタート前におにぎり2個、蒜山SAで買った限定シュークリームを食べたばかりだというのに、速攻で休憩。

「牛コロッケ」と「かにコロッケ」。迷ったが、山陰に因んで「かに」と決めた。

ほんのり蟹の風味にアチッチッチッチ!

コロッケを頬張っていると、青空が広がってきた。

天気は予報通り回復傾向にあると確信して、裏蒜山ののどかな田園地帯を快調にペダリング。

 いよいよ山岳ステージが始まり、ひと登りした明高の水車がある休憩所で一息。

 ここを過ぎると牧草地帯の坂が延々と。

さっきまでの晴れ間はいつの間にか雨雲に覆われて来た。

そしてポツリポツリと。「どうする?」と言ったところで「進むしかなかろう」ということで

小雨の中を進むが、段々本降りになってきて、林に逃げ込む。

 長く休んでも体が冷えるばかりなので、小降りになったのを見て再出発。

インナーローで黙々と登って行くと、本日2つ目の峠「地蔵峠」に到着。

標高570m。天気が良ければ蒜山や大山が望めるのだろうけど、生憎のガスガス展望。

メッシュジャージ1枚の背中は、雨やら汗でベショベショ。

お昼を予定している鏡ケ成まではあと8キロ。もうひと漕ぎとばかりに

雨の稜線ルートを進む。

 が、雨足も強まり標高も上がってガスに煙り視界は100m弱。

 たまーに通るドライブ中の人達も、ガラス越しに「こんな雨の中、好きだねー!」と

言わんばかりに呆れ顔で見て過ぎる。

 東大山大橋の上から谷を俯瞰。

 途中から10%勾配の看板が現れ、新小屋峠に向けて急坂が続く。

気温も下がり吐く息も白く見え、ヒーヒーハーハー言ってる割には進まない。

12時を10分少々過ぎた辺りでようやく峠を越え、ひと下りするとようやく鏡ケ成に到着。

この時道路脇の温度表示は、11℃。

左右の木立が無くなり広いところで出たもんだから、横殴りの風がビュービュー。

ここで二人のローディーさんに「コンチハー」と声を掛けるが、腹の内は互いに「ここにも物好きな人がおるで」と思ったに違いない。

 雨風から逃げるように、休暇村大山鏡ケ成に飛び込む。

フロントのおねえさん、サイクルスタンドを準備してくれたのは嬉しいが、言葉は一言も発せず。二人の濡れネズミオヤジは、歓迎されているのやら敬遠されているのやら。

 それはさて置き、ホテル内は温かい。

熱々の味噌汁が、体に染み込んでいくー。

お腹も膨れ、濡れた服も乾いてきたが、心底体を温めるには温泉が一番。

その為には、再び雨の中を車まで戻らねば・・・。

またまた意を決して、外に出る。

予想通り第一声は、「寒びー!」

ちょっと下ると、遠く山の下に蒜山のリゾートエリアが見えた。

「エー、あそこまで下るんですか?」

その先の鬼女台の展望台から雨に煙る蒜山三山を望む。

エーイ、ヤケクソでこの寒さに万歳じゃ。

ここを出ると一気に300mのダウンヒル。

当然のことながら、スピードが出ると寒い。

かと言ってトロトロ下ると余計に寒さが身に沁みる。

そこで、意を決して坂を転げ落ちて行く作戦に出る。恐怖で寒さを忘れさせるのだ。

 ようやく無事に下界に下りてきて、ホッ。

あー寒かった!

結局、蒜山はお頭を現さず。

整備されたサイクリングロードをのんびり車へと。

 自転車を速攻で車に積み込み、やつか温泉「快湯館」へ。

ようやく生き返り、定番のコーヒー牛乳をゴクリ。

 雄大な景色こそ望めなかったが、雨降りの冷え冷え地獄を経験したことは

鬼の金棒が1本増えたこととして喜んでおこう。

本日の走行距離 54キロ。

15:20発 18:40着。

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