駅伝大会の筋肉痛もやっと癒えたのと、天気は文句なしの予報だったので
今シーズンの目標としていた立烏帽子山にチャレンジしてみました。
R432の吾妻山への分かれからも、白きたおやかな吾妻山が望めます。
今回は、スノーエキスプレスが威力を発揮してくれました。
スタートは、ドルフィンバレースキー場跡の少し手前のきじや橋を9:20出発。
50mは除雪してあったけど、そこから先は1mの積雪。
スノーハイクには最高のコンディションです。
さすがにこの長い林道を歩く人は居ないのか、トレースの跡もなし。
スタート地点を振り返ると、その背後に吾妻山が見えています。
少しわかりずらいですが、枝についた樹氷がキラメイテいました。
強い陽射に影もくっきり。
猿政山も雪の量が増し、白くなっています。
50分かかって萩峠に到着。
先は長い。
天気は最高。その分気温が急上昇で、どんどん雪が緩んでいきます。
頭上からも、氷や水滴がポタポタと・・・。
そう、快調だったのはこの辺りまで。萩峠からの下りを快調に滑る予定だったが
一向にスキーが滑らない。シールが湿った雪で濡れて雪がくっつき重いのなんの。
ブレーキがかかった状態で、上体がつんのめってしまう。
福田頭が見えてきた。
熊野神社方面からの林道は、すぐそこまで除雪されていた。
しまった、こっちから来れば楽だったのに。
この辺りから最悪状態に。
一度スキーを脱いで、雪の団子を落として再チャレンジ。
ところどころに小さなデブリが。
雪解け水がアスファルトを走り、雪が解けて大きな穴ポコ状態に。
「天狗には高下駄が似合う?」
こんな状態じゃあ、お手上げ。
スキーが完全に下駄状態となり、滑らない。滑らないから持ち上げようと歩く。
ところが滅茶苦茶重たい。モモの筋肉が引き攣りそう。
汗拭きハンドタオルをはまって、シールの水分をふき取る。
体力回復のため、しばしの休息。
甘~いクリームパンでエネルギー補給。
休憩の後、意を決して再出発。
快適な滑りは1分ともたなかった。
すぐさま高下駄状態に。
そろそろ心がめげ掛けていた。スタートから2時間、体力的にも限界が近づいていた。
撤退を考えながら進んでいると、少しスキーの感触が変わってきた。
標高が上がったせいか、雪が乾いてきたようだ。
団子が付きにくくなり、次第にスキーが滑りはじめた。
スキーの状態は少しよくなったが、12時を過ぎ腹が減ってガンバリが効かなくなってきた。
と、ようやく立烏帽子の駐車場分かれまで登ってきた。
この坂を登ったら昼にしよう。
駐車場に大きな太陽光のパネルが設置してあった。
先客がおられた。
東広島から来られたスノーシューの方だった。
すぐ傍でお話をしながら昼食を取らせていただいた。
ここまでは、雪質に大きく左右されないスノーシューの勝ちだと思った。
樹氷が緩んでパラパラと音をたてて降ってくる。
一足先に登られたスノーシューの方を追って、立烏帽子の登りに取り掛かる。
林間をジグザグを切って高度を上げると雪面が広がっていた。
さっきまでの下駄の辛さから開放されて、気分も高ぶってきた。
竜王山へのスカイラインが延びている。
白い大山が浮かび上がっている。
高度が上がり、見晴らしが広がるにつれご機嫌に。
紺碧の空に向かって高度を上げていく。
スノーシューの人は直登されたようだ。
13:45 立烏帽子山
途中撤退を考えていたことを思うと、思いもよらぬピークハントとなった。
池ノ段へと続く稜線漫歩。
この辺りでは既にコース変更を決めていた。
当初の予定では、仮に立烏帽子の頂上に立ったとしても、
そのまま引き返し林道を帰る予定だった。
しかし、帰りも高下駄に苦しめられるのかと思うと、
ちょっと勇気を出してドルフィンバレーのスキー場跡をコケコケでも滑って降りたほうが
断然楽だろうと思えてきた。
右から、吾妻山、猿政山、毛無山方面。
一旦下って広大な雪面を池ノ段に登り返して稜線漫歩は続く。
風紋の向こうに雪庇が見える。
シールが良く効き快適な登高が続く。
正面にはシーズン始めに登った伊良谷山と牛曳山か。
池ノ段から広い雪面のダウンヒルコースが続く。
こんななだらかなコースなのに、踵の押さえが効かずヘッピリ腰で何度も空を仰ぐ。
情けない滑りだけど、雪と戯れて最高にハッピー!
左がスノーシューの人、右が私のシュプール?
後から弾丸山スキートリオが歓声、奇声を発しながら気持ち良さそうに下ってこられた。
スキー場への下降ポイント。
無風、快晴に誘われてのんびりコヒーブレーク。
さて、10数年振りにドルフィンバレーの上部から滑降開始。
いやいや、滑降と呼べるものではありませんでした。
右へ行ってはヨロヨロ、左に行っては恐る恐るやっとの思いでターンを。
挙句の果てにスキーは青空に向かっていた。
ようやくセンターハウスが見えてきました。
スピード感のまったく無い滑降中。
広いゲレンデ独り占めの滑りに大満足。
ゲレンデ下から車までは徒歩でゴールへ。
16:30 遊び疲れてトロトロと帰路へ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます