お山の大将 Web Diary Ⅱ

セカセカしてても過ぎ去る一日
ボーッとしてても過ぎ去る一日
そんな毎日をちょっと書き留めてみると
こんな感じです。

肱川下って伊予灘へ

2012年08月25日 | カヌー

 

 昨年は日本海を目指したが、今年は四国の川を考えていた。

 その第1弾(2弾はあるか?)として、愛媛県大洲市を流れる肱川へ出発。

 金曜日、仕事を終えて帰ってカヌーとボロチャリの積み込みを。

かあちゃんの協力もあって、予定より早く21時に出発。

さあ、久々のフリータイムとあってハイテンションで運転していると

尾道IC入り口のローソンのすぐ脇でイノシシに遭遇。

危うく難を受けるところだった。

 

 その後快調に走ってちょうど1時間で来島海峡SAへ到着。

夏休み中の金曜の夜だというのに、止まっているのはトラックばかり。

みんな宿題が忙しいのかな?

 来島海峡大橋の夜景写真にチャレンジしたが、

ピンボケで使用不可。

 23時をまわるといつもは就寝タイム。眠くて眠くてアクビの連発。

やむなく伊予灘SAに入って顔を洗って少しだけシャキッと。

ついでに松山の夜景をパチリ。

  予定では、道の駅ふたみで仮眠のつもりだったが

ついつい通り過ぎたのと、もう少し元気が残っていたので先に進むことに。

結局、伊予長浜駅のそばで夢の中へ。

 

 翌朝6時前に目覚めると、

朝焼けの中を漁船が出港していた。

 駅でトイレを済ませ、川下りのゴール地点である河口付近で

上陸場所とチャリのデポ場所を物色。

波の穏やかな砂地の海岸をみつけ、護岸のそばに

チャリをデポ。

 その後、川の下見を兼ねて上流へと向かう。

こんな川があるのかと思うくらい大瀞の連続。

白く波立つ瀬は、車からは見つからなかった。

コンビニを探していたら、大洲の中心地まで遡上してしまった。

当初はこの中心部も下ろうかとも思ったが、避けて正解。

大洲城の周囲は観光船用に堰き止められていた。

 サークルKサンクスで水と食料を調達し、

スタート地点である五郎駅近くの畑の前橋に向かう。

車は西詰の広場に置いて、カヌー背負って川原に到着。

 ここからの組み立てが大変だった。

1年前の城崎円山川以来とはいえ、船の前後を間違えるは、

途中から組み立て方が分からなくなり、悪戦苦闘。

相当ボケが進行しているようだ。

その上、エアポンプの先が硬化して破損し、貴重なバンドエイドを

使って修復。

例のごとくポタポタと大粒の汗を流しながら、なんとか組み立て完了。

いよいよ伊予灘めざして肱川下りのスタート。

8時18分の漕ぎ出し。

 すると間もなく最初の瀬?いやいや流れに突入。

ずっと瀞場の連続かと思えば

意外に流れがあって、快調にスピードアップができた。

 

春賀駅近くの最初の橋も、難なく通過。

スタート時は曇りで、時折小雨も落ちていたが

下って行く西の空には青空があり、天気は心配ない。

 川は蛇行して、県道24号とくっついたり離れたり。

車から見えるところでは、見栄張ってがんばり、見えなくなると

チンタラチンタラ。

 市街地に近い川だけど、普段この景色を見ている人は釣り師ぐらいか?

そう思うと、この静寂がすごく贅沢に思えてくる。

 空を見れば、サギにカラスにトンビなどの大型鳥や小さな鳥たちが飛び回り

川に目をやれば60センチ級の鯉や、何だろうトビウオではないだろうけど

最高で1m50cmくらいジャンプする30センチ級の魚など

ちょっかいを出すようにカヌーの周りを泳ぎまわっている。

 

 

 朝日が後頭部を照りつけ、段々暑くなってきた。

熱中症対策に水分補給は抜かりなく。 

 たまには木陰で一息入れて。 

 こんな雄大な川の流れを毎日眺めながら生活している人がいる。 

 ふと目を上部にやると、こんな素敵なお家があった。

それでなくとも高いところなのに、スカイデッキまで作って楽しまれている。

あそこから眺める肱川や星空はさぞかし最高だろう。 

 そんなことを思いながら漕いでいると、高いところから声が聞こえる。

見ると2歳くらいの子が手を振ってくれていた。

こっちもパドルを大きく振り「おはよう!」と声を掛ける。 

 草刈りで鍛えた腕力で、快調にパドリングが続く。

瀞場になっても、パドルでしっかり水を掴む感触が分かってきた。

怪物フェルプスも、こんな感覚だったのだろうかとついつい勘違いしそうだ。 

 地図を防水バックに仕舞いこんで、何処を下っているのか分からずに

あと1/3くらいかと思っていると、遠くに河口の橋が見えてきた。

 ゴール間じかの安堵と、もう終わり?という気持ちが交錯する。 

 どうも開門式の橋のようだ。

 最後にこの橋をくぐれば、ゴールの伊予灘に出る。

 振り返ると何処が海と川の境か分からない。

 伊予灘に出た。

遠く向こうには九州の山か?

 日本海のようにドンブラコと寄せる波も無く、

このまま九州まで行けそうな感じさえしてしまう。

 去年のようなヘマはすまいと、慎重に上陸点を見定めて

11時9分無事上陸。

3時間足らずで、13.6キロを漕ぎ下る。

 寄せては返す波の音を砂が吸い消して

その後に残る静寂感が気持ちいい。

 陽を遮るもの何ひとつ無い砂浜で

流れる雲を見ながらおにぎりを頬張り、川旅の余韻に浸る。 

2012年 夏。

楽しい川旅の思い出が、またひとつ増えた。 

 

 その後、近くにデポしておいたチャリに乗り換え

13.6キロを40分でスタート地点の畑の前橋まで遡上し

チャリを車に積んで、またまたゴールの河口にもどり

カヌーを回収して夕やけ小焼けラインをのんびり帰路についた。

  

 

 

 

 

 

 

 

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