１２号が見上げる世界

時々１２号目線になってみる。

低い位置のものは、
もっともっと優しく見える。
高いところのものは、
もっともっと迫って見える。

黄金に色づいた銀杏の木の枝や葉っぱなどは
いつか子供達が生きる未来の国の神様のようだ
と、しゃがんでみて母は思ったりするのでした

秋も深まり１２号

降り続いた雨のせいもあって
イチョウの葉っぱがいっぱい落ちてる
こないだまではギンナンの匂い
子供達は小さな鼻をつまんでた

なんでも落ちとるね！
桜の葉っぱもドングリも松ぼっくりも。
ねぇリスはこないが？
冬のためになんでも集めにこんかねぇ。
リスはかわいいけど、
クマがきたらおれ喰われるから逃げっちゃ。

保育所までのちょっとの散歩、会話もまた秋深し。

こねこねこねこね１２号

ハンバーグはさ、
やっぱこぉおれがこねなきゃ。

こねこねこねこね
　　　　こねこねこねこね
　　　　　　　　こねこねこねこね

おにくがぬるくなってきたけろ（けど）
おれもうあきちゃったんだけろ（けど）
おててがきもちわるいんだけろ（けど）

きみのお手伝い魂はいつも３分までやな！
どっかにカラータイマーついてんぢゃね？

１２号おれのお仕事

クリーニングとってくるね。
「あ、おれがいく！」

じゃこの紙持って並んでね。
自動ドアのそばに立たないこと。
「わかってるって！」

『アラぼくひとりで来たの？エライねえ！』

そ。それ言われたくてがんばるわけです。
だからおかあさんはアッチ行ってて。
・・・と言われつつ隠し撮り。わらい

１２号気になる気になる

真ん前にあるんだもの。
そら気になるってもんだ。

お寒うなってまいりました。
ゆらぁり揺れる赤提灯が気になるねえ。

やきとりかぁ・・・いいねぇ・・・
そうだねぇ・・・いいよねぇ・・・

さ、帰ろっか。
スーパーの前に今日は焼き鳥屋さん出てるかな。

１２号確認す。

うっわ。おかあさん。ここ色ちがうぜ。
これっておれのオネショのせいけ？
すげーくさそーなんすけど。

・・・・・・・・・・・・・・・

やっぱくっせー。アハハくせー。
もいっかい。ヌゥくせー。
おかあさん嗅いでごらん。
ホラえんりょせんでもいいねか。

こうやって人は自分を確認しつつ成長するのか。
と思わないでもないけど母さんは遠慮致します。

自然と腰に１２号

お風呂あがったらさ、
いっつも牛乳飲むんだけどさ、
お外のお風呂にいったらさ、
瓶の牛乳だからなんかいいよね。

瓶のちょっとこぉ分厚い飲み口が、
牛乳の味をさらにおいしくさせるとゆうか、
なんかいつもと違うみたいな嬉しいかんじで、

思わずこう、腰に手が。
　　（なぜだ…どっかで見たのか…謎。）

１２号船を見送る

生地になんとなく行ってきた
釣りしてる人達を見て
いいなぁ～やりたいなぁ～って思った

可動式の橋がサイレンと共に開く
船が行き来する時に開閉するんだ
トトトトト・・・って船が来た
トトトトト・・・って船が行く

そしてまた橋がガガガガガチャンって閉まった。
おれはとっても感心しました。

１２号特訓中

さて今日は、
ブランコから格好良く飛び降りる、
とゆう練習をしませう。

ブランコが一番前にいった時、
１，２のさ～ん！で手を放し、
前へ『スッ』と飛び降りる。

はい。１，２のさ～ん！
まだもっと前にいってから！
１，２のさ～ん！１，２のさ～ん！

延々とやりつづけ、ポーズを決めるようになった。
絶対「おれモテる！おれサイコー！」思てるはず。

じゅ、１２号画伯っ！

『おれとおかあさんが

　　　　　おふろにはいるところ』


いっ、いっ、いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ！！！

今日も戦う１２号

「でぃやっっっ！」

　　「どわっっっ！」

　　　　「うふぁっっっ！」

　　　　　　「ふぉうっっっ！」

ウルトラマンのビデオをみたあとは
ウルトラマンとして戦わねばならぬ
「なぁ誰と戦ってんの？」「しゃっっっ！」
アごめん。ウルトラマンやもんね、今。