路地裏の１２号

夕方っていってもね
ずっとずっとまだまだ明るいからね
ちょっとだけお散歩とかするんだな

お魚屋さんのある周りは
猫があちこちにたくさんいるんだ
昔ながらの長屋があって
青いポリバケツなんかもあって
小川がチョロチョロ流れてて

道路の真ん中に猫がのんびり
ゴロ～ンと寝っ転がってたりするんだな

１２号誘われてフラフラと

さて買い物して帰ろ…ん？あ。あ～…
この香りは。この香ばしいによいは！

　　　　おだんご屋さんっ♪

時々ね。スーパーの前にいるんだよ。
もぉおじさんに覚えられてるもんね。
「お。ぼく。『あましょっぱ』だな？」

みたらし３本買ぉて帰ろ
ばあちゃんの仏壇にあげてからやぞ。

１２号きたえなくてよし。

「おれまだおふろにいるから。」

ふ～ん。じゃ先あがるよ。

・・・・・遅いなあ。
・・・・・・・あいつ何やってんだろ。

そーっと覗いてみる。「！」
冷水を手桶に→柄の先の穴からチョロチョロ→
→ソコに冷水をかけて遊んでる物語。

「…ハッ！（ニヤニヤ）
　　　…おれちんぽこりん鍛えてるが。」

まだ鍛えなくてもいいから。まだ。ん？まだ？

いつものアレで１２号

ポリバルーンが好きなんだ。
大きくふくらませてポォンポォン♪

ふくらませるのはむずかしい
フーッて吹くのはいいけれど
息を吸い込む時がむずかしい
鼻で吸わなきゃだめなんだ！
スゲエ匂いにやられちゃう！

そんでそんでパチン！と割るのも
おれ大好きなんだ、とゆうか、
むしろ割ることが目的なんだ！！！

１２号ブタ君に遭遇

車で山道を走っていると突然…
「うっ…これはっ！」クラクラする。
ある。きっとある。やっぱりあった。
「バックして！あそこに寄る！」
豚舎。豚を見るのは初めてだ。
「くっｓ…」「…臭いって言わんこと」

巨大な豚軍団に１２号ビビる！
見る、というかこっちが見られた。
「このブタがお肉になるが？どうやって？」
「殺されて。死んで。」
「おれ、死んだお肉食べてるが？」
「そう。鳥も牛も。みんな。」
「…お肉ちゃ生きとったんか。」

立派で優雅な奴らと１２号

家の目の前の田んぼ。
よく見かけるアイツたちはたぶん…
『アオサギ』だと思うんだっ。

すっげーでっけー鳥なんだっ。
こんなのが普通に『………なにか？』
みたいな感じで澄まして立ってるんだっ。

全くありがたい凛とした姿なんだけど
時々優雅に空を飛びながら豪快に脱糞して下に
「びちゃっ♪」ってブッかけることもあるから
ナカナカに油断できない奴等なんだっ。

進化する１２号 ～よんであげるよ～

おかぁさんおかぁさん、そこにすわって。
今から紙芝居をはじめます！！！

「でっかいさんぽ。
　おさんぽてくてく　おさんぽゴーゴー…」

はんたいから字を読むのってむずかしい。
それでもちゃんと全部できたんだ。

「・・・おしまい。ありがとうは？」

はい！ありがとうございました！上手でした！
パチパチパチパチ…うるうるうるうる。。。

１２号床屋で明かされた真実

久々に床屋。おじちゃんが手を止める。

　　　　「・・・ん！？」

何やら１２号と話してる。
こっちからは見えないので何かわからない。
丸刈りにされた１２号の頭。

　　　　　…た、たんこぶ！！！

こりゃ相当痛かっただろう。
遊んでいて鉄棒にぶつけたらしい。
坊主にしなければわからなかっただろう。
そして１２号はきっと言わなかっただろう。

１２号小さな夢が叶う

この２日ほど広告を見つめては呟いていた

「…オレだったらどれにしよぉかな」
「…オレがどれにするかわかる？」
「…おかあさんはどれがすき？」

「オレんち貧乏だから行けないか…」
とかも呟いているではないか。（不憫ｗ

パイナップルナッツ・キャラメルリボン・ベルジャンチョコレートチャンク

おいしい？と聞いたら「夢のせかい♪」と。
…いいではないか。
この飽食の時代、たかがアイスに夢をもつなど、
そうそう出来るもんじゃないぞ！（泣きながら。

１２号涙の再治療

先月中耳炎になった右耳が完治せず
鼻をかむとちょっと痛いとゆぅので
再び耳鼻科へ行ってみる。

　　あ～やっぱりまだですねぇ～

涙に濡れてオレの苦手な『すぅすぅ』

…たいしたことないっちゅーに。
…なんでいつもそう大騒ぎするんや。
「おれもわからんけど。」
そう呟きながら放心する１２号であった。