『ハートは心臓にある』 (グリオーマ・脳腫瘍・てんかん発作・へたれ日記)

脳腫瘍(グリオーマ)と共に生き、人生を哲学します。2015年2月に再発・手術、膠芽腫と診断→抗がん剤治療中です。

8.5年で過去を清算したようなしないような。

2014年06月06日 22時39分01秒 | 考えごと


発症から3,101日が過ぎた。
運よく、ずいぶん長く生きている。

いろいろなことがあったけれど、
8年半という時間は、過去を消化し、
おまけの人生を、おまけ以上のものにするには
じゅうぶんな時間だった。

インターネットを通じて、日々、
多くの人に出会う。

「グリオーマ」という脳腫瘍に限って言えば、
メッセージをいただくのは、
人生のある時点で発症した方々や、
そのご家族からだ。

でも、もっと早い、子どもの頃から、
外見では全く分からないけれど、
ツライ病気をいくつも抱えた人と
僕は接するようになった。

僕には27年間の猶予があった。
その間に友だちを作ることもできたし、
いろんな仕事をして経験を積むこともできた。

しかし、若い頃から「病気」という形で
苦労を重ねてきた人に
僕は、どう声をかけていいのか分からない。

広い意味で言えば、それは「障害」なのだけれど、
全ての病気が難病指定されているわけではないし、
内部障害は障害と認識されづらく、
公的な支援を受けるのが難しいこともある。

なにより足場がぐらぐらしている、と感じる。

若い頃からご苦労を重ねているかたは、
我慢強いことが多いけれど、
精神論だけでは乗り切れないのが現実だ。

その短い人生の中で、
どれだけの過去をシュレッダーにぶち込んできたんだろう。

考えると胸が痛くなる。

思考は脳が司るというけれど、
比喩ではなく、胸が痛くなる。

だから「ハートは心臓にある」のかもしれないと
改めて思う。

難しいけれど、僕で力になれることが
あるのなら、全力を尽くそうと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なかなか曖昧になれない | トップ | 目標 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

考えごと」カテゴリの最新記事