『ハートは心臓にある』 (グリオーマ・脳腫瘍・てんかん発作・へたれ日記)

脳腫瘍(グリオーマ)と共に生き、人生を哲学します。2015年2月に再発・手術、膠芽腫と診断→抗がん剤治療中です。

延び切った時間

2008年08月31日 19時18分37秒 | 本音とか愚痴とか


物語の中で、
牢獄に閉じ込められてしまった主人公は、
一日が過ぎる度、
壁に印をつけ、暦を見失わないようにする。


僕の部屋には、カレンダーも時計もある。


でも、生活の大半を、家の中で過ごしていると、
たとえ、インターネットで日付を確認できたとしても、
時間の感覚はだんだん鈍くなってくる。


発作と、忘却と、浅い眠り、
そして、薬のせいもあると思う。


いい意味でも、悪い意味でも、
現在進行形の生活だ。


たった数日、家の中に居ただけで、
もう、何ヶ月も、1Kのアパートに
閉じ込められていたような気持ちになる。


外に出るのが怖くなる。


明日は、通院の日だ。
電車に乗って、病院へ向かう。


明後日の火曜日の10:00には、
アルバイト先の端末に、
数字を入力しているはずだ。


その事実が、
僕には、よく理解できない。


熱した金属が、工場で、
薄く板状に加工される過程を想像する。


“熱した金属が”?


以前にも、一字一句同じ表現をしたように感じる。
これは事実なのか、錯覚なのか。


延び切った時間は、次第に冷えて硬くなる。


金属板は、手で曲げられるほど薄くもなく、
かといって、鋼鉄の弾丸を撥ね返すほどの厚さもない。


中途半端に丸みを帯びて
工場のローラーの上に横たわっている。


隅に、まだ、熱を持ち、
わずかに赤い部分がある。


きっと、そこが、今の僕だ。

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もも缶と偽善

2008年08月30日 20時52分47秒 | わたしの部屋


大好きな、ももの缶詰の価格が
高騰(?)していることを今ごろ知り、
ショックを受けつつも、
今日も1日、家に閉じこもって作業をしていました。


僕は、仕事をするとき、
できるだけ、マウスを使わないようにしています。
キーボードで操作した方が、
作業が効率よく進むからです。


でも、今日は、
「Ctrl」+「Shift」+「Alt」+「なんとか」というような、
『いったいどうやって押すんだよ』的な
ショートカットキーを押しまくって、
半日を過ごしました。おかげで、
作業は、だいぶ進んだので一安心です。


***


作業中に、余計なことを考えると、
すぐに間違ってしまうので、
できるだけ集中しようと心がけています。


でも、今日は、心のどこかで、
『偽善』について考えていました。


以前もどこかに書いたような気がするのですが、
『偽善』という言葉は、いい加減だよなぁ、と
思います。


まず、「偽」の正体が分からない。
反対側にある「真」と対比して
考察しないと、答えは出ないと思います。


「善」も同様で、いったい、「悪」とは
なんなのか、を考えないと、
「善」という概念を捉えられないと思います。


その、どっちも、正体不明の
「偽」と「善」を組み合わせて、
『偽善』なんだから、ますます、
意味のよく分からない言葉だよなぁ、と
感じます。


***


おっと、関係ないことを考えていると、
また、変な値を入力しそうになります。


仕事も、ある程度進んだし、
ちゃこさん(妻)とお茶を飲んで、
ちゃこさんの通販に関するアツいトークを聴いて、
それから寝ようと思います。


おやすみなさい。

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右と左と微かな光

2008年08月29日 21時28分29秒 | わたしの部屋


先日、メールでいただいた企画書を形にするべく、
今日は、朝からパソコンにかじりついていました。


英語は苦手なのですが、
コンピュータを使った作業なので、
どうしても、英単語を入力する機会が多くなります。


今日は、仕事の都合上、
「右=right」「左=left」と
何度も入力する場面がありました。


だんだん、右なんだか左なんだか
分からなくなってきて、
あれれ?エラーになっちゃったよ。


よく確認したら、「light」と入力していました。


右と左がゴッチャになって、
その結果が「light=光」になったのかぁ、と
なぜか、嬉しくなりました。


何度か休憩を挟んで
作業を続け、21時頃になり、
ようやく、目処が立ってきました。


こういうのを、“光明”っていうのかな、と
思いつつ、明日も頑張ります。


やることがある、って、とても幸せです。

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理由

2008年08月28日 21時55分14秒 | たまにはおでかけ


今更、『理由』を探しても仕方がないのですが、
急に体調が悪くなると、不安になります。


今日は、アルバイトの日でした。


昼食を食べ終わったあたりから、
頭が重くなって、左手がしびれてきました。


しびれる、というか、痛い、という感覚です。


あー、こりゃ、やばいなー、
ここで倒れちゃまずいから、
早く仕事を片付けて帰らなくちゃ……。


帰り道、激しい雨が降り出しました。
雷も鳴ってきました。


ああ、これだったのか!


と、思いました。


激しい雷雨の前は、いつも、頭が重くなります。


それで何が解決するわけではないのですが、
『理由』が見つかると、なんとなく、安心します。


「ああ、雷雨の前だったから、
あんなに、頭が重かったんだ」と
自分で勝手に納得しました。


ほんとうの『理由』は
別のところにあるかもしれないけれど、
とりあえず、それで安心するなら結果オーライ!


すべての責任を雨と雲と雷に押し付けて、
休息をとりました。


雨が止んで、涼しい風が吹いてくるころには、
頭のもやもやも、少し軽くなり、
気分も良くなってきました。


体調が良くないとき、自分自身のことを
考え続けると、苦しくなってしまいます。


残暑が厳しければ、『理由』は残暑のせいになり、
冬が寒ければ、『理由』は、冬の寒さのせいになります。

そんな感じで、僕は、責任を空に放り投げ
「僕は知らないよ」という顔をして暮らしています。

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小人くん大活躍

2008年08月27日 21時03分56秒 | わたしの部屋


アルバイトに行くときは、
いつも、書類を綴じるバインダーと、
銀色のクリップを持っていきます。

どちらも、僕のお気に入りです。


今朝、机の上に、クリップが転がっていました。

外したクリップは、「クリップ入れ」にしまう習慣があるので、
なぜかな、と少し思いました。


***


今日は、臨時でアルバイトに出かけました。
僕は毎日が日曜日なので、“臨時”というのは、
なんだか、わくわくします。


アルバイト先に着いて、
リュックサックの中から、
バインダーと、資料を取り出そうとしました。


ところが、あれれ、
バインダーがありません。


忘れてきちゃったかな……
仕方ない、そのまま作業を始めよう、と
机の上を見ると、
既にバインダーが置いてありました。


手品だよ、と思いました。
きっと、僕の中の、
“小人くん”が気を利かせてくれたのだと
思うことにしました。


***


コンピュータくんとの3時間半にわたる格闘でしたが、
今日は、僕が圧勝(?)しました。


報告書を書き終えて、
とても、満足しました。


***


家に帰って、自分のパソコンでメールを見ると、
「次の作戦司令」が届いていました。


在宅でやれる“仕事”です。


9ページにわたる資料をプリントアウトして、
ざっと目を通しました。


面白そうです。


えーっと、資料をまとめておこうかな、と
思ったところで、
机の上のクリップに気づきました。


なんだー、そういうことだったのかー。


銀色のクリップで資料を綴じたら、
やるぞー、とやる気が湧いてきました。


“小人くん”大活躍の一日でした。

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LAN

2008年08月26日 23時33分16秒 | わたしの部屋


パソコンを起動するとき、
僕は、つい、画面の右下を見てしまいます。


ネットワークへの接続を示すアイコンが、
最初は、接続無しになっていて、
ローカルエリアだけの接続が確立して、
そして、最後にインターネットへの接続が成立する、
その段階を、ぼんやり眺めています。


「つながっていく」、その過程を
見ていると、幸せな気持ちになります。


***


今日は、アルバイト先で、半日、
コンピュータと、“お話”をしていました。


派手ではないけれど、
僕の中では、目まぐるしく思考が行き交っています。


感情表現は苦手だけれど、
コンピュータとは、論理で話せば良い(?)ので、
作業は、苦しいときもあるけれど、
とても、充実していて楽しいです。


「うーん、上手くいかないなぁ」と
午前中は、敗北感(?)を感じていたのですが、
午後になって、問題点が明確になってきました。


今、必要な作業を終えて、
次回への課題を整理しました。


***


夕方、家に着いて、
気がついたら、夜でした。


だんだん頭がはっきりしてきました。


自分自身の中を確認して、
そして世界に「つながって」いきます。


「よし、大丈夫」


手ごたえを、
しっかり感じることができました。


明日も頑張ります。 

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講演会が無事に終わりました。

2008年08月25日 17時37分05秒 | たまにはおでかけ


『余命宣告.com講演会!~生きる~』 が無事、
終了いたしました。


当日の様子は、ビデオから言葉を起こしたり、
写真を整理したりしながら、
少しずつ、ホームページに掲載します。


講演者控室には、
会場の様子を映すモニターがついていました。


ちゃこさん(妻)が用意してくれた
アイス枕とタオルのセットもありました。


僕は、緊張で熱くなった頭を冷やしながら、
モニターをぼんやり眺めていました。


画面の中で、人がいったりきたりして、
どんどん会場の準備が出来ていきます。


座席も、だんだん埋まっていきます。


僕は、ほとんど、何もしていないよな、と思いました。


講演会をやろうと考えて、
場所と日時を決めて、
講演するかたに依頼をして、話す順番を決めて、
チラシを作って……うーん、それくらいだよなぁ、と思います。

多くのかたの、たくさんのご協力で、
講演会は実現しました。

会場で話を聞いてくださったかたも、
メールで励ましのお言葉をくださったかたも、
すべて含めて、です。


そのことが、とても嬉しかったです。


ありがとうございます。
ほんとうに、お世話になりました。


……肝心の(?)講演のほうですが、
僕は、開会から、舞い上がってしまい、
自分の出番も含め、
正直、なんだか、あっという間に終わってしまいました。


ビデオや、写真をたくさん撮っていただいたので、
それを見るのが楽しみです。


☆当日、会場にお越しいただいた皆様、
 準備に携わっていただいた皆様、
 メールをくださった皆様、
 ありがとうございました。


 おひとりおひとりに
 御礼を伝えたいのですが、
 ちょっとずつ書くので、時間が経ってから、
 『先日は……』とメールが届く……はずです。


 失礼をお許しください。


 さらに……うっかり、忘れちゃう……も
 生じそうです。


 もしそうなってしまったら、
 さらに、申し訳ありません。


 「えいやっ」と
 『ありがとうございます』の気持ちを
 空に向かって(?)念じます。

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jiveくんの昼寝

2008年08月23日 21時20分25秒 | 代打:ちゃこの部屋

ちゃこです。

今日のjiveくんは、
明日に向け、準備と体調調整をしています。


話す内容は、大丈夫か?
忘れ物はないか?


原稿は、ちゃこも確認しました。
持ち物は、思い出すたび揃えたり、メモしています。



お昼ごはんを食べ、ちゃこが片づけをしている間に
jiveくんのお昼寝が始まりました。


片づけの後、ちゃこはjiveくんが寝ている部屋で
雑誌を見ていました。


ふとjiveくんを見ると……
左側を下に、横を向いて眠っています。


何度見ても、寝返りもしないし、寝息も聞こえない。


ちょっと心配になって、jiveくんの顔が見える位置に
様子を見に行きました。


すると、私の動きが刺激になったのか(?)
仰向けに体を動かしました。


アイス枕が冷たくなくなったので
冷たいものに交換すると、少し目を開け
自分で頭を上げてくれました。


「もにょもにょ……


何か言ったようですが、言い終わる前に、
眠っていました。


その後も眠っていたのですが、息が少し荒く聞こえ
jiveくんを見ると、口元が少しケイレンして
ケイレンが落ち着くと、


「はぁ~、苦しかった。3回ケイレンがあったよー。」


そう言って目覚めました。


最近のjiveくんのケイレンは、
眠っている時に、見た目にはわかりません。


でも、目覚めて「ケイレンがあったよー。」
って言う時の眠りは、
イビキも寝息も聞こえないし、
寝返りも打たないし、手足も動かしません。


大きなイビキが聞こえ、手足をよく動かして眠ってる日は
「今日は、よく眠れてるぞ」と、
見ている私も、ちょっと安心です。


今日は、左側を下に眠っている時間が長かったので
「左側の感覚が、ないよー」
と、言っていました。


「もにょもにょ……」
は、「ありがとう」と、言ってくれたそうです。


今晩は、大きなイビキでぐっすり眠れるといいな。


明日の講演会は、大丈夫。大成功!だよ

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妻はパンダが好きです。

2008年08月22日 11時34分22秒 | わたしの部屋


昨晩のことです。


僕が、
コンピュータの画面とにらめっこをしていたら、
隣で新聞を読んでいた、ちゃこさん(妻)が

『あああああああー』


と声を上げました。


何事かと思って、横を見ると、
ちゃこさんが、新聞の映画広告を見せながら言いました。


『見て見て見て~。“パンダフルライフ”だって!
 見たい~。これ、絶対見に行くーー』


*映画「パンダフルライフ」公式サイト*
http://www.pandaful.jp/
(クリックすると宣伝の音と映像が流れます)


妻は、パンダが好きです。


なぜ好きなのか、訊いてみました。


『だってさ、パンダって、ネズミとか狩るんだよ。
 見た目はかわいい顔してるけど、
 けっこう、凶暴なんだよー。
 その辺がいいんだよねー。』


とのことでした。


ちゃこさんは、「パンダ手帳」(?)なるものを
持っています。


手帳なので、スケジュールを書き込めるのですが、
本来なら、地図や、電車の乗り換え図などが
掲載されている手帳の後半部分で、
パンダの生態が、詳しく解説されている、という
なかなかエッジのきいた手帳です。


それを毎日持ち歩いているため、
パンダについては詳しいのです。


『ごめんね。映画館は一緒に行けないから、
 ひとりで見に行くね。』


「いや、別にかまわないよ。
 人生に疲れた(?)誰か友だちと行ってくれば?」


『うーん、これは、ひとりでじっくり見たい映画だね。
 あー、でもさ、この映画なら刺激も少なそうだし、
 jiveくんも一緒に行かない??』


僕は、ひょっとしたら人生で最後に行くことに
なるかもしれない映画館で、
パンダの映画を見るのは……どうかと思い(??)、
不参加を表明しました。
(実際、映画館は発作の危険があるので行かないのです)


このことをブログに書こうと思ったので、
もう少し詳しく「取材」することにしました。


「なんで、そんなにパンダが好きなの?」


『えー、パンダったっけなぁ。』


既に頭の中はパンダでいっぱいです。


『だってさー、パンダって中国にしかいない(?)んだよ。
 そこがまたさー、面白いんだよね。
 世界は広いのにね、そこにしかいないってところが』


……彼女の思考回路は、たぶん、
一生かかっても解析できないだろうなぁ、と感じました。
映画を見た、ちゃこさんの感想が楽しみです。

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50パーセントの満足と反省

2008年08月21日 22時29分26秒 | わたしの部屋


自分のことも満足に出来ないのに、
人の心配ばかりしている。


それは、自身の問題から、
逃避しているからだろうか、とか、
ややこしく考えてみるけれど、
結局、いつも、
どーでもいいじゃん、という結論になる。


悲しみは少ない方がいいし、
少しでも誰かの力になって、
その人の毎日を明るくすることができたら……
とっても素敵なことだと思う。


「偽善」なんて、いい加減な言葉だ、と
僕は思う。


「偽善」について考えるのなら、
まず、『真⇔偽』と、『善⇔悪』の
区分から、検討する必要があると思う。


何が偽りで、何が真実で、
何が善いことで、何が悪いことなのか、
あるいは、善いとは何か、悪とは何か……。


そんなの、とりあえず、
僕には無理だ。


だから、僕は、今日も、
1日に感謝して、
まぁ、50パーセントくらい自分のやったことに満足する。


残りの50パーセントは、反省する。

明日が、もっと良くなるように。

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クリームパン

2008年08月20日 22時12分02秒 | てんかん・けいれん発作の記録・考察


家に帰って、シャワーを浴びて、
歯磨きをして、
枕もとのエアコンのリモコンのスイッチを
入れようしたところで、
そのまま眠りに落ちました。


昼寝なんだか、夕寝なんだか、
発作なんだか、けいれんなんだか、
よく分からない、苦しい眠りでした。


頭の中に、
「もうそれ以上は考えられませんよ」という
“小箱”があるのを感じました。


ああ、せっかくいろいろ考えてるのに、
どんどん抜けてっちゃうよー、と
必死に断片を、かき集めました。


もがけばもがくほど、意味が分からなくなって、
「苦しい」という言葉にも、全角スペースが入って、
『苦 し い』どころか、
いっぺんに扱える文字列は、
全角1文字までですよ、と言わんばかりに、
『雨 し い』になってしまったり、
からだがしびれたり、
かだらがしびれたり、
だからがしびれたり、
混乱が続きました。


途中、ちゃこさん(妻)が仕事から帰ってきて、
「今からまた出かけるけど、
 机の上にクリームパン置いておくから、
 お腹が空いたら食べてね」
と、言ったのが果たして現実だったのか、
どうなのか、疑問でした。


取捨選択を繰り返して、
“小箱”の中に、
自分が自分であるために必要な最低限の
情報を入れ、
起き上がりました。


机の上には、クリームパンがありました。


食べたら、とても美味しくて、
幸せでした。


生きることの意味とか、
過去とか未来とか、
そんなことはとりあえずどうでもよくて、
ただ、そこにクリームパンがあって、
美味しかったという事実に満たされました。

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ちゃこさんメモ

2008年08月19日 22時40分51秒 | わたしの部屋


週末の講演会に向けて、
ようやく原稿を書き始めました。


夏休みの宿題はギリギリになってから
やっていたタイプ、です。


『いつも、そうやって自分を追い込むんだからー


と、ちゃこさん(妻)に言われて、
あー、僕は、自分を精神的に追い込んで、
何かに取り組んできたのだなぁ、と
今さら気づきました。


とはいえ、今の体力では、
前日に書き始めて、よし、当日!!
というわけにはいかないので、
少し(だいぶ遅い?)早めに作業を始めました。


最近は、字を書くのが、だんだんツラくなってきました。

僕は考え事をまとめるとき、いつもA3の用紙に、
縦横無尽にメモを取りながら、作業をしてきました。


でも、今は、書くこと自体で疲れてしまうので、
ちゃこさんにワガママを行って、
口述筆記してもらいました。


僕は、布団に横になって、
アイス枕を頭にあてて、一番楽な姿勢です。


からだに負担がかからないぶん、
脳を“安全に”使うことができます。


いろいろ話して、
出来あがったメモを見ました。


はぁ~、なるほど、
俺って、こういうこと考えてるんだ……。


なんだか、他人事のようで、
ちょっと不思議です。


明日はメモを整理して、
原稿の形にしようと思います。


パソコンのキーボードは、
快調に、とはいかないまでも、
無理なく打つことができます。


文句も言わず、口述筆記してくれる、ちゃこさんと、
キーボードを打つ力が残っている自分に
感謝です。

苦しいけれど、書くことは、
僕にとって、一番、楽しい作業です。

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へなちょこギター

2008年08月18日 22時22分40秒 | わたしの部屋


なんとなく、いろいろなことが手に付かないので、
久しぶりに、ギターの弦を交換しました。


わずか、とはいえ、
左手の動きが悪くなっているので、苦戦しました。


僕は、養護学校で働いていた頃、
毎日、朝の会と、帰りの会でギターを弾いていました。


仕事が終わった後、誰もいない教室で、
弦を張り替えたことを思い出しました。


当時、弾いていた歌を弾こうと思ったけれど、
思い出せませんでした。



新しい弦で、新しい曲を弾きました。


パソコンのキーボードを打っているぶんには、
あまり不便は感じないのですが、
ギターを弾くと、左手が硬くなっているのが分かります。


もともと、下手だったけど、
かつて以上に、音があっちゃこっちゃに
いってしまいます。


頭も、すぐ疲れてしまうので、
とても短い練習タイムです。


右手と左手と、違う動きをしているのだから、
頭を使うんだろうなぁ、と思います。


***


音に対して、敏感になったな、と
自分で思います。


ひとつひとつの音が、
自分に染み入るような気がします。


ああ、こうやって、
もっとていねいに弾けばよかったんだ、って、
今さら、感じています。


声が出せなくなってしまったので、
一緒に歌えないのは寂しいけれど、
まぁ、近所迷惑にならないから、ヨシとしよう!


へなちょこギターだけど、
いつでも弾けるように、
手元に置いておこうと思いました。

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それぞれの

2008年08月17日 23時28分52秒 | たまにはおでかけ


かつては、
「友だち100人」のつもりの自分でした。


病を得ると、友だちは自然と
減ってしまいます。


僕は、たくさん人のいるところに
行けなくなってしまったし、
頻繁にメールのやりとりをすることも
できないし、
相手だって、気を遣ってしまうのだから、
仕方ないと思っています。


布団の上で過ごす時間が長いので、
友だちひとりひとりのことを、
よく考えます。


あの人は、元気かなぁ。
あの人は、どうしているかなぁ。


今日は、大切な友人に会う機会がありました。


思い出話をしただけだけれど、
友人は、以前とは違う車に乗っていたし、
新しい仕事に向けて、
頑張っていました。


友人は、病気のことや、今の僕の状況について
何も訊きませんでした。


僕も、素直に、
目標に向かって
一生懸命な友人を応援する気持ちになれました。


ありがとう。
楽しかったよ。


僕は、何か、“答え”を見つけられそうな気がしたよ。


***


楽しく話をして、その後の、
別れ際が、一番、つらい。


また、会えるかな、と思ってしまうのです。


だから、僕は、誰かと『またね』をするとき、
必ず、握手をすることにしています。


今日は、午後から、たくさん雨が降りました。
帰る頃には、雨は止んでいたけれど、
道路も、建物も、雨に濡れて、
とても静かでした。


「まるで、映画のワンシーンみたいだよ。」


僕は思いました。


そう、僕は、僕という映画の主人公で、
友だちにとってみれば、僕は、
ひとりの脇役なんだ。


お互いの物語が、
幸せに満ちたものになりますように。

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帰省と新たな五輪への挑戦

2008年08月16日 22時33分07秒 | わたしの部屋


実家からの帰り道、
迎えに来てくれたちゃこさん(妻)の車の助手席で
僕は、ぐっすり眠った。


睡眠の前後は、発作が起こりやすいので、
僕は、外で眠ることは無い。


眠気をこらえようとして、
ノートパソコンのスイッチを入れ、
ブログの記事を書こうとした。


でも、僕は、いつしか眠りに落ちていた。


雨上がりの空気と、
膝の上のノートパソコンの温かさが、
心地良かった。


実家で、
家族と一緒に、オリンピックの試合を見た。


観戦で疲れて、眠って、
起きて食事をとって、家族と話をして、
また眠った。


今日が何曜日なのかも、
よく分からない数日間だった。


楽しかった。


家族が、気を遣ってくれていることを
素直に嬉しいと感じることができた。


お父さん、お母さん、
それから、弟Aくん、弟Bくん、ありがとう。


発作が続いていて、
スランプの時期だけど、
心は、じゅうぶん、充電されました。


アパートに着いて、
パソコンを、ディスプレイにつないで
キーボードに向かったとき、
僕は、
「よし、まだまだ頑張れるぞ」という
気持ちになった。


4年、という数字を考えると、
胸が苦しくなるけれど、
この次のオリンピックも、
必ず、家族と一緒に観戦してみせる。


次回のイギリス開催に向けて、
僕の、極めて個人的な
オリンピックへの挑戦が始まったのだ、
という気がした。

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