【コラム】AIIBにいる2人の韓国人
2016/07/15 08:10 朝鮮日報
中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)には韓国人が2人いる。
1人は休職届を出して姿を消した洪起沢(ホ・ギテク)副総裁(投資リスク管理担当)、もう1人はイ・サンギュン先任交通専門官だ。
洪氏は韓国政府が労苦の末にAIIBに送り込んだが、イ氏は他人からの 手助けなく自らの力で公募に志願した。
今年52歳のイ氏は韓国の大田で工業高校を卒業し、日本の小さな技術科学大を卒業し た。
その後は日本と韓国のエンジニアリング会社に所属し、さまざまな海外建設事業に携わって経験を積んだ。
英語、日本語、スペイン語を話せる。日本の国際 協力機構(JICA)の開発援助事業にも携わった。
世界でも数十人しか持っていないとされる、国際コンサルティング・エンジニア連盟(FIDIC)公認ト レーナーの資格も持っている。
良い家柄の生まれではなくとも雑草のようにたくましく世の荒波に立ち向かい、ついには巨額が投じられるAIIBの道路開発事 業を総
括するポストに上り詰めた。
「休職して行方不明」という洪氏の騒ぎを機に、AIIBにいる2人の韓国人が歩んできた道が克明に対比されるようになっ た。
洪氏は米国の名門大で経済学博士の学位を取得しており、一見すると経歴は申し分なさそうだ。
だが、経済学教授だったの だから国際金融機関で働く資格があると考えたのなら、それは捕手しかやったことのない人に「野球選手な
のだから投手をやれ」と言っているようなものだ。
そ んな風にしてマウンドに上がった選手が、ちゃんとストライクを投げられるだろうか。
AIIBが手掛ける道路、鉄道、港湾開発プロジェクトは、1件につき少なくとも数千億ウォン(1000億ウォン=約90億円)が投じられる。
洪氏 は、これらの事業に資金を投じる際、貸し倒れリスクはどれほどあるか、投資金が適材適所に使われているかをチェックする投
資リスク管理の責任者だった。
事 業の細かい部分までを頭に入れている必要があり、英語ではっきりと説明できなければならない。
プロジェクト・ファイナンスを自分の手でやったことのない洪 氏はそうした業務の適任者ではなかったと、専門家たちは指摘している。
AIIBのほかの副総裁を見てみよう。
ドイツは、世 界銀行に25年勤務して副総裁も務めた人物をAIIBに送り込んだ。
韓国が格下と考えるインドとインドネシアも、数十年の現場経験を持つ政府のベテラン高 官を送った。
講壇に立ちながら、時おり大企業の社外取締役を務めていた洪氏とは全く経歴が異なる。
国際機関で長年働いた経 験を持つ高官は「洪起沢騒動」の顛末(てんまつ)をこんな風にまとめた。
「誰であっても国際機関で上にいけないのは全面的に能力不足のせい。ポストが上が るほど自分で解決せねばならないことが増える
のが国際機関で、副総裁だからと補佐陣が代わりに働いてくれるわけではない。
それなのに実務の経験がない洪氏 のような人を送り込んだのだから、悲劇的な結末は目に見えていた」。
私たちが国際舞台に送るべきは洪氏のような人ではなく、イ・サンギュン氏のような人な のだ。
珍しくまともな見解をだしていますね。他の国ではこんな見解を出すまでもなく、役に立つ人を送り込んでいると思います。
>韓国が格下と考えるインドとインドネシアも
韓国の差別意識が出てますね。
お前の国が一番格下だ!
最後までお読み頂きましてありがとうございます。