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ミサイル発射を受け各国反応:韓国方針転換か/ロシア表立った非難なし。「北朝鮮に安保理決議順守を求める」/EUモゲリーニ上級代表、日本への直接的脅威。相応の対応/中国、相変わらず、関係国に自制と対話

2017-08-30 02:36:07 | 国際社会・国際会議・国際政治・経済・法及び条約等

北朝鮮に忍耐の限界か 「強力な報復」に方針転換=文大統領

2017/08/29 15:52    聯合ニュース

 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の相次ぐ挑発にも対話路線を取ってきた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「強力な報復」へと

方針を転換した。

北朝鮮が29日、日本の上空を通過する中距離以上の弾道ミサイルを発射したことを容認できるラインを越えたとみなし、

独自制裁や多国間外交はもちろん、軍事的対応まで用いる対抗手段を取った。


 文大統領は同日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)から北朝鮮のミサイル発射に関する報告を受けると、

「強力な対北報復能力」を誇示するよう指示した。


 この指示により、軍はF15K戦闘機4機を出撃させ、MK84爆弾8発を投下する訓練を行った。米軍の戦略兵器の韓国展開も

検討しているとされる。


 文大統領は北朝鮮が26日に弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体を発射した際は韓米合同指揮所演習「乙支フリーダム

ガーディアン」(UFG)に反発するレベルの低い挑発と判断したが、今回は重大だとみなし、厳しい対応に乗り出したとみられる。


 青瓦台(大統領府)の高官は「対話ムードに向かえば良いが、そういう状況を先方(北朝鮮)がつくらないなら、こちらも対応

措置を取る」と強調した。

 

 北朝鮮が米領グアム沖への中距離弾道ミサイル発射計画を公表してから高まっていた緊張状態が多少緩和された時期に挑発を

強行したことも、文大統領の方針に影響を及ぼしたようだ。

 

 青瓦台は北朝鮮に対する制裁と圧力の重要性を指摘しながらも、対話の可能性を強調してきたが、今後も今回のような挑発が

続く場合は対話の可能性が小さくなっても強力な対応措置を続ける方針を示唆した。


韓国外務省「強く糾弾」

8月29日 19時08分   NHKニュース

北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて韓国外務省は声明を発表し、「国連安全保障理事会が新しい制裁決議を採択し、

国際社会としての厳重なメッセージを送ったにもかかわらず、北が再び挑発をしたことを強く糾弾する。

北は非核化だけがみずからの安全と経済発展を保障する道であることを認識して、無謀な挑発の代わりに早く非核化に向けた

対話の道に進まなければならない」として北朝鮮を非難しました。

北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて韓国軍の合同参謀本部は声明を発表し、「北の弾道ミサイルの発射は国連安全保障理事会の

決議に対する露骨な違反であり朝鮮半島と東アジア、世界の安定と平和を脅かす重大な挑発行為だ」として、北朝鮮を批判しました。


そのうえで、「韓国軍は、さらなる挑発をやめるよう北に警告する。厳重な警告にもかかわらず、北が追加の挑発をすれば、

米韓同盟の強力で断固たる懲罰に直面することになる」と強くけん制しました。


ラブロフ外相「北朝鮮に安保理決議順守を求める」 ミサイル発射を受け

2017年08月29日 19:24    SPUTNIK

ロシアのラブロフ外相は、朝鮮民主主義人民共和国による29日のミサイル発射を受け、 ロシア政府は北朝鮮が安保理決議を

全て順守するよう強く求めると述べ、北朝鮮への表立った非難は避けました。


同外相はアラブ首長国連邦(UAE)での会議終了後、北朝鮮のミサイル発射実験に対するロシア政府の姿勢を以下のように

説明した。

「我々は国連安保理決議の全てを支持し、隣国の北朝鮮がそれらを完全に順守することを強く求める。安保理協議で我々はこの

方針に従っており、今回開催される会合でもこれに従うつもりだ」


29日未明、北朝鮮は再び弾道ミサイルを発射。ミサイルは日本上空を通過し、太平洋上に落下していることから中距離型であったと

推測されている。

 

露外務省が深い憂慮 北朝鮮への制裁圧力は効果なし


EUモゲリーニ上級代表 北朝鮮のミサイル発射は日本への直接的脅威。 相応の対応を準備

2017年08月29日 19:19     SPUTNIK
 

「EUは朝鮮民主主義人民共和国のミサイル発射を日本への直接的な脅威ととらえ、国連安保理の緊急会合召集を支持し、

パートナーらと協調し反応を準備する。」 モゲリーニEU 外務・安全保障政策上級代表がこうした声明を表した。


モゲリーニ上級代表は「私はこの直接的脅威に晒されている日本および日本国民を支援する」と語った。

この声明は欧州対外行動局を通じて表された。


モゲリーニ氏は「これらの行為は国連安全保障理事会の複数の決議に記載されている国際義務の北朝鮮による許すべからざる

違反であり、国際平和と安全保障に深刻な脅威をもたらしている」と指摘した。

 

同氏はまた、EUは国連安保理緊急会合の本日開催の要請を全面的に支持していると強調した。

 

モゲリーニ氏は「EUは主要パートナーと緊密に連携し、国連安保理の立場に従った適切な対応を検討する」と述べた。

 

 

中国外務省、すべての関係国に自制求める。オーストラリアは中国批判 

2017年 08月 29日 18:14 JST     REUTERS

[北京 29日 ロイター] - 中国外務省の華春瑩報道官は29日の定例会見で、北朝鮮によるミサイル発射を受け、すべての

関係国に自制を呼び掛けた。

 

同報道官は、北朝鮮が国連決議に違反してミサイルを発射することには反対だとしつつ、制裁と圧力では北朝鮮問題を解決できないと

指摘。米国と北朝鮮に対話するよう求めた。

 

また、オーストラリアのターンブル首相は、北朝鮮の主要な同盟国で貿易相手国でもある中国がもっと行動する必要があると指摘。

オーストラリアのラジオに対し「中国は圧力を強めなければならない。中国はこれまで、他国と同じように北朝鮮のミサイル発射を

非難しているが、独特の影響力を有しているために独特の責任も負っている」と述べた。




8月29日 19時08分   NHKニュース

豪外相「危険かつ挑発的」

北朝鮮がミサイルを発射し、日本上空を通過したと見られることについて、オーストラリアのビショップ外相は、「ほかの国の領土の

上空にミサイルを飛ばすことは脅威的であり、危険かつ挑発的だ」と述べて北朝鮮を非難しました。

そのうえでビショップ外相は、関係各国に国連安保理の制裁決議を履行するよう求めるとともに、「北朝鮮を交渉のテーブルに

戻すため、アメリカや日本、それに中国などと連携していく」と述べて、朝鮮半島情勢について対話による解決を目指す考えを

示しました。


英首相「無謀な挑戦行為」

30日から日本を訪問するイギリスのメイ首相は29日、ロンドンの首相官邸で記者の質問に答え、「北朝鮮によるミサイルの発射は

違法な実験で、無謀な挑発行為だ」と強く非難しました。

そのうえで「日本訪問中にこの問題について話し合い、北朝鮮への圧力を強められるよう国際社会と協調していきたい」と述べ、

安倍総理大臣との会談で対応を協議する考えを示しました。


仏大統領「再び無責任な行動」

フランスのマクロン大統領は29日、北朝鮮の弾道ミサイル発射についてパリの大統領府で行った外交方針の演説の中で触れ、

「北朝鮮は再び無責任な行動をとった。フランスは日本とともにあることを表明したい」と述べ、北朝鮮を非難するとともに日本の

対応を支持する姿勢を強調しました。


そのうえで「核や弾道ミサイルはヨーロッパにとっても脅威だ。事態の悪化を食い止め、北朝鮮を交渉のテーブルに戻すため

新たな取り組みを行う用意がある」と述べ、日本やアメリカなどと連携し緊張が高まる北朝鮮情勢の解決に向けて、フランスも

働きかけを強めていく考えを示しました。

独外相「近隣国民の安全・平和を危機に」

ドイツのガブリエル外相は29日、訪問中のアメリカで声明を発表し、「国連安全保障理事会の決議や国際法に違反し、近隣国民の

安全や平和を危機にさらすものだ」と非難したうえで、「脅威に直面した日本の政府と国民に最大限の連帯を示したい」と述べました。

そのうえで「国際社会は、北朝鮮が国際法違反であるミサイルや核開発を中止するよう、北朝鮮への制裁措置を厳格に履行すること

が重要だ」と述べ、北朝鮮への断固とした対応を国際社会に呼びかけました。

ガブリエル外相は29日、アメリカのティラーソン国務長官と首都ワシントンで会談し、北朝鮮をめぐる対応について協議することにして

います。