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強引さ増す中国、中立国も警戒…アジア安保会議 シャングリラ会合

2016-06-06 20:13:20 | 領海・領土・領空・EEZ

読売新聞 2016/6/6

中国軍の孫建国・統合参謀部副参謀長は「アジア安全保障会議」最終日の5日、南シナ海問題を巡る常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判断を無視

すると宣言した。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)では、この問題で中立の立場を保ってきたインドネシアなどが、強引さを増すその手法に警戒を強め、距離を置き始め

ている。

 「中国は紛争を平和的な話し合いで解決する知恵と忍耐があ る」。孫氏は5日の演説で、野太い声を一段と張り上げた。

3日間で15以上の国・機構と会談し、領有権問題は当事国で解決すべきだと説いて仲裁を無視する 環境構築に奔走した孫氏。

演説では、「平和的解決」を何度も強調した。

 だが、演説後の質疑応答では、「昨年も『行動で示す』と言ったはずだ」と、むしろ海域の緊張を高めてきた言行不一致への指摘も出た。

 

 

 中谷防衛大臣の第15回IISSアジア安全保障会議への出席及び二国間会談等について(概要)

6月3日から6月5日にかけて、中谷防衛大臣は、同会議に出席し、スピーチを行うとともに、各国国防大臣等との会談等を行ったところ、概要以下のとおり。

防衛省提供

1.IISSアジア安全保障会議におけるスピーチ(4日午前)

中谷大臣より、第2セッションのテーマである「アジアにおける軍事競争の管理」についてスピーチを実施。スピーチで は、地域が抱える安全保障上の課題、特に南シナ海問題について、大規模かつ急速な埋め立てや拠点構築、その軍事目的での利用といった、一方的な現状変更及 びその既成事実化は、国際法の原則に基づく秩序への挑戦にほかならないと言及した上で、法の支配の貫徹こそが地域の繁栄を支えるものであると述べ、法の支 配の貫徹に向けて防衛当局が取り組むための指針として、昨年中谷防衛大臣が提案した「シャングリラ・ダイアログ・イニシアティブ(SDI)」(①共通のルールと法規の普及、②海と空の安全保障、③災害対処能力の向上)を実現させることの重要性を強調した。

その上で、今後、我が国として、能力構築支援や共同訓練、防衛装備・技術協力など多様な手段を組み合わせた「ハイブリッドな国際防衛協力」を通じて、海洋安全保障や災害対処に係る地域全体の能力向上に取り組んでいく方針を説明した。

また、国際法の原則に基づく秩序の維持に向けて、多国間会議などで広く議論していくことを呼びかけるとともに、SDIの実現に向けた各国の取組の協調を図る国際的なフォーラムを開催し、具体的なプログラム作りの議論を行うことを提案した。

2.各国首相及び国防大臣等との会談等

日米韓の三国間会談、米国、韓国、インド、英国、フランス、イタリア、ニュージーランド、カナダ、シンガポールの国防 大臣との個別の会談を実施するとともに、マケイン米上院軍事委員長との意見交換を行い、我が国の安全保障政策について説明を実施するとともに、地域情勢や 防衛協力等について意見交換した。

(1)日米韓防衛相会談(カーター米国防長官、ハン韓国国防部長官)(4日午後)

3か国の大臣は、北朝鮮の挑発行為について強く非難するとともに、北朝鮮の核実験・弾道ミサイル発射事案の前及び直 後に、3か国で様々なレベルで緊密な連絡と協力を実施したことを評価し、これらの努力を継続すべきであると結論づけた。また、3か国の大臣は、3か国の防 衛当局間での連絡・調整を促進するための方法を検討することを、それぞれの事務方に指示した。さらに、3か国による初めてのミサイル警戒演習を実施するこ ととしたほか、防衛医療関連事業及びその他の文化交流、情報共有の強化、海洋安全保障などに関して議論を行った。(別紙1(PDF:64KB)参照)

(2)カーター米国防長官との会談(4日午後)

中谷大臣とカーター長官は、沖縄での軍属逮捕事件について、再発防止策は、軍属を含む日米地位協定上の地位を有する 米国人の扱いの見直し等の分野を対象とすることで一致した。両閣僚は、東シナ海及び南シナ海における力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対すること で一致するとともに、北朝鮮の挑発的な行為について、引き続き同盟調整メカニズム(ACM)の活用を含め、日米二国間で緊密に連携していくことを確認し た。両閣僚は、先般施行された平和安全法制の下、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことを確認するとともに、新ガイドラインの実効性確保のため の取組を引き続き進めていくことを確認した。両閣僚は、相互の防衛調達に係る覚書(RDP-MOU)が今般署名されたことを歓迎した。中谷大臣から、辺野 古埋立承認に関する訴訟の和解について説明するとともに、辺野古が唯一の解決策であるとの立場は不変であると述べた。カーター長官からは、日本政府の考え を十分に理解する、引き続き緊密に協力していきたいとの発言があった。中谷大臣から、沖縄県外での訓練等の実施などによる沖縄の負担軽減について協力を要 請した。カーター長官から、引き続き協力していく旨の発言があり、両閣僚は、嘉手納以南の施設・区域や北部訓練場の過半の早期返還に向けて取り組むことで 一致した。(別紙2(PDF:104KB)参照)

(3)ハン韓国国防部長官との会談(4日午後)

中谷大臣より、熊本地震における韓国からの支援に対する謝意を表明。両大臣は、日韓・日米韓の安保・防衛協力をより 一層前進させていく必要性を確認するとともに、北朝鮮の核・ミサイル問題を含む安全保障上の緊急事案が起きた場合、連絡・調整をより適切なものとするた め、既に設置されている防衛省-韓国国防部間の緊急連絡体制を強化することで一致した。また、日韓防衛協力・交流について、様々なレベルで交流が再活性化 していることを評価するとともに、今後も機会を捉えて協力を進めていくことで一致したほか、中谷大臣よりハン長官の年内訪日を招請した。(別紙3(PDF:73KB)参照)

(4)パリカール印国防大臣との会談(3日午後)

中谷大臣は、昨年11月以来の再会となるパリカール国防大臣と会談し、今月、日本でマラバール訓練が開催されること を歓迎し、同訓練への海上自衛隊の恒常的な参加の決定に改めて感謝するとともに、日印・日米印での連携強化について一致した。また、両大臣は、南シナ海を 含む地域情勢についても意見を交わし、国際法の原則に基づいた航行・上空飛行の自由の確保や紛争の平和的解決などの重要性について認識を共有した。また、 両大臣は、防衛装備・技術協力について、US-2に関する議論を継続することとしたほか、日印防衛装備・技術協力事務レベル協議における議論の進展に期待 を表明した。

(5)ファロン・英国防大臣との会談(5日午前)

中谷大臣から、本年1月の日英外務・防衛閣僚級会合(「2+2」)以降、防衛装備・技術協力、共同訓練、能力構築支 援等の各分野における日英防衛協力が進展していることを歓迎し、この秋のタイフーン戦闘機部隊の訪日及びその際の日英共同訓練等の実現に向け緊密に連携し ていきたい旨述べ、ファロン大臣から防衛協力を更に強化していきたい旨述べた。また、両大臣は、東南アジア諸国への能力構築支援について、今月、第1回防 衛当局間ワーキング・グループを開催することを歓迎した。さらに両大臣は、南シナ海情勢など地域の安全保障について意見交換を行い、引き続き緊密に認識の 共有を図っていくことで一致した。

(6)ル・ドリアン・仏国防大臣との会談(4日午後)

中谷大臣から、フランスはアジア太平洋地域に常続的なプレゼンスを有する唯一のヨーロッパの国であり、同地域におけ るフランスのプレゼンスの強化を歓迎する旨述べ、ル・ドリアン大臣から、引き続きプレゼンスを維持していく考えである旨述べた。また、両大臣は、共同訓 練、寄港、防衛装備・技術協力をはじめとする防衛協力・交流を促進していくことで一致した。さらに、中谷大臣から、南シナ海において継続している現状変更 の試みの状況について懸念を伝達したのに対し、ル・ドリアン大臣から、航行の自由の保持はフランスのアジア太平洋地域におけるプレゼンスの維持にとっても 重要である旨述べた。

(7)ピノッティ・イタリア国防大臣との会談(4日午後)

中谷大臣から、日伊外交関係樹立150周年の節目の年を捉え、海自遠洋練習航海部隊のイタリア寄港や防衛装備・技術 協力をはじめとする日伊防衛協力・交流を進めていきたい旨述べ、ピノッティ大臣から、現在調整中の防衛協力・交流の覚書に早期に署名し、協力を更に促進し ていきたい旨述べた。また、両大臣は、南シナ海情勢など地域の安全保障について認識共有を図った。

(8)ブラウンリー・ニュージーランド国防大臣との会談(5日午前)

今回の会談は、中谷大臣とブラウンリー大臣との間で3回目の会談であり、両大臣は、防衛相会談や次官級の相互訪問な ど、両国間の様々なレベルで頻繁な人的交流が行われていることを評価した。また、両大臣は部隊間交流や防衛装備・技術協力について意見交換し、防衛協力を 更に促進していくことで一致した。南シナ海情勢を含む地域情勢についても意見交換し、法の支配や、紛争の平和的解決の重要性について認識を共有した。両大 臣は、アジア太平洋地域の「戦略的協力パートナー」である両国関係を発展させていくことで一致した。

(9)サージャン・カナダ国防大臣との会談(3日午後)

中谷大臣は、冒頭、サージャン国防大臣就任に祝辞を述べ、サージャン国防大臣との間で、日加両国は同じ太平洋国家で あり、基本的価値を共有するパートナーであることを確認した。両大臣は、定期協議や艦船の相互訪問を含む両国間防衛交流が着実に実施されていることを歓迎 しつつ、カナダ新政権においても更に交流を進展させていくことで一致した。また、南シナ海を含む地域情勢についても意見を交わし、両大臣は、海洋安全保障 に関する課題や懸念を共有するとともに、紛争は国際法に基づき平和的に解決されるべきであるとの認識で一致した。

(10)ウン・シンガポール国防大臣との会談(3日午後)

中谷大臣から、シャングリラ会合開催のための努力に敬意を表するとともに、海賊対処活動等に参加する自衛隊の艦艇・ 航空機によるシンガポールの港や飛行場への立ち寄りに対する支援に謝意を表明した。また、中谷大臣から、南シナ海の状況について、国際法に基づく平和的な 紛争解決を目指すことが重要である旨述べたのに対し、ウン大臣から、簡単に解決できる問題ではないが、シャングリラ会合の中でも率直な議論がなされること を期待している旨述べた。さらに、両大臣はハイレベル交流、海自艦艇の寄港、防大への留学生等の様々な分野における具体的な防衛協力・交流を通じ、引き続 き関係強化を図っていくことを確認した。

(11)その他

中谷防衛大臣は、マケイン軍事委員長等の米国上院議員との会談を行った。 また、6月4日、三村防衛審議官は孫建国・中国中央軍事委員会連合参謀部副参謀長(海軍上将)と会談し、日中両国が良好な関係を築いていくことは、日本や 中国にとってのみならず、地域や世界の平和と繁栄にも資するとの点で一致し、日中防衛交流の重要性を確認した。また、南シナ海情勢に関し、孫建国副参謀長 から、中国側の原則的立場の表明があり、三村防衛審議官から、法の支配の重要性を指摘し、日本側立場を説明した。

 

南沙諸島の問題について「話し合いでの平和的な解決」を主張している中国ですが

アラブ諸国、ベネズエラ、モーリタニア、ガボンは支持してます。って、南沙にあまり関係ない国ですが外堀から埋めていく作戦ですかね。

援助金と交換に。

人民日報日本語版2016/5/14  外交部、南中国海問題で中国を支持する国が増えている

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