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EMERALD WEB≪拝啓 福澤諭吉さま≫

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<中国報道>韓国のTHAAD配備、中国の10の対抗策

2017-03-02 22:54:04 | 軍事・兵器・訓練演習・自衛隊

韓国のTHAAD配備、中国の10の対抗策

2017-03-02 13:39:30 |中国網

韓国は中国の利益の関心事と再三の警告を顧みず、米国が自国領にミサイル迎撃システム「THAAD」を配備することを独断専行で許可した。これは中国と公然と対立しているばかりか、地域の戦略バランスを大きく乱し、中国を含む地域諸国の戦略・安全の利益を著しく損ね、朝鮮半島の平和と安定に不利である。中国はどのような措置を講じることができるだろうか。


(1)韓国のTHAAD配備先が「中国の軍事的脅威となる危険エリア」であると宣言する。韓国政府が米国によるTHAAD配備を許可しても、韓国に安全をもたらさないばかりか、危険をもたらすことを韓国人に認識させる。

(2)中国国内でTHAAD向けの対レーダーミサイル配備を加速し、必要なときにそのXバンドレーダーを妨害し、レーダーの無線通信機能を破壊する。

(3)中国のミサイル発射場の防御を強化する。攻撃と偵察に対抗する陣地の能力、敵の武器装備に対する電磁干渉能力と撹乱能力を強化する。巧みなカムフラージュを施すと同時に、移動式発射台を配置することで、姿を隠し捉え難くする。

(4)THAADの近くに多くのミサイルを配備し、数により局地的な飽和攻撃の優位性を形成する。同時に質の面からも中国製ミサイルの防御突破能力を高め、米韓に対応の暇を与えない。中国にとって攻撃は最大の防御であり、進攻の有効性と信頼性を持ち初めて抑止力を形成し、相手をひるませることができると認識させる。

(5)ロシアと協力し、ミサイル防衛の軍事協力を強化し、地域の戦略的バランスと平和・安定を共に維持する。

(6)世界・地域の安全事業で、米日韓と協力しない。

(7)THAAD配備に関連する韓国の産業・ビジネスチェーンに制裁を行う。

(8)ロッテグループの商品と商業行為をボイコットし、同グループの対中投資プロジェクトを取り消しもしくは棚上げにし、間違った決定の償いをさせる。

(9)韓国の敏感な地域における中国人観光客の規模を抑制し、これらの地域に渡航する中国人客に安全警告を出す。韓国側が機密保護を口実に、事を構えることに備える。

(10)国連と中国在外公館の窓口で、中国のTHAAD配備に対する声明を発表し、THAADが中国の安全を損ねることと、中国の一貫した立場について説明する。

言いたい放題ですね。

韓国は中国に主権国家と見なされていないのですよ。



 

THAAD配備撤回時に韓国が覚悟すべきこと

 

 誰もが「最新鋭地上配備型迎撃システム『高高度防衛ミサイル(THAAD)』の配置は必要だ」と言いつつも、中国の手ごわい報復に脅えているようだ。中国の報復とは何か。韓国に向けられている中国の大規模なミサイル群だけを見ても「盗っ人たけだけしくかえってむちを取る」といったところだが、「THAADは軍事的脅威にならない」ということを理解できない中国ではないだろう。いざ内陸の奥まで監視する日本と台湾の超長距離レーダーに対しては何も言わずにいるのを見ると、その他の理由があるのは明らかだ。


 昨年9月、杭州で中国の習近平主席が南シナ海問題で争った米国のオバマ大統領に「THAAD配置は中国の安保利益に触れるため撤回せよ」と発言したことで、その内心がうかがえる。防御武器だと分かっているにもかかわらずだ。自分の領土に他人が配置すると考えない限りは言えない言葉だ。つまり「韓国と南シナ海は中国の勢力圏だから米国は出ていけ」という意味なのだろう。2010年に起こった韓国海軍哨戒艦「天安」の撃沈事件の際に、中国が米空母の西海(黄海)進入を何が何でも阻止した本音や、今回在韓米軍撤収を意味する米北平和協定を突き付けてきたのも、全て同じ脈絡だ。


 元はと言えば、韓国が自ら招き入れた側面もあるが、それが韓半島(朝鮮半島)を見詰める中国の実体で、今日あらゆる汚らしいTHAADへの報復の本音も同じことを意味している。そうでなくても揺れていた韓国社会が一言、二言の脅迫にぶるぶると震え、陳謝の使節団が登場しては盛り上げ役を買って出る人々まで登場する始末だ。今こそ韓国を手中に収める絶好のチャンスと見て強い力で韓国に従中政府を設立しようというのだ。昨年末、韓国外交部の意向を無視してソウルをかき乱していった「THAAD担当」の陳海副局長の外交的無礼からは、心ぜわしい自信さえも感じられる。


 米国も中国以上に「THAAD配置の合意」の進展具合に敏感だ。以前から「THAAD配置を受け入れるかどうかが韓国が将来、米国と中国のどちらの側にとどまるかを明らかにするリトマス試験紙」とし、中国の機嫌をうかがう韓国を冷静に見詰めてきた米国だ。そんな米国が、中国と心を通わせながらTHAAD配置を撤回する可能性を残す韓国の有力政党と大統領選挙の候補者たちを見詰めて「中国の肩を持つ未来の韓国」に懸念を抱かないとすれば、それこそ異常なことなのだ。米国のマティス国防長官が急いで訪韓し「THAAD配置を再確認」したのも、「韓米同盟は強力だ」という信頼よりは、むしろこうした懸念のためである可能性が高い

 

 そうでなくとも「もし北朝鮮の核ミサイルを前に在韓米軍を丸腰で滞在させるとすれば、100人が戦死しただけでも政権が揺さぶられる。こうした状況の中で、米国大統領がTHAAD撤回を受け入れるはずがない」というある米国情報関係者の言葉通り、米国がTHAADのような最小限の安全網もなしに在韓米軍を北朝鮮の核ミサイルの前に放り出すわけがないというのは常識だ。韓国の「サード配置撤回」は事実上、在韓米軍の撤収と同義語になる可能性が高い。

 

 そして、それは在韓米軍で維持されている今日の安定と平和、そして朝鮮半島の戦略的均衡が全て崩壊するということを意味している。同盟の根本は信頼だが、韓国が米国と手を切って中国の排他的勢力圏の下に入るというのでなければ、この時点での「THAAD配置撤回」はむやみに取り上げるべき案件ではないのだ。

キム・ヒサン韓国安保問題研究所理事長・予備役陸軍中将