コロナウイルスの物体表面での生存期間が明らかに
2020年02月13日 19:10(アップデート 2020年02月13日 22:14) SPUTNIK
新型コロナウイルス(正式名称:COVID-19)に関する新たな研究によると、同ウイルスが
その同類の他のウイルスと類似している場合、物体の表面で1週間またはそれ以上、
生存する可能性がある。学術誌Journal of Hospital Infectionに研究結果が掲載された。
22件の研究を分析したところ、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)、
またはヒトコロナウイルス(HCoV)などのコロナウイルス(Human Coronavirus)は、
室温で金属、ガラス、プラスチックなどの表面に最大9日間生存することが可能である
ことが示された。ちなみに麻疹ウイルスが物体表面で生存できるのは、わずか2時間。
エタノール、過酸化水素、または次亜塩素酸ナトリウムの溶液で消毒することにより、
効果的にウイルスを除去できる可能性がある。
研究者らは、露出した無生物の物体の表面に対する新型コロナウイルス(COVID-19)の
耐性についてはほとんど知られていないため、他のコロナウイルスに関する情報に
注目した。
研究者らは「現在のところ、ウイルスが存在する表面または物体に触れた後、
自分の口、鼻、または目に触ることでCOVID-19がヒトへうつるかどうかさえわからない」
と指摘している。