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金正男氏が石井元自治相と会談計画 暗殺11日前に確約

2017-03-01 16:52:38 | 北朝鮮

金正男氏が石井元自治相と会談計画 暗殺11日前に確約

2017.3.1 07:49    産経新聞

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をめぐり、同氏が3月1日に、マカオで石井一元自治相との会談を計画していたことが分かった。石井氏が28日、産経新聞の取材に明らかにした。 石井氏は長年、日朝国交正常化の問題に取り組んでおり、正男氏が異母弟の金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長とは別に、独自に両国関係の改善に動こうとしていた可能性がある。

石井一氏

 正男氏は面会が確定した日から11日後の2月13日にクアラルンプールで暗殺された。


 2011年に北朝鮮で正恩氏の体制が確立されて以降、正男氏は政治的な活動から距離を置いてきたが、他国の政治家と接触を図ろうとしていたことで、北朝鮮指導部の警戒心を刺激したとの見方もある。


 石井氏によると、正男氏との会談は韓国籍の実業家の仲介で2月2日に確定。マカオのすし店で3月1日午後6時から石井氏、実業家、正男氏の3人で会食することになっていた。


 石井氏は平成2年9月、金丸信元自民党副総裁が団長を務めた超党派の訪朝団に事務総長として同行。過去には平壌で複数回、正男氏の祖父に当たる故金日成(イルソン)主席とも面会している。

 

 石井氏は「正男氏は国際感覚もあり、故郷のことに思いをはせていたようだ。(仲介者を通じ)北朝鮮人民の幸福を真剣に考えているとも聞いていた」と言及。今回の暗殺劇を「衝撃的」と述べた上で、「日朝関係の今後について意見交換できる貴重な機会だったことを考えれば残念でならない」と述べた。