ニューヨークで開かれている国連総会に合わせて、安全保障理事会で北朝鮮の核・ミサイル開発などへの対応を協議する閣僚級の
会合が先ほどから始まり、北朝鮮への圧力の強化を求めるアメリカや日本と、対話を重視する中国やロシアが、どこまで協調姿勢を
打ち出すことができるのか、注目されます。
国連総会で今月19日から行われている世界各国の首脳や閣僚による一般討論演説では、北朝鮮の核・ミサイル開発に対して
各国から非難や懸念が表明されています。
こうした中、安全保障理事会では、21日午後、日本時間の22日午前5時半から、アメリカの要請で、北朝鮮の核開発を含め
大量破壊兵器への対応を協議する閣僚級の会合が開かれています。
この中でアメリカのティラーソン国務長官は、「北朝鮮は体制の生き残りのために核兵器が必要だと考えているようだが、さらなる
孤立や不名誉をもたらすだけだ。国際社会を脅し続けることでは体制の安全にはつながらず、北朝鮮を抑止するための各国の
決心を強めるだけだ」と述べ、北朝鮮に核・ミサイル開発の断念を求めました。
会合ではこのあと、河野外務大臣、中国の王毅外相、ロシアのラブロフ外相、それに韓国のカン・ギョンファ外相が、相次いで
発言することになっています。
安保理では今月11日に北朝鮮への石油製品の輸出制限などを含む新たな制裁決議が全会一致で採択されていますが、
圧力の強化を求めるアメリカや日本と、対話を重視する中国とロシアの間で、なお温度差があり、閣僚級の会合でどこまで
協調姿勢を打ち出すことができるのか、注目されます。