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仏ニーステロ続報2・・・テロ対策の難しさ露呈

2016-07-15 21:20:23 | テロ

仏ニースのトラック突入、テロ対策の難しさ露呈

アルカイダを想定したテロ対策はもはや有効ではない

016 年 7 月 15 日 12:39 JST The Wall Street Journal

 米政府はこれまで、数千回にも及ぶ空爆を行い、原油施設を爆撃し、軍隊を再配備し、軍事衛星を動かし、通話を傍受し、資金の移

動を阻止し、多数の容疑者を逮捕してきた。

過激派組織「イスラム国」(IS)の勢力を食い止めるためにだ。

 だが、このテロ組織とその系列グループや同調者は何度も世界的な包囲網をかいくぐる手段を見つけ出し

、欧米諸国で大規模な攻撃を仕掛け、数百人に上る犠牲者を出してきた。

  フランス南部のニースで14日夜に発生したトラックによる大量殺人の背景にある動機や実行犯については、

発生から数時間しかたっていない現段階ではまだ不 明だ。

だが、この凶行はISによる攻撃や、ISに触発された最近の攻撃と同じ特徴を共有しているようだ。

すなわち、狙われたのは「ソフト」ターゲットであ ること、そして個人もしくは一握りの人物によって実行されたということだ。

 ISは何度も繰り返し、人々で混雑したソフトターゲットを標的としてきた。

空港、祝日のパーティー、コンサートホール、そしてナイトクラブ――。

 多くの場合、攻撃は個人もしくは少人数のグループで実行されてきた。実行犯がISと直接的なつながりを持たないケースもあった。

これは情報機関や法執行機関にとって気が遠くなるほど困難な問題だ。

  ジョージタウン大学の安全保障研究センターのディレクター、ブルース・ホフマン氏は

「問題は、主にソーシャルメディアを通して過激化した人間が急増してい ることだ。しかも、我々は後手に回っている」と指摘する。

「我々は過去に経験したものよりケタ違いに大きな問題と取り組んでいる」

 少な くとも77人の犠牲者が出た今回のニースの事件で、人混みに突っ込んだトラックを運転していた実行犯は、

この1年半の間に罪のないパーティー参加者や旅行 者などを数十人単位、もしくは数百人単位で殺害してきた個人あるいは少人数の

テロ実行犯グループの仲間入りを果たしたことになる。

最新情報・・・84人死亡、18人重体です。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。

 

 

 フランスのテロ対策検察当局は捜査に着手した。犯行声明は今のところ出ていない。

 こうした攻撃を阻止するのが非常に困難であ ることは分かっている。米国をはじめとする各国が国際テロ組織アルカイダの大規模なテロ攻撃を想定して用意していた10年以上前のテロ対策本はISに対し ては有効ではない。なかで、最も陰惨な攻撃の一部は単一の実行犯、もしくは夫婦、あるいは小さなグループによって実行された。

 これらの攻撃と同様、14日のニースでの攻撃は罪のない人が大勢集まるソフトターゲットを狙った少人数の実行犯によるものと思われる。

 米ブルッキングス研究所でイスラム世界と米国との関係を研究するプロジェクトを統括するウィリアム・マカンツ氏は実行犯について、「(トラックを運転するためには)運転免許証を持っていなければならない。それだけだ」と話した。