公衆トイレの「ハンドドライヤー」が雑菌だらけで“超不衛生”…とある実験結果が海外で話題に! 企業は反論も、世論は納得せず!
トイレでの手洗い後、すでに何度か使ったハンカチで手を拭くよりも、ハンドドライヤーを利用したほうが清潔に思える。
しかし、本当にその感覚は正しいのか? 先日、目を疑うような衝撃的実験結果が報告されている――。
■ハンドドライヤーで菌が増殖
米カリフォルニア州・カールスバッドの大学生で、看護プログラムを取ろうとしているニコール・ワードさんは先週、自身の
フェイスブックに恐ろしい実験結果を載せた。
その実験とはハンドドライヤーに培養実験用のシャーレ皿を入れ、わずか3分後にそのシャーレ皿を取り出したものだ。
そこにはなんと真菌とバクテリアがぎっしり詰まっていたのだ。ニコールさんはその気味の悪い写真を人々に警告するために投稿した。
投稿の趣旨は、トイレに設置されたハンドドライヤーには目に見えない雑菌やバクテリアが付着しており、その有害微生物が人々の手に
吹き付けられているという警告だ。ニコールさんは最初の投稿時、実験に使ったハンドドライヤーはのモデルも明記したが、後にブランド名は
削除している。
ハンドドライヤーにわずか3分入れておいただけのシャーレの2日後 「Daily Mail」の記事より
上の写真はわずか48時間後に、かなり大きく成長した雑多な菌が無数に付いたシャーレ皿である。
ニコールさんは、ハンドドライヤーには使用する人々の手に付着する「病原菌や細菌の可能性のある菌株」が存在していることを
説明する。言うまでもなく、病原性真菌および細菌はさまざまな病気の原因となるものだ。
ニコールさんの取った実験方法はごく簡単なものであった。
「私は公共トイレのハンドドライヤーに蓋を開けたシャーレ皿を合計3分間だけ貼り付けておきました。はい、たった3分だけです」
彼女の言うハンドドライヤーとは、トイレの壁に設置されていて上から手を差し入れて乾かす仕組みの物を指している。
そして、「もう二度とハンドドライヤーで手を乾かさないでください」と彼女は強く訴える。彼女の投稿は、これまで50万回以上
共有されるが、誰よりも彼女自身が、この実験結果に驚愕している。
「私もこの種のハンドドライヤーを何千回も使ってきましたが、現実がわかってうれしく思います。これからは手をよく洗って
布で拭くか、自然乾燥することにします」
ニコールさんは、一見、手から水気を吹き飛ばすドライヤーは道理にかなっていると説明する。しかし、トイレの空気中には
非常に多くのカビ胞子が存在している事実が見落とされている。 ハンドドライヤーの中でも、箱の中に手を差し入れるタイプは
最も汚染されやすい。
しかし実は、箱型のハンドドライヤーだけが危険なのではない。他の古い形のハンドドライヤーも同様、真菌の胞子が
はびこっている。それらを考慮すると結局、ハンドドライヤーよりもペーパータオルで手を拭くほうがまだ安全だということだ。
■大手メーカーのスポークスマンは反論
当初、ニコールさんの投稿にはダイソンのブランドネームが記されていたが、その後ブランド名は削除された。
ダイソン社のスポークスマンは、取材を受けたABCアクション・ニュースで「どのような実験方法を採用したかが不明ですが、
これらの結果を見て非常に驚きました」と語った。
「すべてのDyson Airblade(TM)ハンドドライヤーには、トイレの空気から細菌のような小さな粒子を捕らえるHEPAフィルターが
付いています」とダイソン社のスポークスマンは反論する。 そして「Dyson Airblade(TM)ハンドドライヤーは、大学の研究によって
衛生的であることが実証されており、世界中の病院、食品メーカー、企業が信頼している」とも付け加える。
スポークスマンが反論したにもかかわらず、ニコールさんのフェイスブック投稿を見た人の気持ちは固い。
「ホントに気持ち悪い! もう二度とそれらのハンドドライヤーを使わない!」(ある女性のコメント)
「私は決して、トイレにあるハンドドライヤーを信じていなかったので、いつも布で手を拭いていました。私の直感は正しかったわけね」
(別の女性のコメント)
確かにトイレにあるハンドドライヤーには疑わしい点が多いと筆者も感じてきた。いつもハンドドライヤー内部の底には水滴が
たまっているし、手を差し入れる空間は微妙に生暖かい温度が常に保たれている。環境だけに目を向ければ、明らかに菌の繁殖に
最適な場所である。
しかし、かなり不潔な環境にいても病気にならない人々もいれば、常に清潔さを心がけているのに、わずかな菌で頻繁に病気になる
人もいることもまた真実だ。となると、殺菌や除菌に多くの時間を費やすよりも、各人が日常の生活習慣を見直し、
免疫を高めることに努めるのが一番の得策なのかもしれない。
2018.03.17 tocana
手持ちの清潔なハンカチ、ハンドタオル、またはペーパータオルがおすすめですが、ペーパータオルはエコの面では問題ありますね。片づける人件費も必要です。