トランプ米大統領は6日、北朝鮮が韓国との首脳会談の実施で合意し、朝鮮半島の非核化に向け米国と対話を行う用意があると
表明したことについて、「非常に前向きだ」と評価し、「(事態が改善すれば)世界や北朝鮮、朝鮮半島にとって素晴らしいことだ」と
述べた。ホワイトハウスで記者団に語った。
一方で「何がこれから起きるのか見守っていこう」と述べ、当面は制裁を維持しながら、引き続き北朝鮮の行動を注視していく姿勢を
示した。
5日から北朝鮮を訪問し、金正恩党委員長と面談した韓国の特使団は、週内に訪米して米政府への説明を行う。
特使団はまた、中国とロシア、日本を順次訪れて、説明と意見調整を行う予定となっている。
北朝鮮が核放棄の兆候なし
米情報長官「私は懐疑的」
2018/3/7 07:26 共同通信
【ワシントン共同】コーツ米国家情報長官は6日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、非核化に向けた北朝鮮との対話進展の
可能性について「非常に懐疑的だ」と述べ、「北朝鮮が核放棄に応じることを示す兆候はない」と指摘した。
コーツ氏は歴代米政権の交渉努力は北朝鮮が核開発をさらに進展させるための時間稼ぎに使われただけで「全て失敗に終わった」と
楽観論にくぎを刺した。
アシュレー国防情報局長も、北朝鮮に「核・ミサイル開発を停止する意向はない」と断言した。
コーツ氏らは北朝鮮が対米攻撃能力の獲得を急いでいる現状に変化はないと述べた。