goo blog サービス終了のお知らせ 

♪Merci sarie♪(メルシィーサリエ)

読んだ本の紹介や趣味の「あみぐるみ」中心の
ブログです。

むすびつき 畠中恵 著 

2021年03月08日 | 

『むすびつき』 畠中恵 著  新潮文庫

しゃばけシリーズ第17弾です。

今回は、いつもの妖たちが

若だんなの前世について、考えを巡らしたり

想像したりしながら

身近におこる怪異を解決に導く

そんな短編集です。

しゃばけシリーズは回を増すごとに

妖たちと若だんなの絆が、より深くなって

妖たちに愛されてる感が強くなっていますね。

私個人としては、今回のお話

手代の「仁吉」「佐助」の登場が

少ないのが、ちょっとだけ残念です・・・(笑)

しかし、若だんなの成長が楽しみで
ますます、目が離せないシリーズでもあります。

 

 


お直し処猫庵(にゃあん)尼野ゆたか著 

2021年02月22日 | 

お直し処猫庵(にゃあん)尼野ゆたか 著 富士見L文庫

本日2月22日は「#猫の日」という事で投稿しました。

猫好きなので、小説にネコが登場するものは
ついポチってしまいます。

この本も、そんな簡単な動機で購入しました。

 

困った人の前にだけ、ふと現れるお店「猫庵(にゃあん)」
お店の店主(本人は庵主と名乗る)はキジトラの猫

そのプニプニした肉球の手で
ストラップを直したり、編み物をしたりするのですが

その手で、どうやって??と登場人物と同じ疑問を抱きつつ

読み進むのですが、シリーズ3冊目ともなると

違和感がなくなるのです(影響受けやすいww)

そして庵主の話し言葉も私のツボにぴったりはまるのです。

「おぬし!」とか「この、うつけものが!」とかって

時代劇好きの私には、たまりません(笑)

庵主が怒ってる時に、しっぽをパタパタして
前足でカウンターをパンパンする姿って
想像すると、可愛くて可愛くて、むぎゅ~ってしたり
ナデナデしたり、したくなりますにゃ~ww

ストーリーごとに登場する、かなり、美味しそうなお菓子類も

実在するそうで、気になることろです。

今は続編を楽しみにしております。

 

 


名探偵ぶたぶた 矢崎在美 著

2021年02月20日 | 

名探偵ぶたぶた 矢崎在美 光文社文庫

商品説明を読んで、面白そうだな~と
少し興味があったものの
大人気シリーズらしく
すでに発刊は20冊以上
いつもなら1巻目から順番に入手するのですが
今回は、最新刊からにしてみました
というのも
5つのお話で成り立っていたので
読みやすそうだな~と感じたからです

登場するのは
ピンクの「ぶたのぬいぐるみ
お名前は「山崎ぶたぶた」さん
しかも!声はおじさん(優しい声らしい)
読む前は、ファンタジーなんのかな~?
と思っていましたが
背景は現実世界
そう、当然、初めてお目にかかる人々は
一様に驚き躊躇する
その内心の声に共感し苦笑しつつ
読み進みますが
最後には、ホッとでき
口角があがるほど、ゆるふわな
お話ばかりでした。

いや、もっと早く知りたかったな~
てか、まだ遅くない!!
これから、逆に第1巻目指して
読み進んでいこうと思っております。


『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』 万城目学 著

2013年05月23日 | 

かのこちゃんとマドレーヌ夫人

主人公は
小学校1年生の「かのこちゃん」&猫の「マドレーヌ夫人」
このマドレーヌ夫人は、人間の言葉を、ちゃんと(曖昧じゃなく)理解できるの~♪
猫好きとしては、羨ましすぎ(笑)

あまりの面白さと可愛らしさで
ニヤニヤするのを止められないくらい

万城目さんの作品は
どうして、こんなにも
ホワンとしてキラキラして
面白いんでしょ~~~





かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)
万城目 学
角川書店(角川グループパブリッシング)



僕とおじいちゃんと魔法の塔 ⑤ 香月日輪 著

2013年02月03日 | 


香月さんのファンタジー作品です。
このシリーズも⑤巻目となりました。

話が続くほど、ますます目が離せない展開に
あ!!という間に読み終わってしまいました。
普段から、読む速度は、ゆっくりな私。
しかし
このシリーズは1冊のページ数が約180ページという
割と薄めの文庫。
油断すると、一気に最後まで読んでしまいそうな
はやる気持ちを抑え(笑)
なるべく、ゆ~~っくり読んできました。

(だって、読み終わったら楽しみがなくなっちゃいますもん・・・苦笑)

文章・登場人物ともに優しい構成となておりますので、ファンタジー好きな子供も大人も楽しめる作品です。
只今は、母が愛読中
続編が楽しみです。










『桜大の不思議の森』 香月日輪 著

2012年11月28日 | 
好きな作家さんのひとり、香月日輪さんの最新作です

今回も、泣けました(´;ω;`)

香月さんの作品は、どうして
こうも、すんなりと、心の中に染み込んでくるのでしょう

まったくもって
不思議であたたかい作品です。

児童文学ですが、大人にも十分楽しめる
大人なら、なおさら読んで欲しい
そんな一冊です。



「桜大の不思議の森」 香月日輪 著 徳間文庫


屍鬼 SHIKI 小野不由美 著

2012年09月03日 | 


『 屍鬼 1 』 小野 不由美 著 新潮文庫 

久しぶりに、小野さんの小説を読んでます。
物語の舞台は、人口千三百人あまりの三方を尾根に囲まれた村。

猛暑に襲われた夏に、繰り返される悲劇。
連続する不審死。

殺人か疫病か・・・



といったストーリーが展開します。
小野 不由美さんは、好きな作家さんの一人なのですが
やっと!
この作品に着手できて
毎日ワクワクしながら
読み進んでます。

巻あるみたいですが
やっと1巻を読み終わり
これからの展開を
想像しながら
ゆっくりと
マイペースで序盤へと
進んでまいります。


「苺田さんの話」小沢 真理 著 講談社コミック

2009年10月12日 | 
 苺田さんの話 
を購入しました

久々に購入したコミックスです


 
主人公は、デザイナーを目指して専門学校に通う
「臼井衣温(うすい いおん)」という18歳の男の子
そして
リカちゃん人形ならぬリナちゃん人形

ある日、衣温は自分の部屋でおしゃべりをするリナちゃん人形を
発見する。
そのリナちゃん人形の正体は
宇宙の裂け目から迷い込んだ
地球外知的生命体とのこと。
そして
彼女に「苺田アン」とい名前をつけてあげ、奇妙な
共同生活?が始まる

衣温のほんわかした天然ぶりと
おっさん?のような言葉を発する苺田さんとの
会話は、気持ちをほ~っと暖かくさせてくれるものがあります。

私は今日
この日記を書こうと
コミックをサラっと見るつもりが
気が付いたら
最後まで読んでおりました・・・ヤッチマタナ~(笑)

久々に
何度も読みたくなるコミックと出会いました

登場する度に着替えている
苺田さんの衣装もオシャレで必見ですよ~

現在は4巻まで出版されているようです

講談社コミックKiss
『苺田さんの話』小沢真理 著


『100万回生きたねこ』 佐野洋子 著

2009年08月03日 | 
今回の読書は、「100万回生きたねこ」です



只今、夏休みにつき我が家に滞在中の甥・姪っ子たちを連れて
図書館へ行き、借りてきました。


子供たちに、読み語りしているうちに
なんだか、感情移入しちゃいまして・・・・

あふれ出しそうな涙を、こらえて読む私・・・苦笑
隣で聞いていた姪っ子は、ちょっと不思議そうな視線を
投げかけてきましたけどね~(笑)

この物語は
とっても、とっても有名なので
テレビやラジオなどの朗読で度々、内容は
耳にしておりましたが
改めて、手に取って
活字を追ったのは、初めてのことでした。

何度も、耳にした物語なのに
私が覚えている内容は
100万回死んで、100万回生き返ったネコのお話・・・
って、題名そのまんまじゃん・・・

たぶん
ながら聞きしていたんでしょうね~苦笑

まさか、こんな泣ける話だったとは・・・

後で調べて、判ったのですが
作者の佐野洋子さんは
谷川俊太郎さんの、奥様だそうです

なるほど、なるほど・・・・
って感じですね~~~







『鴨川ホルモー』万城目学 著

2009年07月01日 | 
早速、読みました

「鴨」 万城目 学 著 


 

こちらも
相変わらず、遠まわしな表現が多いこと(笑)
1つの事柄や感情を、かなり大げさに表現しております。
ですが
私は、その銀河系のかなたまで、飛んで行ってしまう比喩が
好きなんですよね~(笑)

物語は
「ホルモー」の発音の仕方
「ホルモー」とは何ぞや・・・といったことから入ります

舞台は京都
祇園祭の宵山からの始まり

陰陽五行説

式神



安倍清明

など
いかにも京都らしい言葉や人物が登場します。

私は、この手の話が大好きで
夢枕獏さんの「陰陽師シリーズ」を夢中で読んだほど。

ですので
鬼、式神、百鬼夜行、など出てきた辺りから
俄然読むスピードが増したのは
言うまでもありません・・・苦笑

京都の地名って
どうして、心惹かれるのでしょう・・・
出町柳、三条木屋町、四条川原、四条烏丸交差点、ETC・・・
一度も、行ったことがないのですが
物語に登場する、神社や川原、交差点の様子など
想像しながら読み進むのは、楽しいものでした。

「そうだ京都へ行こう」

ひと昔前の、JRのコマーシャルを、ふと思い出しました。
あのシリーズ、良かったですよね~
特に、京都のが好きでした 


映画 鴨川ホルモー公式HP

『ザ・万歩計』万城目学 著

2009年06月22日 | 


『ザ・万歩計』 を読みました。

普段
エッセイは
ほとんど読みません

しかし
今、話題の人気作家さん「万城目 学」さんの作品を
1度読んでみたいと思っていたので
図書館で探したところ・・・・

あれ?
ない・・・よ?
「ま」行のところを2度調べたんですが
1冊も見つけられず
諦めて、違う作品を選び
帰ろうとしたのですが・・・

やっぱり
なんだか、諦めきれず
ひょっとして、見落としているのでは?

3度目の挑戦で
「ま」行の棚へ

すると
ありました
たった1冊っ

この
「ザ・万歩計」が

あれ~?なんで見えなかったんだろ~

でも、嬉しいなぁ


喜び勇んで帰宅しまして
読書開始

あまりの
面白さに一気に最終章までいってしまいました

「やぎさんゆうびん」の歌が大好きで
この歌を口ずさむと、宇宙のかなたへ連れってくれるような
心持になる・・・・なんてところに好感が持て 

星新一さんの作品ばりの
SFチックで面白い話や
作家になるまでの過程など
どのお話も、真正面から書いているような
わかりやすく、絶妙なテンポで
綴られています 

でも
普段からダジャレ大好きな私が
1番好きなのが、これ 
多摩川の河川敷でフットサルの試合を終えた時のこと。
この川原でバーベキューをしようかと
話しているシーンで
マキメさんが(大阪の方なので)
「あ 僕 火おこすん うまいんですよ」
すると
相手がギョッとして
「バーベキューでヒヨコ食べるの?」
そこで
日ごろから発音の悪いらしいマキメさんは、ふと気が付いた

「火おこすんうまい」が
「ヒヨコすごいウマイ」に聞こえてしまった、とのこと・・・

ぶっっ!(*≧m≦)=3

思わず噴出してしまいました・・・マジで・・・(笑)

他にも
思わず「ふふふ・・・」っと声に出して
笑ってしまう面白い作品がオンパレードな
内容なので
お外で読むのは
危険だ
そう思いながら
読み進んだのでした~

電車の中
喫茶店の中
図書館の中

声に出すほど、では
なくても
おそらく顔は
ニヤニヤしているに違いありません

なんだか
一気に脱力してしまいそうなエッセーでした(いい意味でネ

ということで
次は
映画にもなった
「鴨川ホルモー」を
絶対ゲットして読みたいな~

「メイちゃんの執事」1~8巻 宮城理子 著

2009年03月28日 | 
 「メイちゃんの執事」のコミックを借りました  

ついこの間までテレビドラマだった
「メイちゃんの執事」

 あらすじ 
主人公は、13歳の女の子「メイ」
両親を事故で亡くした、その日の夜
突然目の前に現れた執事「理人」
メイの父親は、実は大金持ちの跡継ぎだが、父親亡き後
その遺産の全てをメイが継ぐこととなったと知らされるメイ。
一夜にしてお嬢様となったメイには
専属の執事「理人」が影日向となり
メイを守り続ける・・・・

といった内容です。

私はドラマを中盤から見始めたので
コミックを興味深く、楽しく読みましたよ~

ドラマのキャストが
東雲(本郷)メイ=榮倉奈々
執事の柴田理人=水嶋ヒロ
柴田剣人(理人の弟でメイの同級生)=佐藤健

水嶋ヒロ君扮する理人は
マンガでもクールでかなり優秀なイケメン君

その弟、剣人役の佐藤健君も
また、マンガと同様の美少年くん

でもね
ちょっと違うな~と思ったのが
主人公のメイちゃんだったのです

榮倉奈々ちゃんは、充分可愛らしい女性なのですが
マンガの設定が中学生だったので
少々難あり・・・かな・・・・みたいな(笑)

マンガの中では
お姫さま抱っこが度々登場してましたが
それもこれも
メイちゃんが中学生だからできたことでは・・・・
などと、細かいツッコミをしつつマンガに目を通しました(笑)

しかし
このマンガ意外と?面白かったのですヨ
純粋でキュートなメイちゃんが
執事にいだくキュンとする恋心。
彼女を取り巻く環境変化や友情など・・・
まさに少女漫画でありました~ 

簡単に感情移入しがちな性質なので
今回も、途中、何度かウルっときちゃってましたし(苦笑)

作者の「宮城理子」さんの描く人物は綺麗で
イケメンは、より美しく
可愛らしい女性は、よりキュートに描かれていました

マーガレットコミック
「メイちゃんの執事」1~8巻発売中
宮城 理子 著




上橋菜穂子 著「精霊の守り人・闇の守り人・夢の守り人」3部

2008年11月08日 | 

    

1.精霊の守り人
2.闇の守り人
3.夢の守り人
            上橋菜穂子 著

ようやく、守り人(もりびと)シリーズの最初の3部を読み終えました。

あらすじ
1.精霊の守り人
あちらの世界「ナユグ」からこちらの世界「サグ」を見守る精霊は、100年に一度だけこちらの世界の人に宿って新しく誕生するという。精霊が無事に生まれると、そのさき100年は人の世に大きな災害や飢饉がおきないという。  

2.闇の守り人
女用心棒のバルサは久しぶりに生まれ故郷のカンバル王国にもどる。幼い日、カンバル王に父を殺されたバルサは父の親友ジグロに助けられ、生まれ故郷をあとにしたのだった。しかし、ジグロはそのため汚名を着ることになった。バルサはジグロの汚名を命がけで晴らそうとする。野間児童文学賞、産経児童文化賞受賞の『精霊の守り人』の姉妹編。 

3.夢の守り人 
人の世界とは別の世界で花をつけ実をむすぶその“花”は、人の夢を必要としていた。一方、この世をはかなんでいる者は、花の世界で、永遠に夢を見つづけることを望んだ。いとしい者を花の夢から助けようと、逆に花のために魂を奪われ、人鬼と化すタンダ。タンダを命をかけて助けようとするトロガイとチャグム、そしてバルサ。人を想う心は輪廻のように循環する。 


上橋菜穂子さんの作品には
時として、ヒューマンドラマのような現実味があり
切なく、やるせない気持ちにさせます

それが不思議なファンタジーの世界をより色鮮やかにみせて
くれるのではなか、と思うのです。

彼女の、紡ぐ言葉のひとつにとつから
優しさを感じ、暖かい衣を見にまとったような
読後感さえ味わえるのです。

この守り人シリーズまだ、始まったばかり。
今日は、第4巻の「虚空の旅人」を読み終わったばかりです。

この3部に登場する
女用心棒のバルサですが
以前に読んだデルトラクエストにもバルサという人物が登場してました。
こちらは、男性でしたが・・・・
なので
この作品を読み始めた頃、バルサの名前を目にするたびに
デルトラのバルサを連想してしまって
「ん?・・・・えっと・・・こっちは女、あっちは男・・・」とか

「バルサって平凡な名前なんだろうか・・・」とか

しまいには
「男勝りの女用心棒の名前だから、バルサでいいのか・・・?」
な~んて訳ワカメな事を考えたりして・・・(苦笑)

似たような作品は続けて読まないほうがいいのかもしれません・・・
私のように、頭が切り替えられない単細胞には
ちょっと間を空けて読んだほうがいいのかな~

・・・・とか言っても
読書欲は止められませ~ん 

まぁ・・・ねぇ・・・

こんな誤作動?は、滅多に思いますが・・・(笑)

こんな経験をされてる方
いらっしゃったら、ご一報下さ~~い

(単なる好奇心から?または、単に仲間を見つけて安心したいからか・・・)

・・・悪しからず・・・(苦笑)





 


『沙門空海 唐の国にて鬼と宴す』全4巻 夢枕獏 著

2008年11月03日 | 
沙門空海 唐の国にて鬼と宴す 全4巻 夢枕獏 著


西暦804年、密を求め遣唐使として長安に入った若き留学僧・空海は、友人の橘逸勢らとともに朝廷をも揺るがす大事件に巻き込まれる…。日本初の世界人の活躍を描く中国歴史伝奇小説。


唐の国より密教を持ち帰り日本国にひろめた「空海」のお話です。

とにかく
面白い!!!
あとがきに著者本人が「ああ~なんという、ど傑作を書いてしまったのだろう」とあるのですが
まさに!
その通りの作品です。
17年の執筆期間を要した超大作なのですから
多少の手前味噌は、いたしかたありませんネ。
でも、最初はですね・・・
巻の一を手に取ったときは、何てものに手を着けてしまったんだろ~と
一瞬、腰が退けておりました・・・(苦笑)
しかし
最終巻の巻の四を読み進むうちに
だんだん寂しくなり、左のページが軽くなり始めると
え~~もう終わっちゃうんだぁ・・・と
物足りなさを感じるほどでした。

テンポ良く、読みやすい構成になっており
難しい人の名前も都市の名前もすんなり受け入れられたような気がしました。
なんといっても
私が好きなのは
空海と親友である橘逸勢(たちばなのはやなり)=空海と共に遣唐使として長安にやってきた儒学生
この2人の小気味良い会話の数々。
まるで
陰陽師の晴明と博雅の会話のように爽やかで面白い
それから
かの世界三代美女に名を連ねる楊貴妃の話なども
興味深く大変面白いものでした。

改めて
空海の偉大さを垣間見た気がしました。
唐の国で、駆け足で密教の最高位である亜闇梨(あじゃり)の位を授かるという
下りでは、読みながら、少々興奮した覚えがあるくらいです(苦笑)

こんなに解かりやすく唐の国について空海について
書いている作品は他には、ないのではないでしょうか。

全4巻を図書館で借りて読んだのですが、単行本も発売されているとのこと。


『沙門空海 唐の国にて鬼と宴す』全4巻
夢枕 獏 著
徳間書店
2007年08月発売 新書
本体価格:819円(税込:859円)

「月神の統べる森で」 たつみや章 著

2008年10月24日 | 
またまた、ファンタジー作品です
月神の統べる森で たつみや章 著

あらすじ
はるか太古の昔。
山も、川も、木々も、獣も・・・・みな、心をもった存在だった。
人もまた、月神の統べる森の恵みを受け取って生きていた。
ある時、海からきたヒメカの民は、土地をかこってクニとし、敵意をむき出して
ムラに襲いかかった。
そして、ムラの若き長アテルイと、美貌の巫者シクイルケは、流亡の旅の途中
翡翠色の目をもつ少年ポイシュマと運命的な出会いをするのだった・・・。
かつて語られることがなかった神秘の縄文時代に光をあて、人々の愛と闘争を描く
たつみやファンタジー待望の新作!


この著者の作品を読むのは初めてでした。

いつものように図書館に行き、お目当ての本を探していました。
しかし
その日は、あいにく目当ての本も貸し出し中

当てもなく館内をフラフラしていて見つけたのが
この作品だったのです。

まず、題名を見て
「ファンタジーの予感」がして反応
続いて
手に取って装丁を見て
「美しい絵に心惹かれ」借りてきたのです。

物語に登場する
美貌の巫者(ふしゃ)シクイルケは、装丁に描かれている人物なのですが
この美しい装丁のお陰で、イメージが出来上がり
物語にグングン惹き込まれていったものです。

やぁ~まったくもって
美形 が登場する物語には
めっきり弱いものでして・・・

でも、でも
この度私は3度も泣かされてしまいました~

自分を犠牲にしてまで、誰かを助け運命を切り開こうとした人物
消え逝く命・・・・
救われた命・・・・
別れと出会い・・・・
太古の人たちは、常に自然界の神に感謝し尊い敬い生きてきた。
川、山、木々、獣の精霊達と共存し
その尊い声を耳にし目にして暮らしていた様子を
ちょっぴり羨ましいな~と思ったりしました。
常に感謝の言葉が口から出てくるのは
自然の恵みの恩恵を心から、ありがたい、と思えるからこそなんですね。

この物語は何冊かのシリーズのようなので
続きを借りるのが楽しみです