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読んだ本の紹介や趣味の「あみぐるみ」中心の
ブログです。

花咲小路シリーズ

2021年09月21日 | 

『花咲小路二丁目の花乃子さん』小路幸也 著 ポプラ社

今回の主人公は「花の店にらやま」を営む花乃子さんのもとに居候中の十代の女の子。

彼女は、花乃子さんのいとこの「めいちゃん」

舞台は、もちろん花咲小路商店街。

ここでは、日々大小さまざまな事件や問題が発生します。

ユニークで個性的な住人たちの日常が垣間見え

少しずつ、商店街の暮らしにも慣れてきた

そんなある日、少々きがかりなお客様が来店し・・・・

 

花乃子さん、めいちゃんともに、ちょっぴり不思議な能力を持ち

困った人を見過ごしにできず、おせっかい(いい意味で)をやいてしまうのです。

ファンタジーとは、少し違い(魔法や超能力ではないので)ハートフルなのは

小路さんならではの、物語なのだと思います。

花咲小路シリーズですが

いつもの天邪鬼がさく裂し(苦笑)

図書館で発見した時、シリーズを新しい方から読んでしまう・・・

第1弾から読めば、登場人物や背景なんかが

とっても分かりやすいと思うのですが

最初に手に取ったのは「三丁目北角のすばるちゃん

続いて「三丁目のナイト」「四丁目の聖人」「一丁目の刑事

そして「二丁目の花乃子さん

図書館に行くと、真っ先に向かうのは

さ行し」の棚

人気作家さんゆえに、読みたい作品が毎回あるわけでもないので

そこは運まかせ。

出合いがあれば、借りてくる、といった

呑気なもので、この花乃子さんは、すばるちゃんを読み終わって

8回目の図書館通いで、ようやく、借りることができたのです。

残すは「一丁目の髪結いの亭主」その日を待ちわびて(買えよ!って話ですが・・・www)

全巻文庫化したら、大人買いしちゃうかもしれません

 


きたきた捕物帖 宮部みゆき 著

2021年09月09日 | 

『きたきた捕物帖』宮部みゆき 著 PHP研究所

宮部みゆきさんの、新しいシリーズものです。 

舞台は江戸深川。

主人公は、岡っ引きの下っ端の「北一」年は16。

文庫売り(本や小間物を入れる箱を売る商売)で岡っ引きだった千吉親分を亡くし

一の弟子だった夫婦が後をつぎ、そこから仕入れて売り歩くようになります。

北一は、いつか自分自身で文庫を作り、売り歩くことを夢見る毎日。

時々、身辺におこる事件や不思議な出来事をきっかけに

やがて相棒となる「喜多次」と出会います。

北一&喜多次で「きたきたコンビ」となるワケですね~

二人の今後の成長も楽しみな作品です。

宮部ワールドに、どっぷり浸かって

手加減して読むことが出来ず、ついつい、夢中で読み進んでしまいます

痛快で面白いっ!!

時々会話の中にでてくる「ことわざ」を

16歳の北一にわかりやすく、解説してくれる差配人の勘右衛門(通称、富勘)さんや

亡き千吉親分の妻「松葉」など、個性的な登場人物も読み進むうちに

親しみを増してゆきます。