足利事件で一番問題なのは裁判所だ。

無実の罪で、20年近くも刑務所に服役していた被告が、今日放免されました。
非常にお気の毒な事件で、人事とすべきではありません。
証拠がないために、自白の強要といい加減なDNA判定で犯人とされたのです。

この被告は、刑事と警察官に謝ってほしいと訴えています。
確かに過酷な取調べで自白を強要した刑事、いい加減なDNA鑑定で被告を訴追した検察官。
許されるべきではありません。

しかし、本当に問題なのは有罪判決を出した裁判官です。

警察も検察も、何としてでも犯人をあげ有罪にしようとします。
国民を、こうした悪代官から守ってくれる最後の砦が裁判官、裁判所です。
それが、先にたって有罪の判決を下したばかりか、上訴、上告、裁判のやり直しまで、ことごとく却下しました。

この時代のDNA鑑定に証拠能力がないことは、有識者から何度も指摘されていました。
そのことを知らないとは裁判官たちには言わせてはなりません。

裁判は、判例集に記載されています。
これらの判決、決定を下した裁判官たちを厳しく追及すべきです。