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このマンガを詠め!サブカルエンタな道

メジャー、マイナー限らず個人的にマンガやアニメをご紹介。記憶の片隅で残るものがメインかな・・・

細野不二彦「ママ」

2006年05月22日 01時18分39秒 | 最近のレビュー
細野不二彦の「ママ」をひさびさに一気に完読して感じたのは、
いまの、子供はいないにしてもバツイチとなった自分に
すごくタイムリーな作品だったということだ。
子供が大好きなぼくとしては、
バツイチ子持ちの女性はすごく憧れる存在であり、
そんな女性との恋愛劇がぼくの中で未消化のまま放置された感じである。

ところで、この機会に細野不二彦という漫画家を調べてみたら
意外な、なおかつ非常にオタクな事実にびっくりした。
細野不二彦のデビュー作は意外や意外、
高千穂遥×安彦良和「クラッシャー・ジョウ」だったのだ。

この作品にマンガがあったことすら知らなかった。
「クラッシャー・ジョウ」のキャラクターデザインは安彦良和であり、
文字通り「機動戦士ガンダム」「ダーティー・ペア」「アリオン」で
言わずもがなのデザイナー(漫画家)である。
しかしながら、この「クラッシャー・ジョウ」は、
今は亡き『マンガ少年』に1979年計3ヶ月連載されている。
このマンガ雑誌は、実は漫画家フリークには超有名で、
かの手塚治虫「火の鳥」、石森章太郎「サイボーグ009」
そして大友克洋「SOS東京探検隊」(単行本持ってます、もちろん火の鳥もだけど)
までもが連載、掲載されていたマニアックにしてカリスマ的雑誌なのだ。

ぼく的には、細野不二彦と言えばサンデー連載の
「さすがの猿飛」「GUーGUーがんも」「どっきりドクター」
なんかがインスパイアされる。
まあ、アニメにもなった作品だけに印象強いですよね。

そんな中で、「ママ」という作品は、
17歳の高校生・萩原行と同じ17歳にしてバツイチ子持ちの江夏みさを、
そして行の同級生で恋人となる佐倉恵との三角関係をベースに、
江夏の息子である留ボーがトリックスターとなり、
最終的に行と江夏が結ばれるというストーリーである。

ところで、この作品によく比較されるのが、
同じ小学館のスピリッツで連載していた「めぞん一刻」である。
この作品も、未亡人の音無響子と浪人生の五代裕作の恋愛劇で、
このときのトリックスターは音無響子の飼い犬にして、
音無響子の死んだご主人と同じ名の「惣一郎」
そして一刻館に住まう怪しい人々であり、
この辺はルーミックワールドの何ものでもない。

だから、このふたつの作品は設定は非常に似てるにしても、
似て非なり、といった感じがする。

ということで、この細野不二彦の「ママ」については、
いまの自分の立場にとてもマッチした、
非常に酷な作品として記憶されることになった。

ところで、細野不二彦って、もともと「スタジオぬえ」という
80年代のアニメではとても活躍したアニメ制作会社の出身だったんですね。
まあ、おたくな話題で申し訳ないが・・・


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