このマンガを詠め!サブカルエンタな道

メジャー、マイナー限らず個人的にマンガやアニメをご紹介。記憶の片隅で残るものがメインかな・・・

性教育としてのメルモ

2006年02月16日 23時39分24秒 | 最近のレビュー
手塚治虫が性に対して突っ込んだ作品を残したとすれば、そのひとつは「ふしぎなメルモ」である。

メルモは、天国のお母さんから若返ったり、大人になったりする不思議な魔法のキャンディーをもらい、そのキャンディーでいろんな事件を解決していく、いわゆる魔法少女系の作品だ。

しかし、手塚作品だからなのか、ストーリーはエスカレートしていく。
大人の女になったメルモは、9歳のくせにエロティシズムを感じさせるような容姿になり、それ相応の反応を回りはし、そういうことを想起させる描写がアニメで表現される。
そうかと思えば、どんどん若返っていき、しまいには受精卵、そして精子と卵子に分離し、微細胞レベルまでミクロ化していく、という生物学的な表現が現れる。

まさに、性教育を絵に描いたようなアニメである。
実のところ、ぼくはこのふしぎなメルモで精子と卵子が受精して子供ができることを知った。おそらく10歳ぐらいのメルモとそう対して変わらない年齢だったと思う。そんな内容は理科の授業でもまだ出てこないし、まして性教育にはあと2年ほど早い時期である。
ぼくはこのことを知ったとき、当然精子と卵子が結合する行為がどのようなものかについては無知だったことは言うまでもない。

では、どのように結合するのか。

この時期、男女が結合するなどキスという行為以外知らないわけで、ぼくは口から口へ精子が運ばれ卵子にたどり着くのだと真剣に想像した。しかし、そのときの疑問は、では挨拶代わりにキスをする欧米人はいつでも妊娠してしまうのでは、ということだった。

こんな気持ちの悪い想像をさせる「ふしぎなメルモ」は、おそらく手塚治虫だからこそ創造しえた性教育漫画であると思う。


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