須藤甚一郎ウィークリーニュース!

目黒区議会議員・ジャーナリスト須藤甚一郎のウィークリーニュースです。

559号 緊急!目黒区の横田経営企画部長が辞職!代表監査委員に!その裏に何が!

2009-09-29 | 記 事
★緊急!明日、横田企画経営部長が辞職、そして監査委員に!

洗足学園跡地の陳情審査の結果を報告するまえに、今日は突発した目黒区監査委員についての重大問題をお伝えする。
目黒区長・青木英二が、こんなやり方をしたのは、区の幹部職員の天下りを率先してやっていることだ。いや、それどころではない。連日大騒ぎになっている、JR西日本の脱線事故の調査委員会のJR出身の委員が、JR西日本に情報を漏洩した事件のような不正が、いつ起きても不思議ではなくなる。

区長・青木が、目黒区の現役の横田俊一経営企画部長を明日9月30日付けで辞職させ、同日に監査委員に選任する議会の同意を求める候補者にするとして、昨日の議会運営委員会に報告があった。
こんなやり方は、目黒区政を公明正大、まったく疑惑のない透明な区政にしようとする意気込みがないといえる。監査される側の現職部長が、突然、監査する側の監査委員に早替わり。こんなことで適正な監査ができるわけがないよ。
むろん、ぼくは大反対だよ。

★監査委員は地方自治体のお目付け役だよ!

そもそも地方自治体(地方公共団体)の監査委員とは、地方自治法第199条で、その「職務権限」をつぎのように定めている。
「監査委員は、普通地方公共団体の財務に関する事務の執行及び普通地方公共団体の経営に係る事業の管理を監査する。②監査委員は、前項に定めるもののほか、必要があるときは、普通地方公共団体の事務の執行について監査することができる」

つまり、監査委員は、地方公共団体の財務をはじめすべての事務(事業)について監査するのが仕事だ。地方公共団体が、財務、すなわち税金の無駄遣いをしていないか、そして事業で不正が行われていないか、と厳しくチェックするお目付け役なのだ。
目黒区には、地方自治法、条例の定めによって4人の監査委員がいる。4人の監査委員のうち2人は識見を有する者、あと2人は区議が監査委員をやる。識見を有する者のうち、区職員経験者は1名に地方自治法で限定されている。

★前任者・大竹監査委員も区職員OB、偏向した監査ばかりだった!

9月の定例区議会の最終日、つまり明日30日に識見を有する者のうちの1人である大竹勲監査委員が辞める。大竹氏は、区職員OBで、代表(常勤)監査委員を2期8年務めた。1週間ほど前に、早々と大竹氏がぼくらの会派「独歩」の控え室にひょっこり顔をだして「8年間、お世話になりました。辞めることになりました」と挨拶にきた。

大竹氏は、8年間も代表監査委員を務めた。が、ぼくは何件もの住民監査請求をし、また他の監査請求や定期監査を通じて、大竹氏の監査委員ぶりを十分に知っているけれど、まったく駄目な監査委員だった。監査請求の監査に関しては、いつも区長サイドの肩を持ち偏向そのもの。行政のお目付け役の役割を果たしていなかった。
代表監査委員だったのに、地方自治法すら満足に勉強せず、定期監査で区議の政務調査費を監査したとき、利害関係者である議員選出の監査委員を排斥せずに監査を実施し、違法な監査をやったのだ。

ほかにも、ぼくが政務調査費の一部を、適法に旧庁舎売却に関する住民訴訟経費に使ったにもかかわらず、当時、住民監査請求が石山京秀区議から提起された。その監査結果で、大竹監査委員は、違法であるので、返還させろと区長・青木に勧告した。
その結果、区長・青木がぼくに返還命令の行政処分。ぼくが、処分取り消しの行政訴訟を起こし、昨年11月に勝訴。そもそも大竹監査委員らの監査が違法だったのだ。ちなみに、敗訴した区長・青木が控訴し、本日午後、その控訴審の判決があるのだ。

★横田部長は、監査委員に不適格だ!報酬は月額65万円も!

地方自治法第196条で、監査委員の「選任及び兼職の禁止」を定めている。
「監査委員は、普通地方公共団体の長が、議会の同意を得て、人格が高潔で、普通地方公共団体の財務管理、事業の経営管理そのだ行政運営に関し優れた識見を有する者及び議員のうちから、これを選任する」とある。
しかし、横田経営企画部長は、これに該当するとはとうていいえない。
今日、辞めさせるのは、第196条で区職員との兼職を禁止しているからだ。

横田氏が総務部長のときだった。包括外部監査の厳しいというか、当然の監査結果がでて、そんなことならば、もう主な外部監査をしたのだから、目黒区は今後包括外部監査をやめるという方針を発表した。
そのとき、ぼくがやめるには、条例の改正をしなければないないと質疑をしたら、当時、横田部長は、地方自治法すら読んでなく、条例改正は必要ないと答弁。佐々木一男助役があわてて訂正してたっけ。

横田部長は、監査事務局長など、監査関係の経験はなく、監査についてはズブの素人だ。いや、それ以下かも知れない。そんな部長を区長・青木は、なぜ定年になる来年3月を待たずに、半年前に辞めさせて、代表監査委員にするのは、いったい裏に何があるのだろう?おかしな話だよ。ちなみに、常勤の代表監査委員の月額報酬は、約65万円だという。こんなおいしい天下りはないよ。
(9月29日午前11:45更新)

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