心に残る名言でした。人知れず亡くなっていた高倉 健が発した言葉です。テレビドラマは全くの無縁で、自身は映画俳優ですと公言してはばからない一途な役者でした。映画の役のイメージを保ったままで世間でも行動して寡黙な姿を表現していました。ですから亡くなった事も一週間以上もたって世間に公表されました。
お袋が映画を好きで、小さい頃に高倉 健のヤクザ映画はよく見に連れて行ってくれました。子供がヤクザ映画ってどうかと思いますが、不良にもならずに還暦まで過ごしましたから、映画の影響は関係なかったようです。ヤクザ映画と云ってもタケシのアウトレイジ的内容じゃなくて、弱きを助け強きを挫くって感じで勧善懲悪の世界でした。例えが悪いけどアメリカ版スーパーマンみたいなヒーロー映画でしたから、悪に染まる事が無かったのかも。
年を取ったせいか昭和のスターが次々にいなくなるって寂しい気がします。 三船敏郎や寅さんの渥美清も、今はいません。自分が小さい頃は娯楽がなくて映画が唯一の楽しかったレジャーの一つでした。そんな思いがあります。
昔は映像技術そのものが貧弱でしたから現在の最新技術を屈指した映像とは比較になりませんが、白黒だった映画から総天然色ってうたい文句でカラーになった時は大変な興奮でした。
幻想回帰する年寄りの戯言でした。