Good News Ministry

聖書的観点から見た世界の社会的、政治的、文化的、地域的現実を捉え、祈り備える。

アメリカとトルコ対立激化 ビザ発給停止 

2017年10月10日 | 世界情勢
去年、トルコで起きたクーデター未遂事件に絡んでアメリカ総領事館の職員が逮捕されたことを受け、トルコ、アメリカ両国がビザの発給を停止するなど両国の対立が激しさを増しています。トルコのアメリカ大使館は8日、トルコ国民へのビザの発給業務を停止しました。先週、イスタンブールのアメリカ総領事館のトルコ人職員が去年のクーデター未遂事件に関与した疑いでトルコ当局に逮捕されたことを受けての措置です。一方、トルコ側も同日、アメリカ国民へのビザの発給を停止しました。クーデター未遂事件以降、トルコ側が首謀者だと主張するイスラム教指導者・ギュレン師の身柄を巡り、トルコと亡命先のアメリカとの関係は悪化していました。さらに、トルコメディアは9日、容疑は不明ですが、アメリカ総領事館の別の職員にも逮捕状が出されたと伝えていて、両国の関係悪化がさらに深刻化するのは避けられない状況です。(10/10/2017 ANN)

サウジとロシア 兵器売買合意

2017年10月05日 | 世界情勢
ロシアのプーチン大統領は5日、訪露中のサウジアラビアのサルマン国王と会談した。サウジ国王のロシアへの公式訪問はソ連時代を通じて初めて。中東情勢やサウジへのロシア製兵器輸出などについて協議し、露主要紙コメルサントによると、会談では、ロシアの最新鋭の地対空ミサイルS400を含む約30億ドルの兵器提供に合意する見通しという。親米国として知られるサウジだが、シリアやイラクの情勢が流動化する中、ロシアは軍事的にもサウジとの関係を強め、中東への影響力拡大を狙っている。クレムリン(露大統領府)で開かれた歓迎式典では、ショイグ国防相らロシアの要人が、数十人のサウジ側代表団を迎え、異例の歓迎ぶりを示した。

会談冒頭、プーチン大統領は「史上初めてのサウジ国王の訪露は、そのこと自体が意義深さを語っている」と述べた。サルマン国王は「平和と安全保障、世界経済発展のため両国関係を深めたい」と語った。会談では、石油輸出国機構(OPEC)とOPEC非加盟国が2016年12月に合意した原油の協調減産の期間延長問題についても協議したとみられる。OPECの盟主のサウジと非OPECの代表格のロシアは共に延長を模索している。一方、シリア問題では両国の協力は困難な情勢だ。ロシアはアサド政権を支持し、イランとも協力して軍事介入しているが、サウジはイランを敵視し、シリアでは「自由シリア軍」などの反体制派を支援している。(10/06/2017 毎日新聞)