Good News Ministry

聖書的観点から見た世界の社会的、政治的、文化的、地域的現実を捉え、祈り備える。

サウジ 石油依存脱却 投資国家目指す

2016年04月26日 | 世界情勢
サウジアラビアのムハンマド副皇太子は25日、石油への依存度を低下させ、世界的な投資国家への転身を図る包括的な経済改革案を明らかにした。国防相のほか、経済開発評議会のトップを務める副皇太子は、サウジの長期的な経済計画を指揮している。副皇太子はこの日、昨年の即位後初となる国民向けテレビインタビューで、野心的な経済改革構想「ビジョン2030」を発表。サウジは原油収入への依存から脱却する必要があると訴え、投資収益を新たな収入源に育てる考えを示した。その上で「2020年には原油がなくても生き残れると思う」と述べた。サウジの財政方針や経済構造をめぐっては、原油価格が急落し始める2014年以前から持続不可能との指摘がエコノミストらから上がっていたが、長引く原油安により経済立て直しが喫緊の課題となっている。副皇太子はその中で、公的投資基金(PIF)の資本を6000億リヤル(1600億ドル)から7兆リヤル(2兆ドル)に引き上げると表明。予定している国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)調達資金を元手に、今後はPIFがサウジの海外投資の中核的役割を担うとの考えを示した。「暫定データの分析によると、PIFは世界の投資能力の10%超を支配する見通し」という。

副皇太子はアラムコのIPOで、株式の最大5%を売却する考えを表明。アラムコはエネルギー企業へと生まれ変わるとし、価値は2兆ドル以上に上るとの見方を示した。アラムコはサウジの巨大な原油埋蔵量の権利を握っており、副皇太子は1%の株式売却でも世界最大のIPOとなると述べた。またアラムコの傘下企業や他の公的企業も上場させる考えを示し、民営化の最大の利益の1つは、透明性向上と汚職抑制への寄与だと述べた。改革案ではさらに、女性の労働参加の拡大を目指すほか、外国人による長期的な労働・滞在を可能するグリーンカード制度を5年以内に打ち出すことも盛り込んだ。ムハンマド副皇太子はまた、この構想は原油相場がバレル当たり30ドルの水準を前提としているとしたが、「これを割り込む水準でも対応できるようにした」と明らかにした。一方で、世界の需要が改善していることを踏まえると、「原油が再び30ドルを割り込むことは不可能に近い」との見方を示した。(4/26/2017 Reuters)

報道の自由度ランキング 日本は72位

2016年04月20日 | 世界情勢
国際NGO「国境なき記者団」は4月20日、同団体がまとめた世界各国の報道の自由度ランキング2016年版をインターネット上などで発表した。日本のランキングは前年の61位からさらに後退し、180カ国中72位となった。2014年時点では59位で、年々順位を下げている。ランク後退の原因について、団体はウェブサイトで「日本のジャーナリストは厳格な法律によって『国家の秘密』の調査を自主規制させられている。『国家の秘密』には第一原発事故や皇室、国防などすべてが含まれる」と発表している。発表に先立ち、同団体は4月11日の声明でも、国谷裕子さんや古舘伊知郎さん、岸井成格さんら人気ニュース番組のキャスターが一斉に降板した問題を取り上げ、「安倍晋三政権はメディア規制を強め、市民の知る権利を奪っている」と指摘していた。(4/20/2016 The Huffington Post)

第3次世界大戦 すでに始まっている可能性

2016年04月11日 | 世界情勢
イラクで米海兵隊員が最近死亡したことによって、米国が現地で発射基地を設置していた事実が明らかになった。また、米国防総省がイラク駐留米軍の総数を最大で2000人も虚偽報告していた事実も露呈した。イラク戦争における最大級の米軍事施設があるこの地に、もう1つの発射基地が存在しているとみられる。米特殊作戦部隊がこの一帯で展開しており、国防総省はさらに多くの軍を送り込むことを計画。言葉遊びなどではなく、アメリカはイラクに地上軍を送り込んでいるのだ。この地域の先行きには暗雲が垂れている。シリアでは、中央情報局(CIA)に支援された武装勢力が、国防総省の支援を受けた武装勢力と戦っている。英国とヨルダン、そして米国の特殊作戦部隊はリビアにいる様々な敵と戦っている。

破綻国家としてのリビアは、初期段階のイラクとほとんど同じようなもので、隣国にも悪影響を与えそうだ。イラクは、ヨルダンのアブドラ国王が言うところの「第3次世界大戦」の中心地にとどまり続けている。そこで過激派組織「イスラム国(IS)」は誕生し、米国は長期的な防御体制を強化している。議論の余地はあるが、イスラム国とイラク、米国の物語は、第1次大戦後のオスマン帝国の怠惰な分割に遡ることができる。しかし、現在の状況は2003年に出現した。その年の米国のイラク侵攻によって、今や中東で展開している軍を解き放つようになった。

イラク侵攻後のゆがんた戦略によって、シーア派が優勢でイランが支援する政権が据え付けられた。スンニ派の参加は限られた。シーア派を資するような宗派間の争いと中央政府の腐敗は、仕事のない非イデオロギー信奉者と、目的を持った狂信者をともに駆り立てた。できの悪い政策が、その関係を強固にした。ISの上級司令官は、米軍がイラクに設置した収容施設「キャンプ・ブッカ」が、分裂の中での暴動的で神政国家の台頭に直接、責任があったと説明した。しかし、当時はイラクの大部分は世俗主義にあった。この司令官は「すべて成功した。それはわれわれのイデオロギーを作ってくれた」と言い、「われわれは以前は、バグダッドでもどこでもこのように一緒になることは決してなかった」と述べた。そして、イラクでは最初にアルカイダが登場し、その後継となるISが続いた。

(カリフ国家や孤独な狼たちといった)恐怖を利用したワシントンの1年半に及ぶ急ぎ足の政治と、パリとブリュッセルでの同時攻撃、そして、アメリカのイラクへの再侵攻によって、ヤズィーディー教徒の救出から奇襲部隊への空軍力の提供、さらには今日の地上軍の投入まで、迅速に行われるようになった。(あらゆる米国の指導者らが約束してきたように)ISが仮に壊滅しても、イラクやシリアをはじめ、中東のあらゆる地が、世界の他の国々を苦しめることだろう。ISは1つの反応なのだ。その存在がなければ隙間が生まれ、他の何者かがそれを埋めることになるだろう。問題の根源は、数多くのレジームチェンジでもたらされた、中東の力のバランスの崩壊だ。

イラクのスンニ派支配の占領地にいるISを攻撃するために、米国が支援をしている主な軍隊は、シーア派の武装組織だ。「人民武装軍団(PMU)」という新しい名前が彼らには与えられているが、そのこと自体は彼らが何者であるかを変えることはない。1つの特におぞましい例がある。シーア派の兵士が、スンニ派の囚人を処刑すべきかどうか、彼のインスタグラムの閲覧者に尋ねたのだ。ワシントンは、武装組織と米国がイスラム国の悪いスンニ派という共通の敵に対し、団結しているという希望に固執している。イランと、バグダッドにいるその味方は同じシーア派の武装組織を支援し、今後もこれはスンニ派に対する戦争だと広く認識することになりそうだ。

イラクにいる非IS戦闘集団の仲介による停戦については、17万に及ぶ米軍が約9年間にわたり、実行しようとしてできなかったことを踏まえれば、より限られた資源でなおかつ、タイトなスケジュールで、それを再度試して成功を収めることは、かなり難しそうだ。米国が先に進むために、どんな解決策を持っているか、あるいは、いかに信頼性を得て彼らにアピールすることができるかは不透明だ。しかし、多くの武装集団は自らの目的達成のため、米国の軍事力に接近しようとして協力するだろう。状況の変化が見渡せないなかで、あるコメンテーターの言葉を借りれば、オバマ大統領の後継者は、最小限の利得のために多大な支出を必要とする「大胆で新たな10年続いた戦略」を継承するだろう。問われるべきは、前回のイラク戦争がうまくいかなかったのに、なぜ今回はうまくいくのか、だ。(4/11/2016 Reuters)

*本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。筆者は、米国務省に24年間勤務。著書にイラク再建の失策を取り上げた「We Meant Well: How I Helped Lose the Battle for the Hearts and Minds of the Iraqi People(原題)」などがある。最新刊は「Ghosts of Tom Joad: A Story of the #99 Percent(原題)」。

休み明けに急増!若者の死因トップが自殺なのは先進7か国で日本だけ 

2016年04月05日 | 社会問題
内閣府の「自殺対策白書」によると、子どもの自殺は、春休みや夏休み明けの新学期に多く起きている。子どもの自殺を防ぐにはどうしたらいいのだろうか?

■若者の死因“トップ”は自殺
 先月、改正自殺対策基本法が衆院本会議で可決・成立し、今月から施行された。今回の改正では子どもの自殺対策が強化され、学校は保護者や地域の住民らと連携しつつ、児童や生徒の心の健康を保つ教育や啓発を行う努力をする事などが新たに盛り込まれた。今回、法律に子どもの自殺対策が盛り込まれた背景には、若者の自殺が多い事がある。15歳から20代の死因を見ると、「自殺」で亡くなる人が最も多く、「不慮の事故」や「悪性新生物」「がん」を上回っている。こうした若い人たちで自殺がトップなのは、先進7か国では日本だけだ。なぜ自殺してしまうのか。中学生の場合、男子は「学業不振」が一番多く、その次に家族からの「しつけ・叱責」と続いている。また、女子は「学校の友達との不和」「親子関係の不和」の順で多くなっている。自殺の問題ではいじめがクローズアップされがちだが、いじめ以外にも様々な原因があるのだ。

■子どもの自殺を防ぐ「授業」
 文部科学省は以前から、子どもの自殺を防ぐための授業を少しずつ広めようとしている。この授業は自分の心のSOSを知るだけでなく、友人の心のSOSに気づいた時にどう対処すればいいか学ぶ事も大きな目的だ。子どもの自殺予防に詳しい四天王寺学園小・中学校のカウンセラー・阪中順子先生によると、「自殺を考えるほど追い詰められた子どもは、同世代の友人に気持ちを打ち明けるケースもあり、学校で自殺予防教育をする事は大切」と話している。この授業では、例えば誰かに「死にたい」「消えてしまいたい」などと打ち明けられた時は“きようしつ”「気づいて」「寄り添い」「受け止めて」「信頼できる大人に」「つなげる」事が大切という事を教える。

■「絵本」で命の大切さを伝える

 こうした中、絵本を使って“命の大切さ”を伝える授業をしている人もいる。先月、東京・中野区の中学校で、ある授業が行われた。絵本作家の夢ら丘実果さんが、自信をなくした鳥が森の友達に支えられ、元気を取り戻していく絵本を読み聞かせていく授業だ。この10年間で、400校以上でこうした授業を行ってきたという。かつて授業の後に「死にたいと思う事があった」など悩んでいる小中学生から感想が寄せられた事もあったそうで、夢ら丘さんは「心の病気の存在を知り、友人の話を聞く事が“心の薬”になる事を知ってほしい」と話している。

■コンビニとの協力
 一方、東京都も独自の取り組みを始めている。都内のコンビニ約7000店舗に協力してもらい、コンビニの店員が孤立していると感じた児童や生徒に声をかけたり、悩み事の相談電話を紹介したりする取り組みを今年度にも始める方針だという。具体的にどう声をかけるかなどは、これから検討されるという。

■SOSサインに敏感に

 子どものSOSサインに対して敏感に気づく事は大切だが、気づいた後にどう対応すればいいかはなかなか難しい。その一つのヒントとして、東京都の教師向けの資料によれば、例えば友達や家族関係で孤立感のあるような子どもが「寝不足」「やせてきた」「視線を合わせない」などの変化があったら、まずは「どうした?」とさりげなく声をかけて注意深く見守る事が必要とされていて、これも参考になるかもしれない。子どもたちも一人で悩んでないで周りの人に頼ってほしいが、もし周りの人に悩みを打ち明けにくかったら、文科省の「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310)や、NPOチャイルドライン支援センターが運営する「チャイルドライン」(0120-99-7777)などもあるので、こうした電話相談を利用する手もあるだろう。(4/04/2016 NNN News)

コンビニに協力を要請する程、状況は切羽詰まっているという事だが、何故、このような深刻な社会問題に対して、日本の地域教会は蚊帳の外にいるのだろう?マスコミから宗教団体は別枠と捉えられているのだろうが、このように捉えられている側にも責任がある。いずれにせよ、教会が地域コミュ二ティーから認知されていないことの一つの現れである。いったい何のための地域教会なのか??

日本初 キリスト教映画3作品連続公開!

2016年04月01日 | Weblog
日本で初めて、キリスト教映画3作品が連続公開される。5月28日(土)から「復活(原題:Risen)」、6月18日(土)から「天国からの奇跡(原題:Miracles From Heaven)」、7月9日(土)から「祈りのちから(原題:War Room)」がそれぞれ3週間限定で、計9週間にわたって公開される。いずれも、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントからの配給で、全米で大ヒットを記録した作品だ。

第1弾となる「復活」は、イエス・キリストを処刑したローマの百人隊長が目撃するキリストの“復活”を描いたスペクタクル歴史超大作だ。2月19日に全米で公開されると、超大作「デッドプール」「カンフー・パンダ3」に続き、興行収入第3位(2月19日から21日の3日間で約13億円)にランクインした。監督は「ロビン・フッド」「ウォーターワールド」のケヴィン・レイノルズ、主人公である百人隊長クラヴィアスには「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ、彼の部下ルシウスには「ハリー・ポッター」シリーズのドラコ・マルフォイ役で知られるトム・フェルトンが扮している。

第2弾は、実話を基にした奇跡と感動の物語「天国からの奇跡」。「ダラス・バイヤーズクラブ」やTVドラマ「エイリアス」シリーズのジェニファー・ガーナーが主演を務める。米国では3月16日に公開されたが、超大作「ズートピア」「ダイバージェント」シリーズ最終章前篇“Allegiant”(原題)に続く約16億5千万円の成績で週末興行収入第3位(3月18日から20日の3日間)という大ヒットスタートとなっている。

第3弾の「祈りのちから」も同様、昨年米国で公開された際には公開2週目に週末興行成績ナンバー1ヒットとなり(2015年9月4日から6日の3日間)、最終興行収入は80億円を超えた。人は誰でも行き詰まることがあるが、その時「祈り」が最強の力になるという力強いメッセージを持った作品だ。米国でのキリスト教映画の人気は非常に高いことがうかがえるが、ここ数年は、世界的に人気を集めたキリスト教映画が日本でも相次いで公開されて話題を呼んでいる。

2014年は「ノア 約束の舟」に始まり、「神は死んだのか」「天国は、ほんとうにある」が同時公開された。20152年は年明けから「サン・オブ・ゴッド」「エクソダス:神と王」と超大作が続き、聖書の終末を描いた2作品「レフトビハインド」「リメイニング」が同時期に公開されるという単なる偶然とは言いがたい出来事もあった。そして今年はなんと、3作品連続公開だというのだから、奇跡と祈り、そしてたくさんの愛に満ちたこれらの作品が、日本でも多くの人々の目に留まることに期待が高まる。各作品3週間限定上映。ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。3作品で使うことのできる共通セット券「クリスチャン映画3作品共通セット前売鑑賞券」(3千円)も発売されている。(3/31/2016 Christian Today)