いざ、箱根！（６）

がっちりとした感じの若い車掌さん。
自分の前に来ると声をかけてきた。
「レッズサポですか？」
あまりにも突然の問いかけに思わず、「えぇ。」とだけ答える。
まぁ確かに胸ポケットに入っている携帯にはユニストラップがごろごろついているし、左手にはレッズのミサンガ、被っている帽子は黒いものだが小さく浦和レッズの文字が入っている。
「僕もレッズサポなんです。」
そう言って車掌さんは笑みを見せて、車掌用の小さなかばんについている闘莉王のピンバッジを見せてくれる。
「どこで見ていますか？僕はゴール裏です。」
「今は指定席です、昔はゴール裏だったんですけど、さすがにしんどくって。ゴール裏って、浦和まで通ってるんですか？」
「小田原から浦和へ行っています。チームが前日抽選とか出てくれるんで、試合開始前に合流してます。」
すげー、小田原から通ってんのか。
俺なんか、鎌倉から通っているだけで辛かったのに、すげー人がいるもんだ。
すぐに電車が動き出したので、それほど多くの話しはできなかったけど、箱根の山の中まで来てレッズサポに、いやレッズサポの車掌さんに出会えるとは思わなかった。
強羅で降りるときには、
「今年こそリーグ獲りましょう。」
「また、浦和で！」
と声をかけました。いーなー、こういうのって。

ちなみに写真の車両の前面についているあじさい号のマーク。
この箱根登山鉄道はこの時期、あじさい電車として特別車両を走らせています。
指定券を発売して夕方から４～５本程度走らせているようだ。
沿線にはあじさいが咲いており、夜はそれをライトアップさせて、その中を走ると言う趣向のようです。
金曜でしたが、朝の時点でほぼ完売でしたね。

つづく・・・・