JE8KQR 業務日誌 

JARL社員(北海道区域)2期目

顛末記

2015年07月15日 | アマチュア無線
昨年12月26日に逝去された
JA3HXJ 長谷川氏が昨年7月頃に親しく
されていたJARL会員に対して発信したメールを
公開させて頂きます。

この文章(顛末記)は、昨年の社員総会前から総会後の
理事会までに何が起こっていたのか?
JARLの会長を選出するに何があったのか?が
記されております。
1度読んだだけでは分かりにくい所があると思います
何度も読んで頂けると幸いです。


******************************************
猛暑の7月を迎えるにあたり遅ればせながら
過日開催の社員総会顛末記をお送りします。
こういう事が実際に起こるのですから、
やはりJARLはまだまだ未開発組織です。

今回の結果はある意味残念ではありましたが
JARLの現状を反映しており、そう驚きもなく厳粛に
受けとめています。このメールは情報を共有することに
よってこれからに備えることを願ってお送りします。

さて、新年度の理事会の評価がどう下されるかですが
基本的にはようやく始まった改革を継続できるか否かに
かかっていることもあり、この灯を絶やさないために
どうしてもまとまりが必要でした。

お蔭さまで8人が集結し、結果的に7人が最後まで結束を
乱さず行動できました。一人の造反者については
後で詳しくお話しますが、これが驚くべき内容で
本件の主題の一つです。意識的に犯人探しをしたわけでは
ありませんが徐々に飛び込んでくる情報を確認すると
大きな課題が残され この事実は信頼できる方々と
共有すべきもだと考えます。

まず 当初賛同した8人のうち誰が我々の意図に
反したのかというと、推薦理事のH氏でした。
この方は、事前に稲毛会長が直接本人に依頼し快諾を
得た人だと聞いておりました。
この方を推したのがH専務であることも事実です。
私は稲毛氏やH専務氏ともJARL運営や今回の社員総会を
乗り切るために日夜奮闘した仲間ですから、H氏から
協力が得られるのは当然の事と疑いもしませんでした。

5月7日に大塚事務局で実質最後となる理事会の議案調整を
行いました。ここには伊部副会長も参加し議案の是非に
ついて検討を加えるはずでしたが、当日朝 大塚事務局に
到着すると専務から「稲毛さんから電話」と呼ばれました。
稲毛氏は「家内の調子が悪いので今日は欠席する」という
内容を私に告げました。私はこんな重要な時に会長が出席し
なければ、人事に関する重要な議案はどうなるのか?と
聞くと、4月22日にすでに専務と調整が終っているので
それに沿って進めてくれ!という事でした。
家族の病気という理由で欠席など出来ないのが組織のリーダー
だと思うのですが、今振り返るとこの欠席は今回の結末と
密接な関係があり意図的であったと思われます。
会長欠席のまま、当日見せられた議案をみて驚いたのは
突然のH専務とT事務局長の交代です。
さらに推薦理事にH氏とすでに決まっていたことです。
疑問は伊部副会長からも発せられました。
いつもならこのような手順は無く事前に何らかの打診があるの
ですが今回ばかりはなぜこうなるの?という疑問でした。

この日の電話で稲毛氏は
「4月22日に事前に決めたとおり・・」と言っており
少なくともこの時点ですべての結論が存在したことが分かり
不可解な時間でした。この事実を観ても、ある集団が積極的に
流布している「長谷川がTを無理矢理専務にさせた・・」と
いう事実は全く無い事が解ります。
この人事はH専務、稲毛ラインの事務局主導で事前に
決められていたものでした。

そしてその場で登場した課題が社員総会の議長団の人選でした。
今回 種村氏が理事候補になったことで当然人事の交代が
予想されていました。
ここで前回の議長宮本氏と、東海のH氏という名前が登場
しました。二人同時の議長交代は考えにくいことから宮本氏の
留任は予想されていましたが、H氏については面識がなく
この人選の経緯について確認しました。
H専務から「稲毛会長が頼み込んでお願いし、既に本人の
承諾を得ている」という説明がありました。
私は稲毛会長と親しい人なのか?前議長の種村氏とも
相談したのか?それより東海の木村本部長はどう言っている
のか?と問いかけました。
H専務は当然相談しているはずだと答えました。
専務理事は執行理事です「・・・はずだ!」とうのも妙な話し
でした。

その翌日8日は機構改革ワーキンググループの最後の会議が
ありました。委員として出席の木村理事の到着を待って
早速「いつの時点で議長団としてH氏の起用について相談が
あったのか?どんな人物なのか?」を尋ねました。
木村氏はそんな相談は全く無く初めて聞いた話しだと
答えました。そこで再度 H専務に話しが違うようだが、
なぜ東海地方本部長の意見を聞かずに大事な人事を決めた
のか?と聞くと、今度はT事務局長がDXの仲間である
東海のH氏を誘ったから詳細は知らないと説明が変りました。
更に電話にて種村氏に同様の確認をしましたが、この人選に
ついては正式な相談を受けていないという事でした。
この経緯を聞き木村本部長からこの人事について異議が出ました。
これは私が聞いた話として、K氏を信奉するDXグループの
一員である東海のH氏を同じDX仲間のT氏が誘った事が
分かりました。稲毛氏にこの方について確認しましたが人物像に
ついて良く知らないという事でした。木村氏はこの背景では
偏った采配を想像させる恐れもあり、人選を見直したら
どうかという提案がありました。

事実 K氏の公開情報ではT氏の専務理事就任は歓迎するが、
H氏の推薦理事に問題があると強力な異論がでています。
このねじれをどう解釈するかの前に不自然な背景を感じました。
総会への影響を懸念した結果今回の議長人事に至りました。

私は人事不介入を貫いてきましたが、この件に関しては
直前の一大事と協力依頼があり この人選に関わりました。

今回 JARLは大幅に理事が入れ替わりました。
実はこの2年間に凄まじい変化を遂げたJARLですが
会員にはその成果が正しく伝わっていません。
一例を挙げるとTSS問題も事実でない情報を意図的に流し
運営を妨害する理事まで出現させてしまいました。
改革とは程遠い状況が大きな障害となっていることさえ
会員が知らない組織です。
社員総会でもこの情報を出した理事の意見を鵜呑みにして、
あたかもTSSからアグレックス社への業務委託変更に
疑念があるような質問が登場しています。
やがて公判の結果から事実が明白になりますが
私は当時アグレックス社の幹部に、会長・事務局出席の場で
「本来は公開入札により業者選定をすることが基本だ!
前回の選挙開票でお世話になり、既に基本契約がある事から
お付き合いが始まるが次の更改時には競合入札とする事を
望んでいる。その前提で進みたいがどうか?」という条件を
申し添え相手も了承しています。

ライフメンバーの扱いも何十年経っても解決の糸口さえ
見つからなかったのですが、曲がりなりにも合意を得ました。
JARLニュースの経費も電子化などの促進を図る事により
近い未来が見えたばかりです。
この勢いを次に申し送り、志(こころざし)を実行する為の
システムを作りたいという願いが根底にありました。

このような事情の中で社員総会を迎え新理事が承認され
二人を除いて15名の理事が就任しました。
それを受け同日社員総会終了後第18回理事会が開催されました。
ここでの結果が冒頭にお話した内容ですが
興味深い推薦理事H氏が何故 当初の意図に反して山之内氏に
投じたのか、その謎がなかなか解けませんでした。
単なる裏切りだったのか、それとも何か深い事情が有ったのか・・
その背景と事実が判ったのは6月22日の夜でした。
この結論は二つの証言からもたらされたもので
事実であることを再度申し上げます。

6月14日夜、稲毛氏は山之内氏を呼び出しました。
この日は議長団との打ち合わせ日で夕方まで私たちと
同席していました。終了後急ぎ席を外した稲毛氏の目的が
山之内氏との打ち合わせでした。その席で話された内容は
今回は避けますが、ただ一つ申し上げれば、伊部・長谷川の為に
会長の仕事が十分にできなかったという趣旨の発言が確認できます。
そして煩いこの二人を排除しなければならないと添えらていました。
22日夜、どうしても確認したかった内容が判明しました。
推薦理事のH氏が言ったことは「今回の会長互選は指示通り
山之内氏に投票し 予想通りに良好なスタートが切れた」でした。
山之内氏への投票指示は稲毛会長からあり当然それに従った。
稲毛会長からの指示に従うのは推薦された者として当然!とばかり
全く悪びれることもなく語っています。
間接的な依頼を通じ信頼した結果がこうなったことは、
その伝達者が造反したという事になります。

T氏は種村氏へ投票しており
実に不可解な結果になりました。そこで明白になったことが
同調したそぶりを見せながら水面下で相手側と接触し
相反する工作をした張本人が稲毛氏自身であったということです。
前回 我々が努力し会長に押し上げた人物が、
猛反対された反対側につくという最低なできごとは、怒りをこえ
形容しがたい事実でした。
会長として直前までそぶりを見せずに裏工作した稲毛氏は
重大な背任行為をしたという事になると思います。
今回山之内氏8票、種村氏7票で、前回のような票のばらつきは
見られずかなり統制のとれた行動が双方に観られました。
その中で、稲毛氏が伏見氏と別にもう一人山之内氏に入れるよう
耳打ちした人物がいます。
こうなると思いつきではなく事前に相手側と周到な接触が
有ったという事を証明しています。
山之内氏に集中できた中で役割を果たせたことが
偶然ではなく綿密な計画の中の一員であったという事です。
今回 理事の一人がK氏やT氏をともなって
彼らの会合に出ていることも確認しています。
公判中の原告を被告側の理事が同行し組織の人事に関わる
集まりに出席するという事が許されるかです。
ましてや理事会をリバウンドさせた勢力と現職の会長が
組めるものでしょうか!

T氏へは直接確認しました、推薦理事のH氏には
「何度もお願いしたように種村氏への投票を呼び掛けて
くれたか?」と聞くと、H専務から話しが言っている筈という
消極的な回答でした。この時点でこの話をしていないと
感じました。T氏の行動も不明瞭です。
推測になりますが事務局はひょっとして稲毛氏から事前に
我々の願いを阻止するよう何らかの働きかけを
受けたのではないかと感じました。
当然 推薦理事の選考に思惑が入り込み、その背景に
今回の意図が介在していることにおぼろげながら気がつきました。
その裏付けが今回に限り副会長を外して水面下で
すべての人事と社員総会議長、推薦理事を決めていたことから
伺えます。5月7日調整会当日  奥さんの病気を理由に
欠席した稲毛氏の意図的もここにあったと想像できます。

実は今回理事候補となった一人には事前にある程度事情を
理解してもらい協力の姿勢が見られました。この方にも
推薦理事のH氏と同じく説得をお願いした相手が稲毛氏でしたが
ここでも逆の行動をしています。私は社員総会直前の
理事会昼食後に伊部副会長とともに稲毛氏と話をしました。
今から思えば煮え切らない言動であったことが思い出せます。
今回裏側でまったく逆な行動をとった稲毛氏を辛口ながら
2年間支えてきましたが、こんなに恨まれていたことは
想像以上でした。
悔しい思いは組織の維持より感情を優先させた人間性に
落胆したことにあります。14日夜交わされた稲毛氏と
山之内氏の会話は小説を上回る奇なるものです。
何より我が方が種村氏に統一する努力を一瞬に破壊した威力は
さすが会長という地位が成しえたものでしょう。
T氏は相手側から反旗を翻した専務として名指しされていますが、
H元専務理事はこの力関係を事前に知っていたと推測できます。
もし、一つはT氏にもうひとつは山之内氏に振り分けたなら、
これは事務局のいわば保険であり、どちらに転んでも
職益を損なわない選択をしたとも想像できます。
ただ、今のJARLの現状では職員の不安も大きく
一概に責めることができない背景も認めますが手法は歓迎できません。

理事会の決め事に従うのは当然ですが、
今後はいち早くこのような状況から抜け出さねばなりません。
すべては理事会の議論で終結できる体制を作るべきだと訴えます。
今回のシナリオに加担し最大の役割を果たした
稲毛元会長のリーダーとしての資質と人間性を憐れむ思いです。
組織の行く末を案じるより、井の中の蛙レベルの復讐に
エネルギーを注いだこの2年間の停滞は
さらに大きかったことは言うまでもありません。

思いはそれぞれ異なるかもしれませんが、
クーデターの首謀者が我々が押しあげ就任した人物で
あったといえば、稲毛氏は逆に我々こそがクーデターの
犯人だというかもしれません。
もしそんな思いがあるなら今回の経緯を判断する人さえ
冒涜する論理になります。
会長として運営に協力が得られなかったグループに
最後に駆け込み苦労を共にした仲間を置き去りにする
稲毛氏の会長としての2年間の心が読み取れなかった
我が方にも落ち度があったと自責の念に駆られます。

何よりこれからはこのようなレベルの話しを卒業して、
会費収入で動くJARLを内外から観察し良識と倫理観、
道徳観に支えられた運営が図れる組織にできるよう努めたいと
願っています。今後も力を併せ是々非々の精神で会員を
置き去りにしない組織を目ざしたいと思っています。
今後ともご協力をお願い申し上げます。
******************************************

以上が昨年の7月に長谷川さんが情報発信した
内容の全てです。

・句読点の加筆
・平仮名の一部を漢字に変換
・一部の個人名はイニシャルに

以外には文章の改編はありません。
JARL会員の皆様は どのように感じますか?