PRIMO信号処理研究所 / Synchro PRIMO Lab.

周波数測定、位相差測定に関する新しい数理。
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電力系統の慣性力

2022-09-28 03:14:15 | 信号処理

電力系統において、事故などで一部の電源が脱落すると、需給バランスが崩れ周波数は低下します。

しかし、周波数が低下した際、発電機は「よりがんばってくれる」ガバナーという仕組みがあり、周波数低下を食い止めようとします。数秒たつと、近隣の発電所もパワーアップし、周波数低下は止まり、あとは少しずつ周波数を回復させます。

この様子2015年に測定することができていました。YouTube下記リンクをご覧ください。当時は系統側の安定性の議論がはじまったばかりだったでしょうか。 いずれにせよ、「慣性力」は、電力系統工学では重要なキーワードです。

https://www.youtube.com/watch?v=ejQsBP8EW80

近年、再エネの比率が増し、機械的な慣性力をもつ同期発電機の数が相対的に減少傾向となっています。よりいっそうの慣性力を確保する必要が生じ、「同期発電機」と同じ特性で動作する装置の開発が行われているようです。

NEDOでの取り組み

https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101139.html

詳しい解説

https://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/stage2/contents/column0275.html

 

 

 



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