癌を知る!

2度目の乳癌闘病中。少しでも快適に長生きできるべく、
癌との戦い方・付き合い方を勉強していけたらな .....

最初の乳がん (3):その後

2013-06-12 13:52:04 | 病歴・病状
最初の乳がん治療(全摘手術と化学療法)が
終わり、ひと月~3ヶ月に一度の頻度で
乳腺外科外来に行き、タモキシフェンを
もらっていました。この時のがんはERが
ネガティブだったのですが、PRが弱陽性で、
一応タモキシフェンの効果があるかもしれ
ない。。。ということで、先生から
ノルバデックス20mgを処方されてました。

しかしですね~、毎日飲むのを忘れてしまう
んです(汗)。「どうせERネガティブだし~」
ということも頭にあって。。。
先生も「絶対飲みなさい!」というよりは
「一応飲んでおいた方がいいよ~」レベル
の押しでしたし。。。
ということで、タモキシフェンは飲んだり
飲まなかったりの処方以下の用量で、2-3
年続けましたが、なんかこう自然にフェイド
アウトするような感じで終わりました。


術後は確か乳腺外科外来に行く度に血液検査
尿検査をしていたでしょうか。腫瘍マーカー
の検査です。それから骨シンチ、胸部X線、
マンモが年に一度。術後2年間、同じ病院で
ずっと診てもらっていました。

その後、日本国内での引っ越しのため、乳腺外科
の主治医に引っ越し先での新担当医を紹介して
もらいました。でもあれですね、最初から担当
してくれた医者の方がいいですね。医者と
患者の距離感っていうのかな、が今までずっと
診てもらっていた時間の中で狭まってきたし、
主治医としても「私が執刀した患者」っていう
責任感みたいなのも強いと思うし。「丁寧さ」
に少し違いを感じました。

引っ越し先の病院では半年間お世話になり、
その後、ヨーロッパに旅立ちました。仕事の
関係で西ヨーロッパに2年半滞在していたの
ですが、その間も現地の病院で検査を続けて
いました。血液検査/尿検査(腫瘍マーカー)
は半年に一度、骨シンチ/胸部X線/腹部
エコー/マンモは年に一度。

そして、今度はアメリカに移住し、ここでも
年に一度の検診を続けてきました。しかし
アメリカでは検診の内容が日本とヨーロッパ
のものとは違っていたのに驚きました。
腫瘍マーカーは見ない、CT無し、X線無しで
マンモのみ。でも胸のMRIが追加されました。
胸の組織密度が高いと(特に若年層)マンモ
だけでは見逃す危険性が高いということで。

しかし、腫瘍マーカーは見ない、CT無し、
X線無しというのは、最初は(っていうか
今でも)納得がいかないのです。というのも、
年に一度のこういう検査で「大丈夫です」
と言われるのが、精神的な支えになっていた
からです。マンモやMRIだけでは、転移した
かどうか分からないじゃ~ないですか!

「どうしてもっと検査をしないの?」という
疑問を腫瘍内科の主治医に聞いてみたところ、
「そういう検査で再発が発覚しても、自覚症状
で再発が発覚しても、(発覚時期に違いは
あれど)病気の治療法と予後に変わりはない
ので」ということでした。統計的に見れば
そうかもしれませんけど、でもなぁ。。。

アメリカの病院って、まあ言い方が悪いかも
しれませんが、金儲け主義のところがあります。
日本のような国民皆保険制度もなく、採算が
とれない患者/治療/検査は避けられます。
効率良く、採算も合うように運営されている
アメリカの病院は、日本の病院と比べると、
ちょっと人間味に欠けるかなぁ。。。という
気がします。

とまあ、こんなアメリカの病院事情もありますが、
10年近くこちらの病院で検査を受けてきました。

(続く)




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