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マリインスキー・バレエ来日しました!

本日、マリインスキー・バレエ団が来日しました。
長旅にも関わらず、思ったより元気そうなダンサーたち。
初日の公演地である名古屋に移動する新幹線の中で、おにぎりをほおばるソーモワ、日本で買ったお菓子を「食べない?」と勧めてくれたテリョーシキナ、新幹線に乗っている間中ずーっと嬉しそうにしゃべっていたパヴレンコ。。。

それから忘れてはいけないのが、マリインスキー劇場管弦楽団のメンバー。
今年1月、マリインスキー・オペラ「リング」公演のためゲルギエフに率いられ来日していた演奏家たちも、本日来日しました。
バレエは音楽が素晴しくないと台無し・・・ですが、
マリインスキー・バレエの公演は、そんな心配まったくありません!
バレエの素晴しさと音楽があいまって、舞台芸術の真髄を魅せてくれるでしょう。

新幹線の中で撮影した写真は、22日にアップします。乞うご期待!

ブログ・レポーター募集!

ロマンティック・バレエの最高峰、ロシアで最も伝統のあるマリインスキー・バレエ公演を観て、あなたのブログでレポートしてみませんか?

自分のブログでレポートしてくださる方を募集しています。

【募集は終了しました】

ヴィシニョーワ、コールプ 元気に来日しました!

本日、バレエ団より一足早く、ヴィシニョーワとコールプが来日しました。「マリインスキー・バレエ日本公演2006」の初日である名古屋公演(11月23日)で「白鳥の湖」を踊る二人。長旅にも関わらず、元気な姿を見せてくれました!

明日からメンバーが続々と来日しますので、その様子もこのブログでアップしていきます。どうぞご注目ください!

舞踊監督 : マハールベク・ワジーエフ

いよいよ来日直前!
ということで、今回はマリインスキー・バレエを率いる舞踊監督マハールベク・ワジーエフ氏のコメントをご紹介いたします。

クラスレッスン、リハーサル、本番・・・すべてのダンサーに気を配り声をかけ、ポイントポイントを指摘する姿は、たいてい厳しく、ほんの少し優しく。。。

でも、私たち取材陣にダンサーたちの話をしてくれる時は、
とても誇らしげで、口調も父のようにあたたかく。。。
ワジーエフ氏のダンサーへの愛情、バレエへの敬意を強く感じました。


「日本は私たちにとってはとても馴染みのある国で、観客の皆さんのこともよく存じております。何度も日本公演を行なっているし、観客の皆さんも私たちをよくご存知で、私たちは日本公演をいつも楽しみにしております。」





♪ヴィシニョーワについてのコメント

ヴィシニョーワは、サンクトペテルブルグ流のバレエの基礎をきちんとマスターしたバレリーナです。彼女の能力の幅はとても広く、ユニークで、ほとんど全てのクラシック・バレエのレパートリーを秀逸に踊りこなすばかりでなく、現代バレエにも果敢に挑戦し、実に見事に踊っています。彼女は天才的なバレリーナではありますが、ただ単に生まれながらの才能にしがみついているのではなく、それに加えて稽古を厭わず、むしろ稽古が大好きで、ほうっておくと24時間、稽古をしているようなダンサーです。自分にとってよかれと思うことはどんどん吸収する能力があります。何か彼女にコメントを言うと、それを決して忘れず、本番までにできちんと修正しているのです。単に身体能力に優れているだけでなく、知力と鮮烈な個性を持っているバレリーナですね。あのようなバレリーナはなかなかいないでしょうね。彼女が放つオーラで舞台の雰囲気ががらりと変わってしまうほどの個性を持っていますね。



♪ロパートキナについてのコメント
ロパートキナはヴィシニョーワとは全く異なる個性を持ったバレリーナです。彼女はある意味でクラシック・バレエ・ダンサーの典型と言えるでしょう。もちろん、正統的なクラシックの基礎をきちんと体得しており、彼女の踊りには他のダンサーには見られない、正統的なステージマナー、礼儀正しさ、知性があり、音楽をそのまま踊っているのではないかと思われるほど、とても音楽的です。彼女が舞台に立つと、舞台空間の雰囲気、舞台にいる共演者たちの感情を全て掌握してしまうのです。これもバレリーナとしての稀有な才能です。ロパートキナの『白鳥の湖』を見ていると、まるでプティパとイワーノフがロパートキナのためにこのバレエを作ったのではないかと思ってしまうほどです。

ロパートキナは決して踊る回数をこなそうとするのではなく、常に自分を見つめ、自分が演じる役の人生を生きようとしているのです。高度にプロフェッショナルにバレエに向き合っており、そのひたむきさが周囲の人々の尊敬を集めるのであり、そのようなバレリーナがいること自体が私たちの誇りでもあります。劇場では世代交代が進む中で大勢の若いダンサーたちが入団してきます。私が彼らに常々言っていることは、ともかくロパートキナの踊り、その一挙手一投足を見習えということです。「百聞は一見にしかず」ですね。そのようにロパートキナは若いバレリーナたちのお手本として圧倒的な存在感を持っています。また、彼女が舞台で発散するエネルギーはバレエ団が前進していくためのエネルギー源ともなるのです。
ともかく、ユニークで、知的なバレリーナで、こういうバレリーナもなかなかいませんね。ロパートキナのことだったら、いつでも喜んでお話ししますよ。彼女のような天才的なバレリーナのことについて話して、その後で彼女が舞台で踊っているのを見て、もう一度楽しい気分に浸るのです。そういう人なので、彼女の責任というのはほかのバレリーナに比べてはるかに重いし、彼女も自分の責任を強く意識していると思いますね。

新聞広告

11月16日(木)朝日新聞の朝刊に大きな広告が記載されました。
詳しくはこちら

東京駅八重洲地下街の動画

東京駅八重洲地下街のメインアベニューにマリインスキー・バレエの30秒動画と文字情報が流れています。


右側の動画は30秒でテレビ朝日のBSで流れている音声付のものです。
左側は30秒貼り付けの静止画。
終了:12月10日(日) 23:00まで

白鳥の湖 : マリインスキー劇場より<6>・DVDガイド<3>

マリインスキー劇場より<6>
~あなたはどのオデット/オディールをご覧になりますか~



DVDガイド<3>

参考DVD
キーロフ・バレエ('91年収録)WPBS-90170
パリ・オペラ座バレエ('92年収録) WPBS-90165
ウィーン国立歌劇場バレエ('66年収録) UCBG-1108

ボリショイ・バレエによる初演後、上演が絶えたものをプティパ、イワノフとマリインスキー・バレエが蘇らせた《白鳥の湖》は、今では世界一有名なバレエだ。バレエと言えば、まず《白鳥の湖》が頭に浮かぶほど。その演出も伝統的なものから前衛的なものまでバラエティに富んでいる。マリインスキー・バレエが現在上演しているセルゲーエフ改訂版(1950年)は、《白鳥の湖》のスタンダードな版として長年世界中で親しまれてきており、日本でも新国立劇場がレパートリーに入れ、毎年上演している。
 毎回来日公演で人気をさらうこのバレエを、ユーリヤ・マハーリナ、イーゴリ・ゼレーンスキー主演のDVDで観ることができる。奇をてらったところのない、気品にあふれた優美で繊細な演出と踊り、そして淡くて抑えめの色合いの衣装、格調の高い装置は、まさに《白鳥の湖》の王道。マリインスキー・バレエの実力が存分に発揮された舞台だ。ゼレーンスキーは日本でもロパートキナとの黄金ペアで王子を踊るので楽しみに待ちたい。
セルゲーエフ版以外の《白鳥の湖》DVDも複数発売されている。たとえばパリ・オペラ座バレエで有名なブルメイステル版('53年初演、'60年にオペラ座に振付)。花をつんでいるオデット(マリ=クロード・ピエトラガラ)がロットバルトにより白鳥に変身させられる珍しいプロローグから始まる。ラストは王子(パトリック・デュポン)が湖に呑み込まれそうになるが、オデットが湖に身を投げるとロットバルトも倒れ、オデットが人間に戻るというハッピーエンド。セルゲーエフ版では王子が悪魔と戦い、その羽をもぎとってオデットを救うが、こちらの王子は強大な悪魔の力に、戦いではなく愛の力で勝つ。
 キーロフ・バレエ時代のスターだったルドルフ・ヌレーエフが亡命して、ウィーン国立歌劇場バレエに振り付け、マーゴ・フォンテインとともに主演した版('64年)も興味深い。まず、第1幕のパ・ド・トロワが独特な構成のパ・ド・サンクに代わっている。ラストは、勝ち誇るロットバルトの前で王子が波間に沈み、オデットは白鳥のままというバッドエンド。ハッピーエンドが原則のロシア版に慣れた目には新鮮だ。
 ブルメイステル版とヌレーエフ版には、セルゲーエフ版にはない共通点がある。原曲第3幕のパ・ド・シスの曲、そしてバランシン振付《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》('60年)で有名な曲(チャイコフスキーが追加で作曲したが、使われなくなっていたパ・ド・ドゥ。ブルメイステルが楽譜を見つけ出した)を、〈黒鳥のパ・ド・ドゥ〉などに使っていることだ。振付がそれぞれ異なるので、「オールスター・ガラ」で上演される《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》と比べてみてもおもしろいだろう。(R)

朝日新聞で連載の夕刊記事

♪第1回 10月28日 ソーモワのピックアップ記事

♪11月4日 夕刊 12面にカラー記事

♪第2回 11月11日 ファジェーエフとサラファーノフのピックアップ記事

出演アーティスト写真<5>

今回はレオニード・サラファーノフです。
昨年末、新国立劇場「くるみ割人形」にゲスト出演して話題になったサラファーノフ。
もっと彼の踊りが見たい!彼のジャンプが見たい!と思った方も多いはず。
今回は「海賊」のアリと「白鳥の湖」の王子を踊りますから、彼の魅力に思う存分はまって(!)ください。

朝から元気なサラファーノフ。いつも取材スタッフに声をかけてくれる好青年でした。
短パン姿のレッスン風景(動画)はこちらから。

マリインスキー劇場より<5>

白夜祭取材中に、ダンサーたちの「写真撮影会」をしました。
というのも、魅力的な舞台写真は多々あるのですが、ダンサーひとりひとりのポートレートとなると、まだまだ多くのダンサーが「こ・れ・は証明写真でしょ!」とつっこみたくなるような写真を出してくるので。
それならば、クラスレッスンに集まってくるダンサーたちにに声をかけ、
立ち寄ってもらって撮影しよう、と計画したのが「写真撮影会」。

次から次へと、ダンサーたちに「写真を撮っているから、レッスンが終わったら寄ってね!」と声をかけ、レンズの前で固まっている若い、まだ取材になれていないダンサーたちに「スマイル!」とリラックスしてもらって・・・とても楽しい1日でした。

マリインスキー劇場芸術総監督(最近「旭日中綬章」を受賞しました)ワレリー・ゲルギエフ一押しなのが、このウラディーミル・シクリャローフ。
クラスレッスンの後、「この部屋に来て、と言われたんだけど、何したらいいの?」と頭の中「?????」の状態で顔を出してくれました。ポーッと赤い頬がカワイイですね。
今回の来日公演では12月4日の「オールスター・ガラ」に出演します。他にも「白鳥の湖」で王子の友人役などでも出演するはず。詳しいキャストも、判り次第、この「マリインスキー・バレエ・オフィシャル・ホームページ」でお知らせしていきます。どうぞチェックしてください。


レッスンの後、しっかり汗を流してから撮影場所に来てくれたのは、ミハイル・ロブーヒン。リハーサル室の鏡で髪を整えてから、いろいろなポーズをとってくれました。途中、気になっていたらしいニキビをティッシュで押さえていたり。。。「カッコイイ人ほど、身だしなみに気を使う!さすが!」




同じく気を使って、レッスンの後シャワーを浴びてきてくれたのはアントン・コールサコフ。
彼は部屋に入ってきたときから気合十分。目力こめて撮影に応じてくれました。「忙しくてしばらく髪を切っていないな」と長くなってしまった髪をなでていました。彼は「海賊」公演のランケデム役を踊る予定。もちろんオールスター・ガラにも出演します。

最後は、アレクサンダー・セルゲイエフ。まだコール・ド・バレエですが、未来のスターは群舞でもキラっと光っています。ぜひ公演を観て、チェックしていただきたいダンサー。

最後に失敗談をひとつ。
楽しい撮影会だったのですが、次々と撮影したために、若手ダンサーの中には「えーっと、これは誰だったっけ」という状態になってしまいました!それに、ロシアの名前は長かったり、セルゲイとか、アレクサンダーとか似たような名前が多くて難しい!!
結局、劇場の広報担当者に確認して全員ご紹介できたのですが。。。

来日したときにも「写真撮影会」をしてみようかな、と思っています。
どうぞ次のレポートをお楽しみに!!
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