舞踊監督 : マハールベク・ワジーエフ
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ということで、今回はマリインスキー・バレエを率いる舞踊監督マハールベク・ワジーエフ氏のコメントをご紹介いたします。
クラスレッスン、リハーサル、本番・・・すべてのダンサーに気を配り声をかけ、ポイントポイントを指摘する姿は、たいてい厳しく、ほんの少し優しく。。。
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とても誇らしげで、口調も父のようにあたたかく。。。
ワジーエフ氏のダンサーへの愛情、バレエへの敬意を強く感じました。
「日本は私たちにとってはとても馴染みのある国で、観客の皆さんのこともよく存じております。何度も日本公演を行なっているし、観客の皆さんも私たちをよくご存知で、私たちは日本公演をいつも楽しみにしております。」
♪ヴィシニョーワについてのコメント
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ヴィシニョーワは、サンクトペテルブルグ流のバレエの基礎をきちんとマスターしたバレリーナです。彼女の能力の幅はとても広く、ユニークで、ほとんど全てのクラシック・バレエのレパートリーを秀逸に踊りこなすばかりでなく、現代バレエにも果敢に挑戦し、実に見事に踊っています。彼女は天才的なバレリーナではありますが、ただ単に生まれながらの才能にしがみついているのではなく、それに加えて稽古を厭わず、むしろ稽古が大好きで、ほうっておくと24時間、稽古をしているようなダンサーです。自分にとってよかれと思うことはどんどん吸収する能力があります。何か彼女にコメントを言うと、それを決して忘れず、本番までにできちんと修正しているのです。単に身体能力に優れているだけでなく、知力と鮮烈な個性を持っているバレリーナですね。あのようなバレリーナはなかなかいないでしょうね。彼女が放つオーラで舞台の雰囲気ががらりと変わってしまうほどの個性を持っていますね。
♪ロパートキナについてのコメント
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ロパートキナは決して踊る回数をこなそうとするのではなく、常に自分を見つめ、自分が演じる役の人生を生きようとしているのです。高度にプロフェッショナルにバレエに向き合っており、そのひたむきさが周囲の人々の尊敬を集めるのであり、そのようなバレリーナがいること自体が私たちの誇りでもあります。劇場では世代交代が進む中で大勢の若いダンサーたちが入団してきます。私が彼らに常々言っていることは、ともかくロパートキナの踊り、その一挙手一投足を見習えということです。「百聞は一見にしかず」ですね。そのようにロパートキナは若いバレリーナたちのお手本として圧倒的な存在感を持っています。また、彼女が舞台で発散するエネルギーはバレエ団が前進していくためのエネルギー源ともなるのです。
ともかく、ユニークで、知的なバレリーナで、こういうバレリーナもなかなかいませんね。ロパートキナのことだったら、いつでも喜んでお話ししますよ。彼女のような天才的なバレリーナのことについて話して、その後で彼女が舞台で踊っているのを見て、もう一度楽しい気分に浸るのです。そういう人なので、彼女の責任というのはほかのバレリーナに比べてはるかに重いし、彼女も自分の責任を強く意識していると思いますね。
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