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マリインスキー劇場より<2>

9月30日(土) 既にサンクトペテルブルグは冬模様。
外気温は7度と吐く息も白いほどでしたが、
ロパートキナの「白鳥の湖」を観た後では、寒さなどどこぞへ??というくらい
身も心も静かな興奮に包まれました。


オディール姫が登場した途端、なにかの魔法にかかったのかのように、
目がその姿に惹きつけられ、まったく離すことができなくなってしまいました。
ロパートキナの一挙手一投足を見逃したくないという思いに囚われ、
瞬きすらできない状態に・・・
何十回となく観て来た「白鳥の湖」の中でもこれほどの感動に見舞われるとは。。。

ロパートキナの素晴らしさを言葉にすればするほど、ヤボになってしまうので、
あえて書くことはしませんが、 アンナ・パブロワやガリーナ・ウラーノワの実演を
みることが かなわなかった分、今、あらためて、この時代にロパートキナの実演に
触れることのできる幸せをかみしめ、この気持ちをお伝えしたいと思います。

ジークフリート王子役はイリヤ・クズネツォフ。 はじめにロットバルトでキャステ
ィングされてたので、 王子での登場ではあれ?と思いましたが、なかなかエレガン
トな仕草でとても気品のある王子でした。

翌日は、マチネでロッシーニのオペラ「ランスへの旅」を観て、夜はフォーキン・ナイト!
「ショピニアーナ」「シェエラザード」「火の鳥」の 3本立てをた~っぷり堪能しました。
「シェエラザード」ではゾベイダのニオラーゼと金の奴隷のイーゴリ・コールプの
踊りはなかなか官能的でドラマティックで美しかったです。(JAスタッフあんこ)

余談:「ランスへの旅」は2008年1月オペラ来日公演の演目のひとつです。
演出がとっても楽しいので、ずいぶん先ですがどうぞお楽しみに!

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