犬神スケキヨ~さざれ石

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古事記を摘んで日本を知る!その18

2015-08-27 18:38:14 | 古事記
古事記連発です!

前回の続きからですね。

前回少し、最後に触れましたが「栗林忠道中将」についてブログを書こうと考えてます。

古事記シリーズも深まって来て、栗林忠道中将の話に入っても良いかな…と。

古事記に触れることで、この日本で僅か70年前に、未だ見ぬ我々後世の為にこそ命を捧げて頂いた方々を紹介して行こうと。

何故、先達は命を捧げられたのか?

何故、日本人は他者の為に死ぬ事が出来るのか?

私は一体何者か?私を育む日本とは?

それは、この日本という国の途切れる事ない時間の流れの中で我々はどう生きて死ぬのか?

それを具体的に知ることになるであろうからです。

とはいえ、硫黄島の戦いだけを切り取っても理解出来ません。
栗林忠道という人を知ることで硫黄島が理解でき、且つ日本人の生き方を知る。

恐らくは数回のシリーズになると思います。

古事記といい、栗林忠道中将の様な日本人を子供達に是非知って欲しいと思います。

では古事記に参りましょう!

最後に本気の大逆転

前回はネズミに助けられて試練を乗り切りましたね。

ところが、命に関わる試練をこなしたのに、さらなる試練を与えられてしまいます。

須佐之男命が大穴牟遅神に与えた試練は「ちょっと俺のシラミ取ってくれ」です。

なんだそりゃ?

とにかく「は、はい、わかりました」と大穴牟遅神は須佐之男命の頭を覗きました。

なんとよく見るとシラミではなくムカデでした。ムカデが頭をを這い回るのです。

いやいや、考えただけで気絶もんです。

それも、そうですが須佐之男命はデカイ!
相当デカイです。
シラミかと思ったらムカデでした、なんてことは須佐之男命はウルトラマンぐらいはありますよ。

そんなデカイ須佐之男命の頭をゴソゴソ探します。

すると須勢理毘売が椋(むく)の美をプチプチ音を立てて噛め、と。
そして赤土を口に含んでペッペッ!とやれば一匹一匹ムカデを潰していると思うだろうと。

その通りにやると須佐之男命は見事に騙されます。
「なんだ、コイツ健気な奴だな」
そう思いながらウトウトとしてしまいます。

今までダメダメな奴だった大穴牟遅神は、ここへ来て初めて良い仕事します。

成長物語をモチーフにした映画なんかのパターンと同じですよね。
少しづつ成長していくかに見えて、残り数分でいきなり物凄い仕事をやってしまう。
そっちのパターンの話ですよね。

ダメダメだった大穴牟遅神が、毎回人の世話になりながらやってきました。
しかし、ここへ来て須佐之男命が寝てしまった隙を見て「うお!これはチャ~ンス!」

初めて自分の頭で考えて、計画を練って実行します。

あんなにか弱くて、体も小さい大穴牟遅神が五百人の力で引く程の重い岩で部屋の入り口を塞いでしまいます。
更に須佐之男命の髪を束ねて部屋の太い柱に括りつけてしまいます。

目を覚ました須佐之男命がいきなり立ち上がれないように柱に髪を括ってしまいます。
ウルトラマンぐらいデカイ須佐之男命の部屋ですからね、天井も高いし、部屋もかなり広いです。

しかも須勢理毘売を背負ってです。
なんで背負ってかわかりませんね、一緒にやりゃあ良いでしょうよ。
でも全部自分一人でやるんですね。

いつまでも親父に付き合えるか!
大穴牟遅神は家を出る時に生太刀(いくたち)と生弓矢(いくゆみや)と天の沼琴(あめのぬこと)をゴッソリ持って行きます。

これは須佐之男命が大事に大事にしてる御宝です。凄いですね。
これをパクって逃げるのです。

ところがウッカリ琴が木に引っかかります。
ガラ~ンとかポロ~ンとか音が鳴ってしまいます。

大穴牟遅!そういうとこ!そういうとこや!

須佐之男命はこのガラ~ンとかポロ~ンで起きてしまいます。

しかし、このポロ~ンの天の沼琴は持って逃げた、持ち帰った記述はありません。

この天の沼琴は宗教的権威とされています。
権威は持ち出せなかったと。

これは重要な話しで、ちゃんと意味があるんですよね。

つまりこれは統治権は得られなかったという事なんです。
この統治権が得られなかった事は後々の国譲りの布石となる訳ですね。
国譲りの正当性をここにも示すことなんですね。

しかし、古事記は良く考えられてますね。


そして目を覚ました須佐之男命は立ち上がろうとします。しかし、立ち上がれない。
髪を柱に括りつけられてますからね。
「うお!なんだ?なんだこりゃ?」と言いながら無理矢理立ち上がり家ごと引き倒してしまいます。
なんちゅう怪力やねん!

そして柱もぶら下げたままに二人を追いかけます。しかし、二人は既に遠くまで行ってます。
根之堅洲国と現実世界の境目黄泉比良坂(よもつひらさか)まで来ています。

「あぁ、行ってしまったか…」

そこで須佐之男命は大穴牟遅少年に声をかけます。

「壮大な宮殿を建てるんだぞ!」

「その太刀と弓矢で兄貴達を全部倒せ!」

そして大穴牟遅少年に大国主神(おおくにぬしのかみ)という立派な名前を授けます。

立派な国を治める神

そのような意味だと思います。

大穴牟遅神改め「大国主神」は須佐之男命の助言通り太刀と弓矢を使って兄達八十神を次々に倒していきます。

そして遂に大国主神が国作りを始めるのです。

この物語の最初に「末っ子が国作りをする」とあって、その末っ子が国作りに取り掛かる経緯が長々と書いてあるのです。
それが、ここで完結するのです。

ダメダメだった末っ子が色んな経験をして、鍛えられて、遂に大国主神となる。

大国主神となって国作りをする壮大な物語が、また始まる訳です。

本筋からいけば、此処までの話しは省略しても構わないと思われます。
しかし、省略せずに丁寧に書いてあるのです。

出雲の国を併合するにあたり、誤解が生じる事が無いように懇切丁寧に説明しているのです。

これ、この物語の後々にも出ますが、日本という国は常にそうなんです。

皆が幸せになる方を取る。無駄な争いが起きない様にするのです。

だから、台湾にもパラオにも、更に朝鮮半島へも手厚い支援をしながら併合していたのです。

朝鮮半島に対しては国内の、東北開発の資金を朝鮮半島に使いました。
その為に東北の勃興は随分遅れてしまった。

それが日本のやり方なのです。

台湾やパラオからは朝鮮半島の様な「反日」はほぼ感じませんね。

それを単純に「親日」と言ってしまいます。
しかし、親日と言っても良いのですが
事実と根拠と論理性を以って、真っ直ぐ歴史を見る人々
と、言うのが正しいと思います。

そういう認識の上に考えてくれるので「親日」となるのだと思います。

次回へ続く…

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