JabBee's note

キクチシゲルの日々の泡・・・

SUTUDIO ONE / SOUL

2011-10-08 21:21:54 | 日々のこと
スタジオワンといえば、1960年代にジャマイカにあったスタジオ&レーベルだ。
レゲエを始めとした、スカ、ロックスティディー、ラヴァーズロック、ダンスホール・・・などジャマイカのポピュラー音楽を録音&リリースしていた。
数知れぬジャマイカのそうそうたるジャイアンツ達がここでレコーディングし、作品を産み落とし続けていた。

スタジオワン作品には、一種独特の空気感が閉じ込められている。

これだけは、どれだけデジタルな技術が進歩しても、どうやっても再現できない要素だ。なんとも、ぴったりくる言葉が見つからないのだが、、一度聴けば『あ~スタジオワンの音だなあ。』って思う『あの音』なのだ。

そして、このスタジオワン中毒者は世界中にたくさんいる訳で、ショップのレゲエコーナーやジャマイカンミュージックの専門店や、いろんなところでこのスタジオワンのマニアックな音源を見つける。
オリジナルのアナログ盤なんかは、『ウソ!?』っていう馬鹿高い値段を付けたモノも珍しくない。

僕は、そういう意味ではマニアではないので、そこら辺には手を染めずに(手を出さずに)済んでいるが、やはりスタジオワンの音はかなり好き。
ざらざらして、古くさいのだが、何ともオリジナルなその空気感、それに、そこに残された作品がどれもこれも素晴らしい事、そこら辺が僕を虜にしているのだと思うのだが。

そんなスタジオワン中毒者向けに、いまはかなりいろんな企画盤やコンピが出回るようになった。

コンピレーション盤って、やはりどうしても個々のアーティストの表面しか捉えられないと言うか、広く浅く的になってしまうのは否めないところで、実はあまり進んで手にする方ではないんだけれど、こんな風にレーベルでまとめられたもの等はいろいろ楽しめて嬉しい限りだ。

ここにあるのは、スタジオワンで録音された、ジャマイカンたちによる、ソウルミュージックのカバーバージョンばかりを集めた音源。
これだけで、もう、つまらない訳が無いって気になるのだが。(笑)
これは、アガります。
一曲目からしてLEROY SIBBLESというジャマイカンスカのグレイトソウルシンガーがファンクの礎となったチャールズライトのExpress Yourselfをカバーしていて、もうわくわくしてしまう。(笑)

こうして聴いてみると、なるほど、スカやロックスティディーがソウルミュージックと直結している事がよくわかる。
これらが後に、レゲエへと発展していくのだな。

やっぱ、ルーツって遡れば遡るほど、辿れば辿るほど、どんどん源流に近づくほど、太く繋がり始める。
なんか、僕的にまたジャマイカンブームが来そうな予感(笑)。

2001年編集。

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