JabBee's note

キクチシゲルの日々の泡・・・

後がない。けど、先は長い。

2011-06-08 23:30:32 | 日々のこと
ずいぶんとご無沙汰していしまいました。

今日不運にも自転車がパンクして、渋谷駅から渋谷区のはずれ笹塚の自宅まで自転車をおして帰ってきた。ついてなかったが、いろいろと考えながら、ジョグするつもりでさくさく歩いてきた。

最近曲を書くってことについて、いろいろ悩む。悩むのは当たり前なんだが、そもそも正解なんてないのだ。全部正解だと思うし、全部不正解でもあるような。歌なんて3分でできるものもあるし、3ヶ月かかってAメロ4行で止まっているものもある。誰かのあの曲に影響受けすぎちゃって、こりゃボツだなとか、鼻唄ででたらめなハナモゲラ語で、「おおいい感じのメロディー」って思っても歌詞をのせるとぴんとこないとか、こんな手垢にまみれた使い古された言葉じゃだめだとか、そんなことしてこねくり回しているうちに、訳が分からなくなって、よくない負のスパイラルに巻き込まれて行って煮詰まるとか。。。。。

そもそも、「いい曲」ってなんだろう。その基準って何だろう。

覚えやすく、心に残るメロディー。言葉。心躍るようなリズム。景色が浮かぶ?

テレビやラジオでヘヴィーローテーションされているようなきらびやかなアレンジ?

全部正解だが、全部基準がない。

当たり前だ。

それが音楽だ。

俺は自分でも気付かないうちに、勝手に自分をある枠の中に閉じ込めてやしないか?こんな言葉は俺らしくないとか、こんなコード進行は古くさいとか、これじゃロックじゃねえ、とか、もっとここはこの方がソウルミュージックっぽいねえとか、諸々。

そんなの自由じゃないよな。本当はなにやったっていいんだ。
そんなの問題じゃねえんだ。それは、俺が本質を見失い、格好だけなんとか整えたいと、どこかでくだらない既成の枠に自分を閉じ込めてしまっている証拠かもしれない。あんな風に、こんな風にと枠を作っちゃう。
イメージばっか先走ってさ。

それじゃ、結局伝わるものもたかが知れてるってものだ。表面しか伝わらない。

まずは、その見えない枠ってものを壊すところから始めなくちゃならない。中途半端じゃだめだね。徹底的に壊さないと。これは勇気がいる。人からの評価や、周りに映るであろう自分なんか全部無視しても、自分で決めた自分を貫かなくちゃいけないからね。

明日から、いきなり何をやったっていいんだ。もちろん今までと大して変わらない事をやったっていい。

しかし、一つだけ言える事は今までの自分のこだわりやセンス、予定調和的な着地点みたいなもんは粉々に壊してから臨まないと、意味がない。一度自分の中をフラットにしないとだめだ。

そして、貫き通すための「自分」を心に決められたら、きっと音楽家としてぐっと成長できるんだろう。

今が変わる時なのかな。

焦る事はないが、もうとっくに後はないんだ。後はないが、先は長い。




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