Please Mr. postman

　「QRZ?　一人ずつ呼んでください。」の「宛所」に住んでます！を読んで思い出した事．

　たいそうな話でもなく，若干ニュアンスが違うかも知れませんが，今から１０年以上前，現在の設備を構築する前，屋根の上で瓦にへばりつく様な逆Ｖで３．５ＭＨｚ，７ＭＨｚを楽しんでいた頃の事を二つ．

その一つ目
　ある冬の７ＭＨｚの夜の事．
　ＪＡ６の人とＱＳＯした後，ＱＳＢを伴いながらコールして来る．ＷＡ９のおじさんが，呼んで来たのですが，まさかＷとは思えず，　この季節，この時刻にＪＡ９？　半信半疑でＪＡ９？　と打ち返したらＷＡ９，ＷＡ９と打って来る．もちろんＣＷ．エェーーーッ！　ＷＡ９だって？！　このアンテナで飛んだ事が凄い！　７９歳のおじさんで，しばらくアマチュア無線から遠のいていたそうで，久々にＤＰ上げて，リグはＩＣ－７６５と打って来た．当時，俺のフラッグシップのＷでの呼び名だ．そう，日本ではＩＣ－７６０ＰＲＯで販売していた奴．何だか嬉しくなって，当時はネットも無く，ＤＸコールブックからアドレスを調べ，ＳＡＳＥで子供達が作った折鶴を添えて送った．

　しばらくして，カードが届いた．住所が変わって今はインディアナポリスに住んでいるのだが，州をまたいで届けてくれたそうだ．何故判ったかですが，子供達へとグリーティングカードと一緒に同封してあったメールがそう伝えていた．そのメールにはカミサンと一緒に君の子供達が作った折鶴を真似て作ってみた．子供達の折鶴は，リビングのガラスケースに飾っている．．．なんて嬉しい事書いてくれていた．そのＷＡ９のおじさんはひょっとしたらもう会う事はないかも知れない．（年齢的にも）
　頭の中はインディー５００の爆音が聞こえていたかな．丁度，クリスマス前のある年の１２月の事でした．


その二つ目
　一つ目程のインパクトは無くて，記憶が定かではないのだけど，エアメールが戻って来た話．
　とかくお国事情が悪いと，ＳＡＳＥなんかで，封書の中のグリーンスタンプだけもらってポイ捨てされるなんて事もあると話を聞いていた．ところが，チャンと宛先不明で帰って来た事が１度だけあります．それも宅配便も価格の高いところ選ばないと何処かで消えてしまうと言われる要注意の国だった．あえて国名は公表しませんけど，同様に郵便事情も悪いだろうと予想していた．ＤＸコールブックで調べたアドレスだったが，宛先が古かったらしく，宛先不明で帰って来た．その国の郵便スタンプが押されて．

　　　

　この２件，どちらが良いと比べるつもりの話ではなく，お国が違えど，ポストマンはしっかりしています，偉いなぁ．．．と妙に感心したのでした．

　　Stop Oh yes, wait a minute Mister Postman...