８Ｊ１ＲＬへの思い

　１９９５年４月２１日１８時４４分（ＪＳＴ），今から１０年も前の話になります．この日を忘れる事はないでしょう．
　コンテストの考察でもお話した様に１９７０年代に開局して，色々なしがらみでＱＲＴの続いた後，数年振りに再びＱＲＶを始めた頃は，コールサインだけが年数を積んでしまい，チョット空に出れば，歳に似合わないＯＭと呼ばれたりで，無言のプレッシャーを感じていました．何故？　と聞かれれば，言葉では上手く言えないのですが．．．そんなある日，火を入れた無線機から流れて来たのは８Ｊ１ＲＬと，とあるＪＡ局とのＱＳＯ．それもＳＳＢ．周波数を見れば，当時の資格では波が出せない１４ＭＨｚ．何故そのバンドにセットしてあったのかは今でも謎です．そのＱＳＯを聞いた後，無性にこのバンドで波が出せる資格を取るんだと心に誓ったのでした．まずは，スッカリ望郷の彼方へ忘れてしまったＣＷコードを呼び戻し，くじけそうになる度，８Ｊ１ＲＬのＱＳＯを思い出しては日々受験勉強，無事２アマを取得して１アマへ．

　何とかコールサインの歴史に見合う事が出来たと自己満足していた頃でした．１９９５年４月２１日１８時４４分（ＪＳＴ），職場から帰宅後，いつもは全く火を入れない夕方の２１ＭＨｚ．ＱＳＢを伴ってスローテンポで聞こえて来たモールスコードは８Ｊ１と取れ，記念局か？　この時間帯に　すぐさまＲＬと打って来る．ＲＬ，ＲＬ．．．８Ｊ１ＲＬ．．．アッ，南極　すぐさまコール　コールバックを聞いて震える手はＨＨの連発でした．たった３０分間のオープン，そして，静かにフェードアウト．俺は，この局と交信する為に１アマまで取ったんだ．．．８Ｊ１ＲＬを初めて聞いた時から，１０年以上の歳月が流れていたのでした．あの時の感激を忘れる事はないでしょう．動機はどうあれ，上級資格を取って損はなかったと今は思ってます．ただ，もしあの頃，８Ｊ１ＲＬの信号を聞かなかったら，無言のプレッシャーに負けて，また，しばらくＱＲＴしていたか，それともアマ無線を止めていたかも知れません．（それは無いか．．．）ところで，８Ｊ１ＲＬとＱＳＯしたのは，今のところ，後にも先にもあのＱＳＯしかありません．

　さて，余談ですが当時，屋根のルーフタワーに上げていた地上高１０ｍ程の３エレトライバンダーでしたから，よくもまぁ交信出来たと思います．タイミングでしょうねぇ．それと翌月のＣＱ誌でしたかＤＸレポートを見ると８Ｊ１ＲＬが掲載されていましたが，私が交信した日の翌日のログでして，俺の方が早いぞ，と一人ニンマリしてました．　この話を簡単にアイコムのＨＰ．の「週間BEACON」に掲載してもらいました．その時に添付した画像は何処を探しても見つからず，結局，逆にそのＨＰ．から持って来ました．

PS：明日から自宅へ一時帰省しますので，来週月曜日までＱＲＴです．ではでは．．．