オッペンハイマーのインプレッション

　封切り上映されて随分と時間が過ぎましたが，ＧＷ．前の平日に観て来ました．

　観てない人の為にインプレッションはネタバレ無しです．
　う～ん．．．あくまでも個人的にアカデミー賞の７部門受賞は？　と思う．
　この世に生を受けたのが終戦から10年ちょっとしか過ぎていないわけで，亡き父は海軍所属の戦争体験者．
　戦後生まれでも，何となく太平洋戦争に負けた国である事，この世で２度とあってはならない被爆国である事の意識が強い世代だと思っています．
　やっぱ，私はＪａｐａｎｅｓｅ，たぶん，Ａｍｅｒｉｃａｎじゃないと判らない．

　また，ストーリーとして字幕がその表現で良いのか？　少なくともそれなりの理系，特にラボ系の知識人達と検証しているのか？
　言葉だけでは理解できない字幕がラボ系のシーンでは，エッ？　そうかぁ？　て気がしたところが結構あったと思いますよ．
　特にアインシュタイン博士とのシーンでは字幕とは違う表現があったんじゃないかと元技術屋は，ネイティブじゃないのが悔しいです．
　上映は最後の時間，終了したのは２２：３０0頃で，観ていたのは私ともう一人だけと地方都市のシアターはピークも短くてコレが実態でしょうか．
　そんなわけで，二人しか載っていない下りエレベーターで思わず声が出た．

　「どうも，アメリカのカルチャーは判らないです」とＭＪＳ
　「アメリカ版プロジェクトＸなんでしょうね」と観ていたもう一人の方

　ＹＢ赴任時代，異国の歴史文化や政治に意見は基本X，特にネガティブ意見はご法度のアドバイスを思い出した．
　ストーリーは当然ベリーシリアスで，判っていたけど重い足取りの帰路でした．